役作りで大変身を遂げた日本人俳優たち4選

ロバート・デ・ニーロに学び、役になり切る
北村一輝
演技のため新宿2丁目に通い詰める
堤真一
鈴木亮平
映画『シティーハンター』で主人公役を熱演
森山未來
1ヶ月間野宿で過ごす
撮影の1年前からボクシングの練習を開始
作品鑑賞がより楽しめるかも?
ロバート・デ・ニーロに学び、役になり切る

徹底的な役作りをすることは、ハリウッドスターのロバート・デ・ニーロにちなみ、「デ・ニーロアプローチ」とも呼ばれる。今回は、そんなデ・ニーロも驚くような役作りを行った日本の俳優たちに焦点を当てていこう。

Showbizz Daily をフォローして世界のトレンドをいつも手元に

北村一輝

1998年公開の映画『JOKER 厄病神』で、チンピラ役を演じるために9本の前歯を抜き、追加で歯4本を削った北村一輝。ウェブマガジン「NEWYORKER MAGAZINE」では、そのときの考えを以下のように振り返っている。「当時は他の作品を抱えていなかった状況の中だからこそ、できたことです。歯はまた付けられますからね。歯を削れば外見がチンピラに近づく。だから削る。それしか考えていなかった」

演技のため新宿2丁目に通い詰める

映画『鬼火』(1997年)では、ゲイバーのママ役を演じるため、新宿2丁目のゲイバーに足繁く通ったそう。「週刊女性プライム」によると、主演を務めた原田芳雄は北村のことを本物のゲイと勘違いしたという。

堤真一

東野圭吾原作の『ガリレオ』の劇場版第1弾『容疑者Xの献身』(2008年)にて、主人公の物理学者・湯川学の同級生で、天才数学者役を演じた堤真一。湯川教授に比べ慎ましい暮らしを続ける立場の違いを見た目でも明らかにしようと、すきバサミでわざと髪の毛を薄くしたそうだ。

鈴木亮平

実力派俳優として活躍し続ける鈴木亮平。役作りのために何度も体重の減量や増量を繰り返し、完全になりきることを徹底している。「HOMINIS」によると、ドラマ『天皇の料理番』(2015年)では病弱な役柄を演じるため20kgの減量を行い、映画『俺物語!!』(2015年)では巨体の主人公を表現するため、30kgもの増量を行ったという。

映画『シティーハンター』で主人公役を熱演

「ゼノン編集部」によると、映画『シティーハンター』(2024年)でかねてからの念願であった主人公・冴羽獠役に決まった際には、愛車のミニクーパーを運転できるよう、自動車免許をマニュアルに変更。加えて、獠の横顔になるべく近づけようと、シャープな顎のラインにこだわって体を絞り込んだという。

森山未來

独特の空気感で観客を魅了し続ける森山未來。『怒り』(2016年)では、バックパッカーを演じるため、クランクイン前から撮影場所の無人島に滞在し役柄になり切ったという。映画プラットフォーム「ムービーウォーカープレス」のインタビューにて、その生活について語っている。「無人島なので一切、インフラがないんです。水や電気もない。何日かひとりで生活をしていましたが、恐ろしかったですよ」

1ヶ月間野宿で過ごす

2012年の舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』では、稽古期間中の1ヶ月間、公園で野宿をしていたという。「Yahoo!ニュース」のインタビューにて、森山は当時の生活をこう振り返っている。「稽古したあとそのまま家に帰っても、家で過ごす気持ちの切り替えをできる気がしなかった。(舞台で演じた)ヘドウィグは根無し草でどこにも定住できず、地べたを這いつくばっているような人間だから、自分もそうしたかった」

撮影の1年前からボクシングの練習を開始

映画『アンダードッグ』(2020年)に向けて、主人公のボクサー・末永晃としての体を作り込むため、なんと撮影の1年前から練習を開始していたと「シネマトゥデイ」のインタビューにて語っている。「ボクシングに関して言えば、撮影のほぼ1年前から始めて、途中からボクシング指導の松浦(慎一郎)さんに入ってもらいました。松浦さんにコンスタントに教えてもらいながら、末永のボクシングスタイル、映画でボクシングをどう見せるかみたいなことを話し合って作っていきました」

作品鑑賞がより楽しめるかも?

与えられた役を演じきるために、見た目や自分の立ち振る舞いまでも大きく変化させる名優たち。その背景も踏まえた上で作品に触れることで、より充実した時間になるかもしれない。

Showbizz Daily をフォローして世界のトレンドをいつも手元に

ほかのおすすめ