2023年3月に亡くなった有名人

坂本龍一(3月28日)
ホーマー・ジョージ・ギア(3月1日)
マリア・コダマ(3月26日)
ニック・ロイド・ウェバー(3月25日)
ゴードン・ムーア(3月24日)
ペドロ・ソルベス(3月18日)
ランス・レディック(3月17日)
ディック・フォスベリー(3月12日)
イグナシオ・ロペス・タルソ(3月11日)
コスタ・ティッチ(3月11日)
ロバート・ブレイク(3月9日)
ハイム・トポル(3月8日)
ゲイリー・ロッシントン(3月5日)
トム・サイズモア(3月3日)
スティーヴ・マッキー(3月2日)
ジュスト・フォンテーヌ(3月1日)
イルマ・セラーノ(3月1日)
坂本龍一(3月28日)

音楽家、坂本龍一が3月28日にこの世を去った。今年1月1日放送の自身がパーソナリティーをつとめるNHKラジオの特別番組『坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル』では、長い闘病生活のせいで最近めっきり体力が落ちたと苦笑まじりに語っている。来年また(この番組で)お会いできることを楽しみにしていますとも語ったが、それが果たされることはもうなくなった。彼のディスコグラフィーについて、たとえばピアノソロのアルバム『BTTB』があり、その20周年記念盤(2018年発売)は作家の村上春樹がライナー・ノーツを書いている。坂本龍一は1952年1月17日に生まれた。

ホーマー・ジョージ・ギア(3月1日)

リチャード・ギアの父、ホーマー・ジョージ・ギアは100歳で亡くなった。ニューヨーク州のノース・シラキューズの地域活動家であり、保険代理人として働いた。生涯にわたり、非営利の「ミールズ・オン・ホイールズ(近所の人に食事を届ける活動)」に深く関わり、息子リチャード・ギアもたびたびその活動を支援した。5人の息子の父であり、妻ドリス・ティファニー・ギア(2016年没)に深く愛された夫であり、友人からは好かれる好人物であった。リチャード・ギアの父はカリスマのある人だったのだ。

(写真左がリチャード・ギア。右が父のホーマー・ジョージ・ギア)

マリア・コダマ(3月26日)

作家、翻訳家、アルゼンチン文学教授であるマリア・コダマは、作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの未亡人であり、彼の法定相続人だった。乳がんを患っており、3月26日、日曜日にブエノスアイレスで86歳で亡くなった。

ニック・ロイド・ウェバー(3月25日)

音楽家のニック・ロイド・ウェバーは、胃がんのために43歳で夭折した。彼の父はイギリスの有名な作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェバーである。「我々は悲しみに心がはりさけそうです。数時間前、長男のニックがベイジングストークの病院で亡くなりました。家族一同が集まり、みな悲嘆に暮れています」と、父アンドリューはTwitterに投稿した。

ゴードン・ムーア(3月24日)

94歳で亡くなったゴードン・ムーアは、アメリカの慈善活動家、化学者、物理学者、エンジニアである。インテル創業者の一人であり、ムーアの法則でもその名を知られている。

ペドロ・ソルベス(3月18日)

ペドロ・ソルベスはスペインの元副首相、経済相。3月18日に80歳で亡くなった。2008年に令和天皇(当時は皇太子)がスペインを訪れたさい、サラゴサ国際博覧会の視察に付き添ったことがある。

ランス・レディック(3月17日)

ランス・レディックはアメリカの俳優。テレビドラマ『LOST』や『FRINGE/フリンジ』などのヒット作で知られている。3月17日に60歳で亡くなった。死因は明らかになっていないが、ニュースサイト「TMZ」などは、自然死の可能性を指摘している。

ディック・フォスベリー(3月12日)

ディック・フォスベリーはアメリカの陸上競技選手で、1968年メキシコシティーオリンピックで走高跳びのチャンピオンになった。悪性リンパ腫のため3月12日に76歳で亡くなった。彼は背面跳びを考案したことで有名である。当時、この画期的な跳躍スタイルは「フォスベリー・フロップ」と呼ばれた。

