5代目ジェームス・ボンドを父に持つイケメン俳優、パリス・ブロスナンとは

ウェーブのかかった髪と深い眼差しが印象的なハリウッドの若手スター。その父親は、ジェームズ・ボンド役を務めたセレブ俳優だ。

パリス・ブロスナンの父親は、『007』シリーズで5代目のジェームズ・ボンドとなった俳優ピアース・ブロスナン。

ピアースには5人の子どもがおり、パリスはそのうちの末っ子で2001年に生まれた。『The Hollywood Reporter』誌によれば、俳優を志してロヨラ・メリーマウント大学の映画・テレビスクールでトレーニングを受けたという。

パリスは写真家やアーティストとしても第一歩を踏み出している。2021年にマイアミのアート・バーゼルで作品を展示し、いくつかの絵画には買い手がついたという。

友人からサーフェス・ギャラリーで作品を展示する機会を与えられたとき、パリスは迷わずそのオファーを受けたとインタビューで答えている。

だがそれだけではない。パリス・ブロスナンはモデルとしてファッション界でも活躍しているのだ。

パリスはドルチェ＆ガッバーナなどファッション界を代表する大手ブランドと契約を交わしてランウェイを歩いた。ロンドン、ミラノ、パリのショーにも登場している。

パリスは幼い頃から、父親譲りの魅力的なルックスの持ち主だった。しかし、彼の魅力は整った外見だけではない。環境保護活動にも熱心に取り組んでいる。

実際、父親と共にバーゼル条約、ロッテルダム条約、ストックホルム条約の策定に参加し、環境に害を与える有害物質の管理に関する国連の国際協定の施行と普及に努めている。

また、ジョージ・W・ブッシュ元アメリカ大統領の姪ローレン・ブッシュ・ローレンが立ち上げた世界の飢餓と戦うための非営利団体「FEED」とも協力している。彼は「学校給食はきわめて重要な栄養を提供するだけでなく、親が子供を学校に通わせるためのモチベーションになっている。そして、子供にはよりよい人生を手に入れるため努力する機会を提供している」としている。

「FEED」とさまざまな社会貢献活動を推進するクラランス社の協力の元、パリスは自身がスリランカを訪れたときの体験を短編映画にまとめ、自分が目にした「FEED」による学校プログラムの様子を描いた。

パリスは自分が恵まれた人生を送っていることを自覚している。彼はいくつかのインタビューで、父親が自分と兄に与えた教えが「つねに親切であれ」であることを語っている。

パリスは、ピアース・ブロスナンの5人の子供の末っ子だ。ピアースには1991年に亡くなった最初の妻カサンドラ・ハリスとの間に3人、2番目の妻であるカリフォルニア出身のジャーナリスト、キーリー・シェイ・スミスとの間に2人の子どもがいる。

ピアースの2番目の妻との長男、ディラン・ブロスナン(1997)もモデルや俳優として活躍している。演技のクラスを取り、モデルの仕事にパリスを同伴したりしている。

二人とも「有名俳優の息子」として得られる名声とは別に自身の力でも脚光を浴びつつあり、最近の仕事を通じて自らの才能や努力を示している。

2020年1月に開催されたゴールデングローブ賞の授賞式で、ブロスナン兄弟はガラのアンバサダー役を務めた。これは受賞者たちをステージへ案内する重要な役どころだ。

父と子の仲の良さは、公の場に肩を並べて登場することからも明らかだ。ゴルフ、テニス、サーフィンなど趣味も共通している。

パリスが20歳になったとき、父親はインスタグラムに愛情溢れるメッセージを書き込んだ。「親愛なるパリス、20歳の誕生日おめでとう 。いつも頑張り続けろ。人生とはつねに何かに取り組み、一生懸命働き、たくさん笑うことだ。愛を込めて」

ピアース・ブロスナンは、息子への誕生日メッセージに「良い人で、親切で、勇敢で、好奇心旺盛で、そして何時でも時間を守る人であれ」と付け加えた。

私生活では、パリスはモデルのアレックス・リー＝アイリョンと交際している。彼女はかつて元サッカー選手ベッカムの長男、ブルックリン・ベッカムと交際していたが、現在はパリスと一緒にいる姿を頻繁にキャッチされている。

パリスはランウェイを歩くほか、多くの雑誌に取り上げられ、表紙を飾るなど目覚ましい活躍をしている。ハリウッドの次世代スターのひとりとなりつつあるが、これは親の七光りではなく彼自身の実力でもあるのだ。