50年ぶりにUFOに関する公聴会を開催した米国議会

謎に満ちたUFOの存在
50年ぶりとなるUFO関連の公聴会
説明のつかない画像
点滅して姿を消した三角形の物体
軍用機とすれ違った謎の物体
地球外起源ではない?
国家安全保障に対する脅威?
原因不明のケース
不可解なケースは少数
興味深い謎の飛行物体
存在しない推進手段
400件あまりの報告
エリア51の伝説
ロズウェル事件
ボブ・ラザーの証言
伝説は伝説に過ぎない?
シャグ・ハーバー事件
UFO用離着陸場
未確認航空現象(UAP)
人類はエイリアンに遭遇するか?
オウムアムア:エイリアンのマシンか、ただの彗星か?
エイリアンが存在する証拠だと主張するアヴィ・ローブ
米国議会でUFOが取り上げられたのは……
「プロジェクト・ブルーブック」
ペンタゴンの調査
トランプ政権による報告書
2004年以降、計144件
地球外生命体は存在するのか?
謎に満ちたUFOの存在

どんな時代も人々を惹きつけてやまないUFO。最近では、ほかならぬ米国議会で「未確認航空現象」に関する一連の画像および映像が公開された。

50年ぶりとなるUFO関連の公聴会

2022年5月17日、50年ぶりにUFOに関する公聴会を開催した米国議会は、これまでに収集された画像や映像を公開。『ワシントン・ポスト』紙は「歴史的な証言」だとした。

説明のつかない画像

米国議会の場でUFOとおぼしき写真や映像を提示したのは、米国海軍情報局のスコット・W・ブレイ副局長だ。画像はUFOの存在に懐疑的な人でさえ再考せざるをえないようなものであり、ブレイ副局長はその一つについて「この物体が何であるか説明がつかない」と述べた。

 

点滅して姿を消した三角形の物体

ブレイ副局長が提示した画像の一つは、米国上空を飛行しながら一時停止する三角形の物体を、米国海軍航空システム・コマンドの暗視カメラが捉えたものだった。ブレイ副局長の説明によれば、この物体に推進システムは備わっていないように見えたが、点滅して姿を消してしまったという。

画像:米国海軍航空システム・コマンド

軍用機とすれ違った謎の物体

2番目の例は、訓練場を飛行中の軍用機とすれ違った物体を捉えた画像だ。ブレイ副局長によれば、この物体は軍用機のコックピットのすぐそばを素早く通り過ぎたという。

画像:海軍航空システム・コマンド

地球外起源ではない?

しかし、スコット・W・ブレイ副局長は、これらの「事件」が「地球外起源」であることを示す証拠は今のところ何もないと強調している。というのも、有機・無機物や謎の残骸が回収されたことはないほか、物体とのコミュニケーションを試みたこともなければ、物体側からの接触もなかったためだ。「今のところ」は。

 

 

国家安全保障に対する脅威?

米国議会の懸念はむしろ、他国が未知の技術を用いて米国の安全を脅かしているのではないか、というものだった。しかし、これらの物体が地球外からやって来た可能性は聴衆の好奇心をくすぐることになった。

 

原因不明のケース

BBC放送の引用によれば、情報担当国防次官のロナルド・モートリー(画像)は、データベースに記録されているケースの一部について合理的な説明をすることができなかったことを認めたという。

不可解なケースは少数

ただし、不可解なケースは少数だ。ロナルド・モートリーによれば、UFOを目撃したという報告はほとんどの場合、説明がつくという:「我々が遭遇した物体は隔離し、調査を行って正体を突き止めることができるはずだ。必要とあれば無力化することもできるだろう」しかし、少数とはいえ、不可解なケースもあるのだ。

 

興味深い謎の飛行物体

ブレイ副局長いわく:「我々の手元にあるデータでは説明できない、不可解な飛行を行うケースも少数ながらある。我々が最も関心を持っているのはそのようなケースだ」

 

存在しない推進手段

データベースに記録されているUAP(未確認航空現象)に現れた物体には、推進手段がないように見えると米軍は断言しており、このことは技術的な謎となっている。

 

400件あまりの報告

BBC放送の報道によれば、米国にはUFOに関する報告を掲載した公式データベースがあり、400件あまりのケースが詳述されているという。しかも、そのうち11件は飛行機事故につながるところだった。同様の事件はカナダでも多く発生している。

 

エリア51の伝説

UFOの謎に関する噂は根深い伝説になっており、ネバダ州の砂漠にあるエリア51は陰謀論でよく知られている。エリア51にはエイリアンの残骸が保管されていると主張する者は後を絶たない。

ロズウェル事件

エリア51はそこに駐機されていた超音速機で有名だが、UFOにまつわるロズウェル事件との関連も指摘されている。ニューメキシコ州ロズウェルでは1947年に不可解な物体が発見され、地球外生命体が地球を訪れた証拠ではないかと噂されるようになったのだ。

 

ボブ・ラザーの証言

また、1989年には、エリア51で働いていたと主張するボブ・ラザーという男がエイリアンの写真を見たと証言している。米国政府がUFOの調査にエリア51を利用していたと断言したのだ。しかし、彼は決定的な証拠を示すことはなかった。

 

 

伝説は伝説に過ぎない?

