ウクライナの精鋭部隊、アゾフ旅団がドローンを活用しロシア部隊を撃退
ウクライナ前線における戦闘の様子があらたにインターネット上で公開された。ロシア軍部隊が攻撃を加えてきたのに対し、ウクライナ軍が一人称視点(FPV)ドローンを用いて逆襲し、これを壊滅させたようだ。
ロシア軍の攻撃をはね返したのはウクライナ国家親衛隊第12特務旅団(通称:アゾフ旅団)で、その様子を捉えた映像は驚くべきものだった。
画像:Telegram @azov_media
ウクライナの戦場では両軍がともに無数の安価な民生用ドローンを使用しているが、その威力のほどはアゾフ旅団が今回、Telegramチャンネル上で公開した動画からもうかがい知ることができる。
戦闘はドネツク州トレツク付近で発生した。ロシア軍部隊がウクライナ軍の防衛線にとりつくため、砲弾の跡が残る荒地を越えて猛攻撃を仕掛けたのだ。
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ウクライナの軍事情報サイト「Militarnyi」によれば、ロシア軍部隊は中国製の全地形対応車「デザートクロス 1000-3」やメーカー不明の乗用車、装甲戦闘車両、Kamaz社製の6×6装甲車「パトロール」で構成されていたそうだ。
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最初にウクライナ軍の逆襲に遭ったのは「デザートクロス 1000-3」だった。猛スピードで地雷原に突進したものの、上空からのドローン攻撃と地雷の爆発によって、すべて走行不能に陥ってしまったのだ。
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戦闘の様子を捉えた映像には、ウクライナ軍陣地に向かって走る「デザートクロス 1000-3」2両と乗用車1台が映っている。1両目の「デザートクロス」は地雷によって撃破され、残りの車両はドローンの攻撃を受けて排除されたようだ。
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先に攻撃を仕掛けたロシア軍部隊だったが、ウクライナ軍の反撃を受け、車両に乗り込んでいたロシア兵たちは散り散りになって逃げだした。しかし、ウクライナ軍のドローンは上空から彼らを追跡し、爆弾を投下していった。
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最初の戦闘の後、ロシア軍部隊はKamaz社製6×6装甲車「パトロール」を投入したが、これはウクライナ軍のドローンによって直ちに無力化されてしまった。上空から繰り返し攻撃され、前輪が損傷してしまったのだ。
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前輪を損傷した「パトロール」はその場でグルグルと回り始め、ついに完全に停止。そこで、乗員たちは車両を降り、近くにあった廃墟に逃げ込んだ。
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しかし、「Militarnyi」いわく、廃墟に身を隠したロシア兵たちも、ウクライナ軍のドローンによって直ちに排除されてしまったとのこと。実際、建物に逃げ込もうとして銃撃され、負傷したロシア兵たちの姿が映像に捉えられている。
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「Militarnyi」によれば、アゾフ旅団の投稿には「装甲車不足によって、侵略者たちは車輪の付いたものなら何でも ——二輪車さえも—— 攻撃に使わざるを得ない。この戦術のおかげで、彼らが排除される可能性は高まっている」という説明が付されていたそうだ。
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