イグナシオ・ロペス・タルソ(3月11日)

俳優イグナシオ・ロペス・タルソは、メキシコ映画黄金期のスターである。肺炎と腸の不調で入院し、98歳で帰らぬ人となった。『Macario(マカリオ)』(1959年)や『El hombre de papel(紙の男)』(1963年)『El gallo de oro(黄金の鶏)』(1964年)などのメキシコ映画でその演技を目にすることができる。1988年から1991年にかけては議員の職も務めた。

コスタ・ティッチ(3月11日)

南アフリカ出身のラッパー、コスタ・ティッチことコンスタンティノス・ツォバノグロウは、3月11日、ウルトラ・ミュージック・フェスティヴァルのステージでパフォーマンス中に倒れ、そのまま亡くなった。ヨハネスブルグの病院に搬送され、死亡が確認されたという。

ロバート・ブレイク(3月9日)

アメリカの俳優、ロバート・ブレイクはロサンゼルスで死去した。89歳だった。長いこと心臓病を患っていたという。妻を殺した容疑で2002年に起訴されるが、証拠不十分で2005年に無罪放免となった。

ハイム・トポル(3月8日)

イスラエルの歌手、俳優として国民的人気を誇ったハイム・トポルは、3月8日に87歳でこの世を去った。晩年はアルツハイマー病と闘っていたことが知られている。その業績でとくに有名なのは、映画『屋根の上のバイオリン弾き』(1971年)の主人公の役だろう。同作でトポルはゴールデングローブ賞に輝き、アカデミー賞にもノミネートされた。その翌年の1972年には、映画『フォロー・ミー』でサン・セバスティアン国際映画祭の男優賞に輝いた。

ゲイリー・ロッシントン(3月5日)

アメリカのギタリスト、ゲイリー・ロッシントンはロックバンド、レーナード・スキナードの創設メンバーの唯一の生き残りだった。1977年、バンドを乗せた飛行機が墜落事故を起こしてメンバーのうち3人が亡くなったときも、ゲイリー・ロッシントンは一命をとりとめたのだった。晩年は心臓に問題を抱えており、3月5日、71歳で亡くなった。

トム・サイズモア(3月3日)

2月18日、アメリカの俳優、トム・サイズモアが脳動脈瘤のためロサンゼルスの自宅で倒れ、バーバンクの病院に搬送された。その後、3月3日に息を引き取った。61歳だった。『7月4日に生まれて』(1989年)や『プライベート・ライアン』(1998年)、『救命士』(1999年)といった大ヒット作への出演で名をあげたが、のちにアルコールや違法薬物の問題に悩まされることになった。

スティーヴ・マッキー(3月2日)

イギリスのバンド「パルプ」のベーシスト、スティーヴ・マッキーが3月2日、56歳で亡くなった。死因は不明だが、スタイリストでファッション・ジャーナリストの妻ケイティ・グランドはSNSで、スティーブ・マッキーが3ヶ月間入院していたことを明かした。まさにこの健康問題のため、彼はバンドの再結成ツアーに参加しないことをすでに発表していた。

ジュスト・フォンテーヌ(3月1日)

フランスの元サッカー選手、ジュスト・フォンテーヌは1933年にマラケシュで生まれ、今年3月2日にトゥールーズで89歳の生涯を終えた。ワールドカップの1大会における最多得点記録(13得点)を持っている。この記録は1958年スウェーデン大会で樹立され、彼は出場した全試合でゴールを決めた。

イルマ・セラーノ(3月1日)

メキシコの女優、歌手のイルマ・セラーノは3月1日に心筋梗塞のため89歳で亡くなった。上院議員をつとめたこともあり、メキシコの大統領グスタボ・ディアス・オルダスとの不倫でも知られる。

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