イギリスの覆面ラッパー「Dide」の正体はサッカー・プレミアリーグのスター?
イギリスで活躍する覆面ラッパー「Dide」の正体について、スポーツ界とエンタメ界の両方で大きな話題となっている。ラッパーの正体は、サッカー1部リーグで活躍する選手だとみられているのだ。
写真:YouTube @Sky Sports Premier League
覆面ラッパーDideは、今年初めに「スリル」と題された曲をリリースすると、Spotifyで500万回以上のストリーミングを記録して音楽シーンに旋風を巻き起こした。
写真:YouTube @Sky Sports Premier League
覆面ラッパーは、いくつかの歌詞でファンをからかい、インスタグラムのプロフィールには「家ではラッパー、ピッチではサッカー選手」と記している。
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この覆面ラッパー「Dide」の正体として、ブカヨ・サカ、マイケル・アントニオ、リース・ネルソン、アレックス・イウォビといったプレミアリーグに所属する選手の名が挙がっている。
インターネットTV「sky.com」によれば、Dideはこう語っているという: 「もちろん自分たちで(匿名にする)決断をして、それを実行に移したんだ。ごく自然な流れでそうなったのであり、人をだまそうと考えたわけではないんだ」
写真:YouTube @Sky Sports Premier League
「ぼくにとって一番大切なのは、サッカー選手であることよりも音楽なんだ。ファンや世間はいろいろ言うだろうけど、いろいろな意見があるのはいいことだ。覆面がマーケティング戦略でないことは確かだよ」
写真:YouTube @Sky Sports Premier League
覆面ラッパーの正体に関してさまざまな憶測が飛び交っているが、アーセナルFCのフォワード、エディ・エンケティアであるという説が有力だ。
まず、Dideの身長は約177,8cmでエンケティアは180cmとほぼ同じ。さらにエンケティアも覆面ラッパーと同じようにスレンダーな体格をしている。
ラッパー名「Dide」は「Eddi」のアナグラムだという見方もあるほか、ミュージックビデオにはエンケティアのよく知られたゴールパフォーマンス「電話を鳴らす」ポーズが入っているという。
Dideは歌詞の中でアーセナルとマンチェスター・シティの戦いに言及し、「すべての試合が決勝戦のようなものだ」としている。つまり、DideがアーセナルFCでプレーしているとことがほのめかされているのだ。
また「ダービー・デー」という曲も発表しており、元トッテナム・ホットスパーのレジェンド、ポール・ガスコインに関して次のようにコメント:「もしぼくがインターセプトして18メートル先にいるなら、引き金を引くだろう」。この歌詞からDideがアーセナルFCとトッテナム・ホットスパーFC間で行われるノース・ロンドン・ダービーで活躍するストライカーであることが示されているわけだ。
最近のインタビューでDideは、これまで入った中で最高のロッカールームはマンチェスター・シティFCで、最悪だったのはルートン・タウンFCだとしている。
ルートン・タウンFCのホームでプレーしたことのあるプレミアリーグのクラブは、トッテナム・ホットスパーFC、ウェストハム・ユナイテッドFC、バーンリーFC、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCだけだ。しかしエンケティアはレンタル移籍先のリーズ・ユナイテッドFCで、2019-2020シーズンにルートンとプレーしている。
Dideは歌詞でロンドンを「ビッグ・スモーク」の愛称で呼んでいることから首都出身とみられている。また、アーセナルのレジェンド、ティエリ・アンリへの賞賛を表明するなどチームとのつながりがほのめかされている。
「sky.com」によればDideはこう語っている:「勝っても、引き分けても、悪いプレーをした時はもちろん良いプレーをした時だって毎試合批判されるんだ。サッカー以外の部分を人目にさらすことは、自分が批判される可能性をさらに高めるだけだ」
さらにこう続けた:「サッカーと音楽を切り離して考えようと決意するのは簡単なことだった。この2つは異なるものだしね。ぼくのサッカーに対する努力と集中度は100%だよ」エディ・エンケティアが本当に覆面ラッパー「Dide」なのかどうか、人々の注目が集まっている。