昆虫をバリバリ食べてしまう有名人たち:コオロギからタランチュラまで

昆虫を食べる有名人
アンソニー・ボーディン
サルマ・ハエック
ロバート・ダウニー・ジュニア
アンジェリーナ・ジョリー
シェイリーン・ウッドリー
ゴードン・ラムゼイ
デヴィッド・ジョージ・ゴードンとゲストたち
ニコール・キッドマン
ジャスティン・ティンバーレイク
ルピタ・ニョンゴ
ザック・エフロン
昆虫食は心臓にいい?
昆虫の「すぐれた健康効果」
粉末コオロギは高評価
有名人の広告効果
世界で食べられている昆虫
昆虫を食べる有名人

アジアやアフリカを中心として世界各地で虫はふつうに食されているが、欧米では昆虫食が忌避されたり、奇怪な慣行とみられることが多い。しかし、昆虫はタンパク質の摂取源としてきわめて優れ、肉や魚に比べて生産時の環境負荷がずっと少ないことが知られている。昆虫食というトレンドを多くのセレブが取り入れるのはそのためであり、周囲の人にも「ぜひ」と自信を持って薦めている。

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アンソニー・ボーディン

2018年にフランスの滞在先ホテルで自死を遂げた有名シェフのアンソニー・ボーディン。その著書は日本にもいくつか紹介されている。彼はテレビ番組製作にも携わり、世界中を旅して現地の料理を食べていたが、キャリアの途中で「Travel Channel」から「CNN」にチャンネルを引っ越した。そしてCNNの番組で韓国を訪れたさいに、屋台料理のポンテギ(蚕のさなぎを蒸し煮にして醤油で味付けしたもの)が出てきたとき、「こういうのは前のチャンネルでさんざん食べたよ」というジョークを口にした。

サルマ・ハエック

メキシコの伝統料理では、昆虫はごく一般的な食材のひとつとされている。メキシコ出身の女優サルマ・ハエックは、料理について人並み以上の関心を持っているという自負もあってか、タンパク源としての昆虫の普及に熱心にあたっている。自身のInstagramでは、メキシコ・オアハカ産のコオロギを食べるところを動画で公開している。

 

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写真:salmahayek / Instagram

ロバート・ダウニー・ジュニア

「アイアンマン」でおなじみの俳優、ロバート・ダウニー・ジュニアは2020年に自然環境保護団体「Footprint Coalition」を立ち上げた。ロボット工学とナノテクノロジーによって世界を救うという趣旨の団体である。同団体はフランスに本社を置く昆虫由来タンパク製造・販売企業「Ÿnsect」(インセクト)社に投資をおこなった。さらにロバート・ダウニー・ジュニアは米トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演し、ミールワーム由来のタンパク製品を宣伝し、「もし僕たちがこうした食の転換を行うなら、(気候変動に)大きなストップをかけられる」と訴えた。

写真:The Late Show with Stephen Colbert / Youtube

アンジェリーナ・ジョリー

「まずコオロギ。コオロギでビールを飲むところから始めて、それからおもむろにタランチュラに進む」と教えるのは、BBCニュースに登場したアンジェリーナ・ジョリー。何人もの養子を迎えている彼女は、家族みんなで料理を楽しんでおり、とくに長男の出身地であるカンボジアの料理がお気に入りのようだ。

写真:BBC News Brasil / Youtube

シェイリーン・ウッドリー

シェイリーン・ウッドリーも虫の大ファン。「蟻を食べたことがありますが、すごくおいしかった。コガネムシもおいしかったです」と『Nylon』誌に語っている。「食の未来は昆虫にあります。これからが楽しみですね」

ゴードン・ラムゼイ

人気シェフのゴードン・ラムゼイは2010年以来、虫を取り入れた料理に挑戦している。彼はその年、蟻と蟻の卵を使ったインド製のチャツネを食べて、これまで食べたなかで最高のチャツネであると確信したのだ。ゴードン・ラムゼイはその体験があってから、スクランブルエッグに芋虫を入れてみたり、ペルーでタランチュラを試してみたりしている。

