2024年ニューヨーク・ファッションウィークに参加したセレブたちのファッションチェック
2月のニューヨークの寒さは厳しいが、ファッションウィーク開幕となれば世界中からセレブたちが馳せ参ずる(写真はベラ・ソーン)。今年は誰が参加して、どんな装いを見せたのかチェックしてみよう。
オシャレには我慢が必要というが、ニューヨークでもファッショニスタたちはコートを着ずに街を闊歩。アヴァ・フィリップ(母親リース・ウィザースプーンにそっくり!)もプロエンザ・スクーラーの秋コレクションで披露したドレスを見せつけた。
ニューヨーク在住でファッションが大好きなケイティ・ホームズも当然参加。アリス・アンド・オリビアにワイドレッグジーンズを合わせ、サンダルからはピンクの靴下をのぞかせた。顔つきもいつもとどこか違う雰囲気だが、化粧の効果か美容整形したのかは不明だ。
シルヴェスター・スタローンの妻ジェニファー・フレイヴィンと娘ふたり(システィーンとソフィア:それぞれ写真左と右)も多くのファッションショーに参加。写真はラルフローレンのイベントに参加したときのもので、シックなコートにシャツ、サングラスを合わせている。末娘のスカーレットはここにはいないが、それもそのはず、まさにこの瞬間ファッションショーのランウェイを歩いていたのだ。
グッチの黄色のスーツに身を包んで満面の笑みを見せているのはイギリスから参加したジョディ・ターナー=スミス。上着の裾は袖と同様のフリンジになっている。写真では見えづらいが、ボトムはバッグに合わせたまばゆい赤だ。
ここでもう一度ベラ・ソーンの登場。床に届くほどの丈のAreaのコート(素材はフェイクファー)を瀟洒に着こなしている。英タブロイド紙『デイリー・メール』オンライン版では「マフィアの妻っぽさ」があると言われていたが、どちらかといえばスーパースターの気品ではないだろうか。
歌手のベッキー・Gは同じAreaのセットアップでもベラ・ソーンよりも大胆な露出を選んだ。上下ともに白で、ひとつボタンのベストにトラウザーという構成だ。
アリシア・シルヴァーストーンはクリスチャン・シリアーノの赤いひざ丈ドレスでいつになくシックな装い。プラザホテルで撮られたこの写真など、まるで往年のイタリア映画から飛び出てきたかのようだ。
シンガーソングライター、シーアのMVに出てきたダンサーを覚えているだろうか。その彼女、マディー・ジーグラーが成長した姿を見せてくれた。マーク・ジェイコブスのドレスに波打つ赤のスカーフ、黒のブーツという姿でカメラマンを圧倒。
映画『クレイジー・リッチ!』(2018年)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)への出演でも知られるラッパー・女優のオークワフィナ。紫のストライプが鮮やかなベロアのこの服はエコーズ・ラッタの2024年秋プレタポルテコレクションから。
まさにこの母にしてこの子あり! イギリスのモデル、ケイト・モスを母に持つリラ・モスも、今回のファッションウィークのようなビッグイベントには欠かせない存在だ。シンプルな単色のタンクトップにスキニージーンズの組み合わせで、ボディラインをさりげなくアピール。『W』誌が「90年代ミニマル・シック」と言ったように、まさに母ケイト・モスのスタイルだ。
一方、ミニマル・シックの真逆を行ったのがド派手なスーツでBronx & Bancoのショーに現れたマリサ・トメイ。床まで届くピンクのレースが印象的だ。
トミー・ヒルフィガーのショーに招待されて演奏を披露した歌手のジョン・バティステ。かなりの気合が入っており、巨大なHが入ったジャケットが目を奪う。
ラジャンスの広報担当者は『デイリー・メール』オンライン版上で自社コレクションを「シンプル、エレガント、そしてグラマー」と形容した。そのラジャンスの秋冬コレクションに招待されたのがブルック・シールズ。エレガントなサテンのガウンの上にタキシード・ジャケットという姿はまさにその意図を体現している。
同じく80年代のスター、モリー・リングウォルド。とはいえ、ブルック・シールズと比べるとカメラの前に出る機会も少なくなってきていたため、今回ヘルムート・ラングのショーで姿を見られたのは嬉しい驚きだった。キャバレー風のタキシードに身を包み、ボトムのストライプと色を合わせたブラウスの下からは赤いシャツがのぞいていた。
今度は若手に目を向けよう。デヴィッドとヴィクトリアの息子、ブルックリン・ベッカムは妻のニコラ・ペルツとともにイヴ・サンローラン・ボーテのリップショップ「Candy Shoppe」に赴いてリラ・モスなどほかの若手スターと合流。写真を見る限り、ふたりはシンプルなストリートスタイルのようだが、ニコラ・ペルツのレザージャケットは特筆に値するだろう。
ウィリー・チャバリアのショーに招待されたサム・スミスはチェックシャツに超ワイドパンツといういでたち。この髭とメガネのスタイルも素晴らしいと指摘しておこう。
米政府高官の親戚もニューヨーク・ファッションウィークに参加している。カマラ・ハリス副大統領の義理の娘であるアーティスト・インフルエンサーのエラ・エムホフは色使いが鮮やかなアシメトップスを身に纏ってヘルムート・ラングのランウェイを歩いた。
バイデン大統領の娘、アシュリー・バイデンもモンセの2024年秋冬コレクションに登場、明るいオレンジのトップスにレザーパンツを身につけた。アシュリーはソーシャルワーカーとして福祉活動に勤しんでいるだけでなく、ファッションデザイナーでもあるのだ。
バレエ・ダンサーのミスティ・コープランドは「ブロンディ」のヴォーカル、デボラ・ハリーとともにフロントロウに登場、Bach Maiの新作を披露するモデルたちを鑑賞した。写真からもわかるように、Bach Maiのデザイナーはシックの中にストリート風のパンク要素を取り込んだ模様。まさに「ブロンディ」にぴったり!
ウィリアム・ボールドウィンの娘であるブルック・ボールドウィン(右)は母のチャイナ(左)とともにアリス・アンド・オリビアのショーに参加。ブルックは特大リボンのついたロングドレスでレッドカーペットを独占。チャイナのほうは袖なしのプリントドレスというヒッピースタイルで娘とはまた違うセンスを見せた。
最後はもう一度ケイティ・ホームズの登場。今度はレースの刺繍が印象的なサテンのトップとスカート(ウラ・ジョンソン)。いまファッション界で注目されている「ランジェリー」トレンド最前線だ。防寒対策か、足元は黒のロングブーツという点にも注目しよう。