画像で振り返る全米フィギュアスケート選手権2024:女子シングル優勝はアンバー・グレン
米国のトップスケーターたちが一堂に会し、シングル・ペア・アイスダンスで実力を競う全米フィギュアスケート選手権。今大会はオハイオ州コロンバスで、1月22日から1月29日にかけて開催された。
この大会はオリンピック米国代表の選考を兼ねているため、米国のスケーターたちにとっては負けられない一戦だ。そんな中、見事優勝を手にしたのは一体誰なのか、種目ごとに見てゆくことにしよう。
女子シングルでは、ショートプログラムで2位につけていたアンバー・グレン(24)がフリーで素晴らしいトリプルアクセルを決めて逆転、シニアでの初優勝を果たした。
『ガーディアン』紙によれば、本人は「思うようなパフォーマンスはまったくできませんでした。(ライバルの)イザボーも私も、本来ならもっとうまく滑ることができるんです。でも、過酷なトレーニングが報われて感激です」とコメント。一方、優勝候補と目されていたイザボー・レヴィトはフリーで3度転倒し、銀メダルに終わった。
一方、男子シングルではショートプログラムで2位以下を大きく引き離してトップに立ったイリア・マリニンが、フリーでも得意の4回転アクセルを披露し、全米フィギュアスケート選手権2連覇を果たした。
ロイター通信によれば、マリニンは「(スケート靴で)トラブルはあったものの、演技構成などその他の面で成長できたことに満足しています」と述べ、喜びをあらわにしたという。
ペアではショートプログラムで2位につけたエリー・カム&ダニー・オシェイ組がフリーで逆転、初優勝を果たした。エリー・カムは東京都生まれの日系米国人。
『スポーツ報知』によれば、今シーズンはフィギュアGPシリーズのフランス大会でエリーが脳震盪を起こすアクシデントに見舞われたといい、今回の勝利は復活を印象付けるものとなった。
一方、アイスダンスではマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組が安定感を発揮し、大会3連覇を達成。『ガーディアン』紙によれば、2人は試合直前にインフルエンザのような症状に悩まされるなど万全の体調ではなかったというが、それでも王者の風格を見せつける結果となった。
チョックいわく:「私たちは『今日、出場せずにベストを尽くさなければ後悔するのでは?』と考えました。答えは『イエス』です。そこで、『やるだけやってみよう』ということになりました」