駄作とわかっていても見てみたい?退屈な映画ワースト20

退屈な映画ワースト20
『オーストラリア』(2008年)
『エンパイア』(1964年)
『ツリー・オブ・ライフ』(2011年)
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015年)
『バニラ・スカイ』(2001年)
『ホビット 思いがけない冒険』(2012)
『シエラネバダ』(2016年)
『ポストマン』(1997年)
『ザ・ルーム』(2003年)
『アイリッシュマン』(2019年)
『キャットウーマン』(2004年)
『アンカット・ダイヤモンド』(2019年)
『インヒアレント・ヴァイス』(2014年)
『ショーガール』(1995年)
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)
『ノア 約束の舟』(2014年)
『遥かなる大地へ』(1992年)
『キルトに綴る愛』(1995年)
『プレタポルテ』(1994年)
『スウェプト・アウェイ』(2002年)
退屈な映画ワースト20

今回ご紹介するのは、いくつかのランキングを参考にまとめた「退屈な映画ワースト20」です。ランクインした作品の中にあなたのお気に入りがあるかもしれませんが、人の好みは十人十色。観客たちからブーイングが巻き起こったのは確かです。

 

 

『オーストラリア』(2008年)

退屈な映画ランキングの常連として知られる、ヒュー・ジャックマン&ニコール・キッドマン主演の『オーストラリア』。『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』で大成功を収めたバズ・ラーマン監督の作品ですが、駄作だという評価が下されることも少なくありません。しかし、オーストラリア映画としては『クロコダイル・ダンディー』に次いで史上2番目の興行収入を上げています。

『エンパイア』(1964年)

アンディ・ウォーホル監督の実験作ですが裏話やエピソードは皆無。というのも、エンパイア・ステート・ビルディングを8時間にわたり固定撮影しただけなのです。こんな映画を最後まで観る人などいるのでしょうか?

 

『ツリー・オブ・ライフ』(2011年)

テレンス・マリック監督の傑作だと考える人もいれば、毛嫌いする人もいるのが『ツリー・オブ・ライフ』。出演者のショーン・ペンも後者ですが、彼の場合、多くのシーンを撮影したのに決定版では削除されてしまったため、セリフのない無意味な役に成り下がってしまったのだから無理もありません。

 

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015年)

素晴らしい興行収入を上げたことを考えると驚くべきことかもしれませんが、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に退屈した観客は多かったようです。実際、英国のランキングでは退屈な映画ワースト1位に選ばれています。

 

『バニラ・スカイ』(2001年)

スペイン映画『オープン・ユア・アイズ』を米国でリメイクした作品ですが、スペイン通たちからは非難轟々。しかし、興行収入はトータル2億338万8,341ドルに上りました。とはいえ、原作とターゲット層が異なっており、深みに欠けるのは事実でしょう。興味深いことに、ペネロペ・クルスは双方に同じ役で出演しています。

『ホビット 思いがけない冒険』(2012)

一部の人々が熱狂的に崇める『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。駄作などと言おうものなら袋叩きにされてしまいそうですが、そんな熱心なファンたちの間でもやや不評なのが『ホビット 思いがけない冒険』。IMDbをはじめとするフォーラムで失望の声がちらほらと見受けられます。もちろん、この作品を含めた三部作を擁護する信者たちもいないわけではありませんが……

 

『シエラネバダ』(2016年)

ルーマニア人一家の暮らしを3時間にわたってクローズアップしたこの作品。傑作と評する批評家もいますが、スクリーンの前で退屈した観客も多いことでしょう。

 

『ポストマン』(1997年)

『ウォーターワールド』の大コケにもめげずに再び大作に挑戦したケビン・コスナー監督。しかし、またしても失敗してしまったのがこの作品です。批評家たちの評価も興行収入も振るわなかったため、退屈な映画ランキングの常連です。

 

 

『ザ・ルーム』(2003年)

もはや駄作映画の古典となった『ザ・ルーム』。「史上最低の映画監督」という不名誉な称号をもつエド・ウッド監督でさえも、この作品にはお手上げでしょう。退屈であくびが出ること請け合いです。監督・主演は奇行で知られるトミー・ウィゾー。ジェームズ・フランコ監督の『ディザスター・アーティスト』は本作の制作過程を描いたものです。

 

『アイリッシュマン』(2019年)

マーティン・スコセッシ監督の作品だけに決して駄作ではないのですが…… もうちょっと短くしようとアドバイスしてくれる人はいなかったのでしょうか?Netflixが監督の思うままに撮影させた結果、3時間30分の超大作に。素晴らしいキャストたちが名演技を披露しているとはいえ、コーヒーが手放せません。

