ネバダ州ミード湖の秘密:渇水で水中から遺骨出現

ミード湖の渇水
湖底に隠された秘密
遺体の発見
ドラム缶に詰められていた人骨
遺体の身元確認は困難
さらなる遺体発見の予測
実際に、複数の遺体を発見
ウォータースポーツで人気のエリアで
紛うことなき下顎骨
信じがたい発見
身元特定中
ライフラインが危ない
枯渇の危機に直面するミード湖
水位低下は一目瞭然
「記録史上最悪の水不足」
ミード湖とパウエル湖
複数の州で節水
ミード湖の渇水

歴史的な干ばつが米国西部で発生している。その影響が顕著に表れている場所のひとつが、ネバダ州にあるミード湖。

湖底に隠された秘密

ミード湖は米国最大の貯水用人造湖だが、その水位は現在、歴史的な低下を見せているのだ。しかし、水位の低下によって、湖底に長年隠されていた秘密が明かされることになった。

遺体の発見

2022年5月1日、ラスベガスのKLAS-TVは、ミード湖の泥の中から人間の遺体が入ったドラム缶がボート乗りによって発見されたと報道した。

 

ドラム缶に詰められていた人骨

警察はドラム缶内に残された所持品から、このドラム缶は1980年代のものだと推定。ラスベガス都市圏警察のレイ・スペンサー警部補によれば、遺骨の人物は約40年前に銃殺されたと見られているという。

遺体の身元確認は困難

ラスベガス都市圏警察が地元放送局に対して発表した声明によれば、ドラム缶から発見された遺体の身元を確認するには多大な労力を要するとのことだ。

写真:Fox5 News

さらなる遺体発見の予測

また、スペンサー警部補いわく:「さらに水位が下がれば、湖内に残された他の遺体が発見されることになるかもしれない」

実際に、複数の遺体を発見

スペンサー警部補の予測は正しかった。2022年5月7日、ミード湖でまた遺体が発見されたのだ。『ガーディアン』紙の報道によれば、国立公園局のレンジャーが、同湖のコールヴィル湾で遺体を発見したという連絡を受けたのだ。

ウォータースポーツで人気のエリアで

遺体を発見したのは、ウォータースポーツで人気のエリア、コールヴィル湾でパドルボードを楽しんでいた2人の姉妹だ。『ガーディアン』紙の報道によれば、発見者の姉妹は最初オオツノヒツジの骨だと思ったという。

紛うことなき下顎骨

しかし、よく見るとそれが人骨であるらしいことに気づいた姉妹。さらに、紛うことなきヒトの下顎骨を発見したため、公園職員に連絡した。

写真:Fox5 News

信じがたい発見

発見者の一人、リネット・メルビンはKLAS-TVに対し「私たちが遺体を発見したなんて、しばらく信じられなかった」とコメントした。

写真:8 News NOW Las Vegas

身元特定中

ラスベガス警察がマスコミに発表した声明によると、クラーク郡検死官事務所は遺体の身元特定を試みているという。しかし、現時点で殺人事件としての事件調査は行われていない。

写真:8 News NOW Las Vegas

ライフラインが危ない

ミード湖は、ネバダ州のみならずカリフォルニア州、アリゾナ州、およびメキシコに水を供給する、2500万人の住民と広大な農地のライフラインだ。

枯渇の危機に直面するミード湖

この地域の気温は記録的な高さに達しており、積雪量の減少で雪解け水の流入が減り、ミード湖は枯渇の危機に直面している。

 

水位低下は一目瞭然

後退する湖岸の50メートル向こうには、鉱物の堆積によってできた「バスタブリング」が岩壁に現れており、水面がここ数年で数10メートル低下したことは一目瞭然だ。

 

「記録史上最悪の水不足」

2022年4月、大幅な水位低下によって、1971年以来水中から露出したことのない取水バルブが姿を現した。この事態を前にネバダ州南部水道局は声明を発表:「コロラド川流域は記録史上最悪の水不足に陥っています」

ミード湖とパウエル湖

水道局のウェブサイトに掲載された声明によれば:「2000年以来、流域における降雪量と雪解け水の流入量は例年を下回り続けています。これにより、ミード湖やパウエル湖をはじめとする主要な貯水用人造湖で水位の大幅な低下が発生しているのです」

複数の州で節水

『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、このエリアではやむを得ず厳しい節水が行われたという。カリフォルニア州南部の水道管理責任者Adel Hagekhalil氏いわく:「目標は1日1人あたりの水使用量をおよそ300リットルに抑えることです。我々は最大限、節水を試みている最中です」

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