NETFLIXでブレイクし、高級ブランドの広告塔になった女優たち
さまざまな動画配信サービスが身近な娯楽となったことで、視聴者はこれまで知らなかった数多くの俳優や女優と出会えるようになった。
Netflixによって駆け出しの俳優たちもさまざまな役を得るようになり、中には一流ブランドと契約を結ぶようなスターも生まれている。最近の例でいえば、大人気となった韓国ドラマの女優だ。
2021年9月に『イカゲーム』が公開されると、脱北者の若い女性カン・セビョクを演じてチョン・ホヨンはキャリアにおける新境地を切り拓いた。
Netflixの新星チョン・ホヨンは瞬く間に社会現象化し、今やInstagramのフォロワーは2,000万人を超えている。『イカゲーム』が素晴らしい成功を収めたことで、フランスの高級ブランドのアンバサダーに抜擢された。
2021年秋、ルイ・ヴィトンはチョン・ホヨンをシーズンモデルに起用。歴史あるオートクチュールブランドのファッション、ジュエリー、時計のアンバサダーを務めることになった。
もちろん、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションがほんのきっかけに過ぎない。人気を博したチョン・ホヨンには、今後さらに多くの大型オファーが舞い込むことだろう。
女優として成功しブランドのアンバサダーとなったチョン・ホヨン。もともとモデルとして活躍していた彼女には願ってもいない展開といえるだろう。駆け出しの頃の2013年、彼女は韓国のリアリティTV番組『Korea's Next Top Model』のファイナリストとなり、韓国最大のモデルエージェンシーと契約している。
その後、チョン・ホヨンはバーバリーやシャネル、ルイ・ヴィトンといった一流ファッションブランドのモデルとして活躍。2018年にはパリ・ファッションウィークのランウェイを歩いている。
Netflixオリジナルシリーズ『ブリジャートン家』も世界的な成功を収めた。主役のダフネ・ブリジャートンを演じたフィービー・ディネヴァーは、本作最大の才能発掘だったとされている。
2021年、英国のコスメブランドのシャーロット・ティルべリーはフィービーとクリスマスコレクション『Glam Holiday 2021』でコラボレーションすることを発表した。
シャーロット・ティルベリーはこれまでセレブとコラボしたことがなく、今回が初の試みとなる。
映画界では有名な存在だったが、Netflixのミニシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で主演を務めたことで、アニャ・テイラー=ジョイの名がさらに多くの人に知られるようになった。
アニャ・テイラー=ジョイは本シリーズで若きチェスの天才を演じ、第78回ゴールデン・グローブ賞のテレビ映画部門で女優賞を受賞している。
アニャ・テイラー=ジョイは2020年からオランダのファッションブランド、ヴィクター&ロルフのアンバサダーを務め、フレグランスライン「フラワーボム」の広告キャンペーンに出演している。
2021年には高級ブランド、ディオールのアンバサダーに就任した。
アニャ・テイラー=ジョイはディオールのアンバサダーとして、ファッションとコスメ両部門をプロモーションすることになる。それぞれアーティステック・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリとメイクアップアーティストのピーター・フィリップスが監修を行っている。
その若さにもかかわらず、ミリー・ボビー・ブラウンはすでに輝かしいキャリアを歩んでいる。『モダン・ファミリー』、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ワンダーランド』、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』などのTVドラマに出演後、2016年にNetflixで配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で一躍スターダムに駆け上がった。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、ミリーがミステリアスなイレブンを演じる、80年代のSFやホラー映画へのオマージュ満載のカルト的人気を誇るシリーズだ。
ミリー・ボビー・ブラウンは、2019年末からジュエリー・アクセサリーブランドのパンドラでアンバサダーを務めている。2020年の夏には、ミリーがセレクトする新作チャームも登場した。まさに彼女のようにまばゆく輝くチャームだ。
さらに、有名シューズブランドのコンバースが2019年、ミリーを起用し新コレクションでコラボしている。その他にも、カルバン・クラインやヴォーグ・アイウェアもミリーとコラボコレクションを発表している。
ミリー・ボビー・ブラウンはビジネス界でも躍しており、2019年の夏の終わりにヴィーガン化粧品のブランドを立ち上げている。
Florence by Millsと呼ばれる彼女のブランドは、スキンケア、メイクアップ、ヘア関連やアクセサリー等の商品を扱っている。
キャサリン・ラングフォードは、Netflix配信のドラマシリーズ『13の理由』でハンナ・ベイカー役を演じたことで有名になった。
その後は、『Love, サイモン17歳の告白』や Netflixシリーズの『ニミュエ 選ばれし少女』などに出演している。
キャサリン・ラングフォードはそれ以降、演技の世界に留まらず、天使のような顔立ちを生かして別の世界にも進出を果たしている。
2020年、キャサリン・ラングフォードはロレアル・パリの顔として、若者世代向けのモデルとなった。有名な化粧品ブランドは、彼女が伝える価値観と若者に対するポシティブな影響力を高く評価している。