ロシア版マクドナルド:「フクースナ・イ・トーチカ(美味しい、それだけ)」

ロシア人もハンバーガー好き
ロシア資本のファーストフード店がオープン
「美味しい、それだけ」
「マクドナルドっぽさ」を提供
プーシキン広場にリニューアルオープン
何かが足りない店内
新チェーンは15店舗をオープン
850の旧マクドナルド店舗をすべて再開?
オーナーはロシアの石油王
姿を消した「ビッグマック」
抑えられた価格
フィッシュバーガーの値段は?
マクドナルド参入から30年
ウクライナ侵攻の影響
支出は12億ドルから14億ドルを予測
従業員の給料支払いを保障
ほろ苦い別れ
ロシアのマクドナルド第1号店
鉄のカーテン崩壊のシンボル
ロシアに登場したファーストフード
マクドナルドの警備員
旧ソビエトらしい客
待ち望んでいた欧米の味
世界で最も忙しい店舗
人気の波に乗り店舗拡大
マック・レーニンのコラボTシャツ
「スターリン」もハンバーガーランチ
マクドナルドとの別れ
ロシア人もハンバーガー好き

2022年5月16日、米ファーストフード大手のマクドナルドはウクライナ戦争を理由としてロシア市場からの完全撤退を発表した。この日、何百万人ものロシア人が大きな失望を味わったことだろう。

ロシア資本のファーストフード店がオープン

しかしそこはロシア。1か月も経たないうちに、かつてマクドナルドだった全国の店舗に、新たなロシア資本の店がオープンしていったことは不思議ではない。

「美味しい、それだけ」

新たなハンバーガーショップチェーンの名称は「フクースナ・イ・トーチカ」。日本語に訳せば、「美味しい、それだけ」だ

「マクドナルドっぽさ」を提供

当然のことながらショップのロゴは刷新され、新たなチェーンの名称が入っている。グリーンの背景に2本のフライドポテトとハンバーガーを思わせる円形で、遠目には「M」の字に見える。かつて存在したファーストフード店を忘れられないロシア人のために、「マクドナルドっぽさ」を表現しようとしていることは明らかだ。

プーシキン広場にリニューアルオープン

マクドナルドの第1号店は1990年、モスクワのプーシキン広場にグランドオープンした。「フクースナ・イ・トーチカ」はこの歴史的な場所でリニューアルオープンを果たしたものの、1990年に見られたような長い列や人々の興奮は見られなかった。

何かが足りない店内

新たなハンバーガーチェーンはかつてのマクドナルドの内部を維持している。ただし、訪れた客はそこに「マクドナルド」という名前を見ることはできない。

新チェーンは15店舗をオープン

アラビア語ニュース局「アルジャジーラ」によれば、まず、モスクワとその周辺地域に15店舗の「フクースナ・イ・トーチカ」がオープンした。

850の旧マクドナルド店舗をすべて再開?

同チェーンのオーナーは6月中にさらに200の店舗を開くとし、幹部は夏の終わりまでに、全国で約850にのぼる旧マクドナルド店舗のすべてを「フクースナ・イ・トーチカ」の名でオープンするとしている。

オーナーはロシアの石油王

BBCによれば、この新たなファーストフードチェーンのオーナーは、シベリアの石油王、アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ゴボル氏だ。ゴボル氏はメディアに対し、70億ルーブル(約1億2100万ドル)をこの新事業に投入し、5万人以上のロシア人に雇用をもたらすと語っている。

姿を消した「ビッグマック」

しかし、旧マクドナルドのメニューを求めるロシア人は多少がっかりするかもしれない。メニューの品数はかなり少なくなり、人気商品のいくつかは姿を消している。例えば、「フクースナ・イ・トーチカ」では、「マックフルーリー」や「ビッグマック」はもう販売されていないのだ。

抑えられた価格

しかし、新たな店舗を訪れた人は、マクドナルド時代よりも低くなった商品価格に心を躍らせるかもしれない。

フィッシュバーガーの値段は?

例えば、フィッシュバーガーはマクドナルド時代の190ルーブルから169ルーブル(約411円)に、ダブルチーズバーガーは160ルーブルから129ルーブル(約314円)になった。

マクドナルド参入から30年

マクドナルドは30年余りにわたるロシアでの活動を経て、同市場から完全撤退することを決めた。2022年3月、ロシアのウクライナ侵攻を受け、マクドナルドは同国にあるすべての店舗を閉鎖したのだ。

ウクライナ侵攻の影響

マクドナルドは、「ウクライナでの戦争による人道危機と予測不可能な経営環境を受け、マクドナルドは、ロシア事業はもはや維持できず、当社の価値観とも一致しないと結論づけた」という声明を発表した。

支出は12億ドルから14億ドルを予測

「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙によれば、マクドナルドは「閉鎖関連費用は12億ドルから14億ドルにのぼると予測していた」という。

従業員の給料支払いを保障

さらに同紙によれば、ロシアにあるレストラン事業のポートフォリオが売却されるまで、マクドナルド社は6万人にのぼるロシア人従業員の給与支払いを続けるとしたという。

ほろ苦い別れ

ロシアからのマクドナルドの撤退は、かつて多くのロシア人に希望を感じさせた時代の苦い終わりを意味する。アメリカ資本主義の最大の象徴の一つが、このファーストフード店だったのだ。

ロシアのマクドナルド第1号店

モスクワのプーシキン広場に最初のマクドナルドレストランがオープンしたのはちょうど32年前。当時、欧米の味を求めて何百人もの人々が列をつくった。

鉄のカーテン崩壊のシンボル

それはまさに、共産主義の旧ソビエト政権が崩壊して欧米の企業が進出し、鉄のカーテンが取り除かれたことを象徴する店舗だった。

ロシアに登場したファーストフード

今回は、ロシアに進出したマクドナルドの歴史的な写真を見ていこう。上は1990年にオープンしたマクドナルドの旗艦店(2022年3月13日撮影)。

マクドナルドの警備員

入店を待つ人々の列のそばに立つソ連の警察官。1990年、モスクワのゴーリキー通りに新しくオープンしたマクドナルドにて。

旧ソビエトらしい客

1990年1月31日、モスクワのプーシキン広場にオープンしたばかりのマクドナルド第1号店の客。米国のファーストフード企業の小さな旗を手にしている。

待ち望んでいた欧米の味

90年代半ばのモスクワで、マクドナルドに入店するために列を作る人々。

世界で最も忙しい店舗

2005年、モスクワのプーシキン広場にある世界で最も忙しいマクドナルドの前で、伝統衣装姿で演奏を行うロシアのミュージシャンたち。

人気の波に乗り店舗拡大

1990年から2005年にかけて、マクドナルドは10億人以上の顧客を受け入れ、1億3200万個以上のビッグマックを提供した。2005年までに、ロシアの37都市に127のマクドナルド店舗がオープンしたのだ。

マック・レーニンのコラボTシャツ

ウラジーミル・レーニン生誕124周年を記念して、1994年4月22日にレーニン/マクドナルドのTシャツが販売された。写真はモスクワでTシャツを広げる販売員。

「スターリン」もハンバーガーランチ

写真は2009年8月14日、モスクワ中心部のストリートアーティストたち。「ウラジーミル・レーニン」(左)が休憩をとるわきで、「ヨシフ・スターリン」(右)がマックポテトを口に放り込んでいる。

マクドナルドとの別れ

2022年3月、マクドナルドの前を歩くロシア人女性。

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