BBC放送によれば、地球外生命体探査(SETI)協会の天文学者セス・ショスタックは、エリア51にUFOあるいは地球外生命体が存在する可能性は「限りなく低く、噂話の域を出ない」としている。彼はまた、SETI協会の動画の中で「目撃証言は証拠としては最も信頼性が低い」と述べている。

シャグ・ハーバー事件

しかし、話題になったケースは他にもある。1967年10月、カナダ大西洋岸の街シャグ・ハーバーでUFOが墜落するのを漁師たちが目撃したというものだ。これは「シャグ・ハーバー事件」と呼ばれており、カナダ造幣局が記念切手を発行するほど有名だ。

写真:シャグ・ハーバーUFO事件協会

UFO用離着陸場

カナダではUFO研究の機運が高まりを見せ、アルバータ州の小さな街、セントポールにUFO用の滑走路が建設されるまでに至っている。1967年に設置されたこの施設は重さ30トンの高架式離着陸場で、発案者はジュール・ヴァン・ブラバント元市長、落成式はポール・ヘリヤー元国防相の手で行われた。

写真:セントポール市公式ウェブサイト

未確認航空現象(UAP)

宇宙人に関する陰謀論や地方自治体の話題作りは別にしても、米国議会が未確認航空現象を取り上げたことで、地球外生命体が星間旅行を成功させ、地球を訪れる可能性が再び注目されている。

 

 

人類はエイリアンに遭遇するか?

ハーバード大学で長年、天文学部長を務めたアビ・ローブは『インデペンデント』紙のインタビューで、遠からず人類はエイリアンに遭遇するだろうと断言した。

オウムアムア:エイリアンのマシンか、ただの彗星か?

2021年の著書『Extraterrestrial:The First Sign of Intelligent Life Beyond Earth』で大胆な仮説を提唱したアヴィ・ローブ:地上から11日間だけ観測された、サッカー場ほどの大きさの恒星間彗星「オウムアムア」が、実はエイリアンの技術の産物なのではないかというのだ。

 

エイリアンが存在する証拠だと主張するアヴィ・ローブ

アヴィ・ローブは『インデペンデント』紙のインタビューに対し、「オウムアムアの並外れた大きさや不可解な輝き、航空機のような動作、特に太陽系を去る際に見せた毎秒87キロメートルという速度」を考慮すると、オウムアムアこそ間違いなく、人類が初めて手にした地球外生命体が存在する証拠だ、としている。

 

 

米国議会でUFOが取り上げられたのは……

以前に米国議会でUFOが取り沙汰されたのは1966年。後年大統領になるジェラルド・フォードが、ミシガン州で多数の市民がUFOを目撃した件について公聴会を開いた時だ。

 

「プロジェクト・ブルーブック」

この事件に関する調査は米空軍によって「プロジェクト・ブルーブック」と名付けられた。最初は「沼気(湖沼などで発生するガス)」が正体だとされたが、その後、目撃された物体の正体は不明、いずれにせよ国家の安全を脅かすようなものではないと結論。調査は打ち切られた。

 

ペンタゴンの調査

2017年にも米国でUFOが話題となったことがある。UFOを「日常的に」目撃しており、核兵器関連施設に干渉することもあると主張する米軍パイロットの証言についてペンタゴンが調査を行うと『ニューヨーク・タイムズ』紙、CNN放送『ワシントン・ポスト』紙をはじめとする米メディアが報道したのだ。

 

トランプ政権による報告書

2020年、米国議会の要請を受けたトランプ政権は、過去20年間に発生した不可解なUFO事件の目撃情報について、報告書を公開すると約束した。

2004年以降、計144件

1年後の2021年、CIA長官は不可解なUFO事件は数十件だったと報告。しかし、2022年に機密解除された件数は約400件あまりと、前年の報告を遥かに上回った。

地球外生命体は存在するのか?

UFOは地球外知的生命体の産物なのだろうか?それとも、他国によるスパイ活動の一環だろうか?地球外生命体の仕業だという説明はにわかには信じがたい。しかし、モルダー捜査官(『X-ファイル』)のモットー「私は信じたい」ではないが、人々の好奇心を掻き立てるのもまた事実だろう。

 

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