惜しまれながらも2024年に完結を迎えた漫画作品
数多くの名作が生まれては消える出版界。今回は2024年に惜しまれながらも堂々完結を迎えた、話題の漫画作品を見ていこう。
人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジー・バトル漫画である『呪術廻戦』。
9月30日発売の連載誌『週刊少年ジャンプ』44号で最終回を迎え、2018年3月の連載スタートから6年半の歴史に幕を下ろした。コミックスのシリーズ累計発行部数が1億部を突破し、作者の芥見下々は「1億部突破&完結!! 応援ありがとうございました!! 」とコメントを寄せた。
2020年4月から『週刊ヤングジャンプ』で連載をスタートさせ、コミックスは累計発行部数2,000万部を突破。アニメ化によってさらに大きな話題を呼んだ原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴによる『【推しの子】』。11月14日発売の『週刊ヤングジャンプ』50号にて全166話で完結を迎えた。
『【推しの子】』は、主人公の青年が死後に前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子供に生まれ変わる「転生もの」。 ファンタジー設定でありながら、サスペンス要素や現代社会を投影した展開、芸能界の闇へ切り込むリアルさが本作の特徴である。
マンガ『【推しの子】』はこれで終わりではなく、12月18日発売予定の最終16巻には、描き下ろしエピソードが合計24ページ分収録されていることが発表されており、単行本の発売も待ち遠しい。
8月5日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併号にて最終回を迎え、2014年7月の連載スタートから10年の歴史に幕を下ろした『僕のヒーローアカデミア』。
『僕のヒーローアカデミア』の舞台は、総人口の約8割が何らかの超常能力「個性」を持つ世界。高校生の主人公が、事故や災害、そして「個性」を悪用する犯罪者から人々と社会を守る職業・ヒーローになることを目指す物語である。
本作を描き始めた理由について、作者の堀越耕平は「2回打ち切りになって、『もう、漫画いいや』と思っていて。その当時の編集担当さんが、『諦めないで』『頑張って』って言ってくれたんで、『じゃあ、最後にもう一回挑戦しよう』ってなり、自分の好きなものをいっぱい入れて、自分の描きやすいものだけで構成して描いてみようとなりました」と「オリコンニュース」に打ち明けている。
漫画自体は完結を迎えたものの、単行本の発売やアニメの公開など話題は尽きない。今後もこの3作品から目が離せない。