 

『キャットウーマン』(2004年)

世界的な批判を浴び、興行成績も振るわなかったハル・ベリー主演の『キャットウーマン』。彼女の演技は文句のつけようがありませんが、作品全体を救うことはできなかったようです。実際のところ、ミシェル・ファイファー演じるキャットウーマンと競い合わなくてはならないというのは酷な話です。しかし、『バットマン』シリーズにはゾーイ・クラヴィッツ演じるキャットウーマンが再登場します。出来栄えが気になる方はぜひご覧ください。

 

『アンカット・ダイヤモンド』(2019年)

サフディ兄弟が監督を務めたこの作品。主演のアダム・サンドラーはアカデミー主演男優賞(少なくともノミネート)にふさわしいと言う人も少なくありませんが…… ともあれ、評価が分かれる不思議な作品なのは間違いありません。

 

『インヒアレント・ヴァイス』(2014年)

トマス・ピンチョンの小説を『ブギーナイツ』のポール・トーマス・アンダーソン監督が映画化した本作品。主演にはかのホアキン・フェニックスを抜擢、最高のキャスト陣が盛り上げるも…… 退屈なものは退屈です。IMDbのリストでは退屈な映画ワースト1位に選ばれたりしています。

『ショーガール』(1995年)

ポール・バーホーベン監督が1995年に発表した官能映画。映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では63件のレビュー中、良いと答えたのはたった22%、平均評価は 3.9/10に留まっています。レビュワーたちは口をそろえて「不愉快で卑劣、けばけばしく女性嫌悪」とコメントしていますが、その通りと言わざるを得ません。その駄作っぷりから、今では「『ショーガール』的駄作」という用語が映画批評家たちの間で用いられるほど。

写真:MGM /『Showgirls』

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)

好き嫌いの別れる「モキュメンタリー」でしたが、当時は革新的な作品でした。ブレア・ウィッチと呼ばれる魔女伝説について取材し、ドキュメンタリー映画を撮影しようとしていた3 人の学生が行方をくらまし、一年後に発見されたフィルムを編集したものがこの作品だ、という体裁をとっています。名作だという人もいれば出来の悪いホームビデオだと酷評する人もいるでしょうが、このジャンルの作品としてはかなり退屈な方でしょう。

写真: Artisan Entertainment /『The Blair Witch Project』

『ノア 約束の舟』(2014年)

ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンスをはじめとする豪華キャストに加え、莫大な製作費が投入された超大作。洗練されたCGも見どころだが、ニュースサイト「The Wrap」は「聖書版『ウォーターワールド』」と酷評。2時間以上に及ぶこの作品を見終えれば、その理由がわかるはず。

 

『遥かなる大地へ』(1992年)

遅すぎる展開とつまらない脚本で知られる西部劇、『遥かなる大地へ』。トム・クルーズの不器用なアイルランド訛も不評の一因かもしれません。レビューではまずまずの評価を獲得していますが、中身のないプロットと遅々として進まない展開は苦痛そのもの。

写真:Universal Pictures /『Far and Away』

『キルトに綴る愛』(1995年)

タイトルを聞いただけであくびが出そうですが、それでも挑戦したいという方はキルティングの本を開いてみましょう。登場人物たちに共感できないばかりか、年配の女性たちが人生を思い返しつつキルトを編むという発想そのものがイマイチ。

写真: Universal Pictures / 『How to make an American Quilt』

『プレタポルテ』(1994年)

大物キャストにアドリブで演技させることも多いロバート・アルトマン監督。しかし、ファッション業界やそれを伝える「ジャーナリスト」たちについては、新鮮で面白い視点を持っているわけではなかったようです。機知に富んだシーンや劇的な展開がないばかりか好感の持てるキャラクターもおらず、空虚で自己陶酔的な登場人物たちが跋扈(ばっこ)する独善的な映画になってしまっています。

写真:Miramax /『Pret A Porter』

『スウェプト・アウェイ』(2002年)

同名のイタリア映画『スウェプト・アウェイ』(1974年)をガイ・リッチー監督が当時妻だったマドンナ主演でリメイクしたのがこの作品。興行成績はオリジナルと比較にならないほど低調で、1,000万ドルもの予算をかけたにもかかわらず、10分の1も回収できませんでした。マドンナの演技が不評を買ったばかりか、史上もっとも退屈な映画としてランキングにもたびたび登場することに。

 

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