棒高跳びの世界王者、ショーン・バーバー選手が29歳で逝去
カナダ出身の棒高跳び選手であるバーバーさんは、2015年に地元カナダで開催されたパンアメリカン競技大会で金メダルを獲得、世界王者となった。2016年1月には6メートルを記録して男子棒高跳びのカナダ記録を樹立。同年夏にはリオデジャネイロ大会で五輪デビューを飾り、決勝進出を果たしている。
バーバー選手が所属するドイル・マネージメント・グループがソーシャルメディアのアカウントを通じ、同選手の死去を公表した。
写真:Instagram - @doylemanagement
「カナダのオリンピック棒高跳び選手ショーン・バーバーが他界しました。忘れがたい友人でした」と投稿。死因について詳細は明かされていない。
写真:Twitter - @AthleticsCanada
しかしカナダの複数のメディアはバーバー選手について、複数の合併症を起こして米テキサス州キングウッドの自宅で亡くなったと報じた。
バーバー選手の代理人を務めるポール・ドイル氏はAP通信への取材に対し、同選手が1月17日に逝去したことを認めたものの、その理由については詳しく語ろうとしなかった。
「ショーンは素晴らしいアスリートであり、さらに自分よりも他人をつねに優先するような心優しい若者でした」
「彼のような素晴らしい若者がこの世を去ってしまったとは本当に残念です」とジョン・ドイル氏は語った。
ショーン・バーバー選手はアスリートとしての功績だけではなく、2016年オリンピック・リオデジャネイロ大会開幕の数日前に薬物検査で陽性反応を示したことでもメディアを賑わせた。
このときバーバー選手は、検査の少し前に対象薬物を摂取した女性と性交渉を持ったことから、自身に陽性反応が出たのだと主張した。
最終的にバーバー選手の言い分は検査機関に認められ、棒高跳びで決勝に進出することができた。表彰台には立てなかったものの五輪の大舞台で素晴らしい結果を残したバーバー選手の冥福を祈りたい。