アンジェリーナ・ジョリー:15歳の頃のベストショット
カリスマ性にあふれたハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー。ティーンの頃は一体どんな少女だったのだろう?あどけなさの残る、当時の貴重な写真で振り返ってみよう。
撮影時のアンジェリーナはまだ15歳。だが、プロのカメラマンを前にポージング、自信に溢れた表情を見せる姿は早くもハリウッドスターとしての輝かしい未来を予感させる。
「オリジナル・ヴィンテージ・グラムール写真」と題されたこの写真は、2016年にオークションハウスの「プロファイルズ・イン・ヒストリー」社から出品されたもの。
これはモデルとしてのポートフォリオ作成時に撮られた数多くのショットのひとつ。撮影を担当したのは写真家ハリー・ラングドンだ。
ハリー・ラングドンは撮影時を振り返り、「アンジェリーナはただカメラの前に立つだけで、あれこれ要望を出すことはありませんでした。左を見ろとか右を向けといったこちらからの指示も要らず、言葉を交わなくともすべてがスムーズでした」と語っている。
ポートフォリオの自信に満ちた表情とは裏腹に、若き日のアンジェリーナは自分はやせすぎだと感じ、自分に自信がもてなかったとしている。
以前からマスコミでアンジェリーナの拒食症が取り沙汰されているが、本人はこれを否定している。2007年には「イブニング・スタンダード」紙のインタビューに対し、もともとやせ型であること、さらに授乳期が重なったことなどを説明した。
アンジェリーナの悩みはむしろ家族問題にあった。それは、今や有名人となった実父ジョン・ヴォイトとの関係だった。
父親ジョン・ヴォイトは『真夜中のカウボーイ』に出演した俳優で、アンジェリーナ・ジョリーの母親であるマルシェリーヌ・ベルトランと結婚していたが、二人はアンジェリーナが1歳のときに離婚している。
アンジェリーナと父親はこれまでずっと仲が悪く、互いに言葉も交わさないほどだった。しかし最近ジョン・ヴォイトは娘と仲直りを果たし、優しい祖父として振る舞っているという。
しかし数十年前に撮られたこの写真を見ると、ジョン・ヴォイトはディーンエイジャーの娘に深い愛情を注ぐこともあったようだ。過去に関する記憶はだれしも混乱することがあるのだろう。
ともあれ、アンジェリーナは過去にとらわれることなくハリウッドスターとして輝かしい成功を収めた。現在は映画製作にも取り組むほか、世界的に有名な人道支援活動家としても活躍をしている。
さらに大家族をまとめる母親としての役割も果たしており、レッドカーペットにも堂々と子供たちとともに登場している。
ブラッド・ピットとの関係は誰もが憧れる夢のようなラブストーリーとされていたが、やがてそのイメージはくずれさり、いまや二人の間では親権をめぐる裁判が行われている。
アンジェリーナは女優としてのキャリアを続け、2021年にはスーパーヒーローとスーパーヒロインを描いた異色の物語である『エターナルズ』に出演した。
さらに、クリストフ・ヴァルツとの共演が決まった映画『Every Note Played(原題)』の制作がすすめられている。スクリーンでのアンジェリーナとの再会が待ち遠しい。