写真:Gordon Ramsey/ Youtube

デヴィッド・ジョージ・ゴードンとゲストたち

昆虫料理のレシピ本『The Eat-A-Bug Cookbook』(1998年)などの著作がある生物学者デヴィッド・ジョージ・ゴードンは、あるとき米トーク番組(司会:ジェームズ・コーデン)に登場してゲストのセレブたちに手料理をふるまった。ゲストは出された昆虫料理をおおむね美味と評価したが、「おいしくなけりゃ、出しません」とデヴィッド・ジョージ・ゴードンはぴしゃりと言った。

写真:The Late Late Show with James Corden / Youtube

 

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ニコール・キッドマン

『ヴァニティ・フェア』誌の企画に登場したニコール・キッドマンは、セレブの隠し芸を紹介するシリーズで「マイクロ家畜を食べる」という特技を披露した。キッドマンはコオロギ、揚げたバッタ、ミールワーム(小さな芋虫で小鳥などの餌にもされる)を次々と平らげた。「言っておくけど、『サバイバー』(米人気バラエティ番組、孤島などでサバイバルを行う)では負けないわ」。

写真:Vanity Fair / Youtube

ジャスティン・ティンバーレイク

アルバム『Man of the Woods』の完成を記念してプライベートリスニングパーティーが開かれ、そのケータリングにジャスティン・ティンバーレイクは三つ星レストラン「Noma(ノーマ)」を選んだ。虫を大胆に使うことで高級レストラン業界をざわつかせた「ノーマ」だが、海老に蟻をまぶした一品がとりわけ有名である。

ルピタ・ニョンゴ

「ノーマ」といえば、女優のルピタ・ニョンゴも同店の蟻料理を食べるところをSNSでシェアしている。やはり別のパーティーで供されたものだ。その動画には「私のことは蟻女と呼んでかまわない!」というテクストが添えられており、その一皿は「めちゃうま!」だったという。「ノーマ」のシェフであるレネ・レゼピは事実、昆虫にフィーチャーすることがレストラン成功の鍵であったと語っている。

写真:lupitanyongo / Instagram

ザック・エフロン

ザック・エフロンはこれまで少なくとも2回、テレビで虫を食べている。「どうってことないよ」とサソリをばりばり食べながら言い、テレビドラマ『ジョージ・ロペス』の登場人物たちにもひとつ食べてみるよう勧めている。「なんだか見慣れず怖くてみんなが食べられないものを、僕はたいてい率先して食べる」と、ザック・エフロンのセリフは続く。リアリティ番組『ランニング・ワイルド with ベア・グリルス』ではミミズを食しているが、こちらはやむにやまれずという状況だった。

写真:Bear Grylls, ‘Running Wild,’ NBC

昆虫食は心臓にいい?

さて、昆虫食が環境にいいことは先に触れたが、アメリカ心臓協会によると昆虫由来タンパクはヒトの健康にいいと言う。ただし、早まってはいけない。裏庭を這ったり跳ね回ったりしている虫たちは、殺虫剤にさらされた虫かもしれないから。

写真:Guillaume de Germain / Unsplash

昆虫の「すぐれた健康効果」

2021年1月に学術誌『Critical Reviews in Food Science and Nutrition』に掲載された研究で、食用昆虫は「すぐれた健康効果」をもたらす可能性が示された。ビタミンB12、亜鉛、食物繊維、必須アミノ酸、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、抗酸化物質といった栄養素を豊富に含んでいるという。

粉末コオロギは高評価

個人の嗜好や料理しだいということに突き詰めればなるだろうが、昆虫由来の代替小麦粉であれば、それがいつもの用途に使われる限り、ほとんど誰にでもすんなり受け入れられるという。ある味覚研究によると、大学生たちは通常の小麦粉で焼いたブラウニーよりも、コオロギ由来の粉で作ったブラウニーを好む傾向が認められたという。

有名人の広告効果

学術誌『Food Quality and Preference』に掲載された研究によると、有名人が出ている広告はそうでない広告と比べて、こと昆虫食に関して消費者たちへの喚起力が一段と強くなるという。ロバート・ダウニー・ジュニアが食べているなら大丈夫だろうと考えることは、消費者にとってごく普通なことなのだ。

世界で食べられている昆虫

昆虫食は人類が古来より続けてきた営みであり、中南米やアフリカ、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本の一部地域でもその食文化は受け継がれている。世界中のじつに8割の国々であわせて20億人が、現在食用とされている1,900種の昆虫のうちのどれかを食べているのだ。

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