韓国ボーイズグループ「ストレイキッズ」、メット・ガラに初参加で差別的待遇を受ける
韓国のボーイズグループ「ストレイ・キッズ」は5月、メットガラの栄えある舞台に登場した。『ヴォーグ』誌によると、韓国のアイドルグループがメットガラに招待されるのは今回が初めてだという。しかし、メンバーたちはレッドカーペットで不愉快な思いをすることになる。
ストレイキッズは韓国の8人組ボーイズグループで、JYPエンターテイメントに所蔵している。
エンタメ系ニュースサイト「PINKVILLA」によると、ストレイ・キッズはテレビの企画から生まれたグループだという。JYPエンターテイメント所属の研修生たちを競わせるサバイバルオーディションという内容で、番組は2017年に放送された。
その後、番組の参加者9人全員が、ストレイキッズとして翌年にデビューすることが決定する。
したがってストレイキッズのオリジナルメンバーは9人だった。ウジン、バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエン。2019年にウジンが脱退し、現在は8人で活動中である。
ストレイキッズの多才なメンバーたちは、グループの楽曲を自分たちで作っている。有名な楽曲には、「LALALALA」「Easy」「S-Class」といったヒットチューンがある。
写真:JYP Entertainment
ストレイキッズは音楽活動を通してだけでなく、さまざまな企業のアンバサダーとしても知られている。たとえば、韓国発コスメブランドのクリオや、米ファッションブランドのトミー・ヒルフィガーが彼らを起用している。そして今回、ファッションの祭典であるメットガラに、ストレイキッズはトミー・ヒルフィガーのゲストとして招かれたのだ。
『ローリング・ストーン』誌によると、メットガラのレッドカーペットに登場したストレイキッズのメンバーたちは、トミー・ヒルフィガー本人がデザインを手がけたカスタムウェアに身を包んでいた。言うまでもなく、これは非常に名誉なことである。
繰り返しになるが、これはストレイキッズにとって初めてのメッドガラである。だが残念なことに、他所からやってきた新参者をあたたかく歓迎するようなムードは、少なくとも写真撮影の場にはなかった。『ビルボード』誌が指摘するように、ストレイキッズはレッドカーペットで一部の無礼なカメラマンたちから粗雑な扱いを受けたのだ。カメラマンたちは人種差別的ともとれる、およそ敬意を欠いた言葉を口にしていたのである。
ストレイキッズが無礼なカメラマンたちから雑に扱われたことで、K-POPファンは激昂することになった。人種差別的な発言についてはもちろんのこと、カメラマンの対応にあからさまな態度の違いがあったことも、ファンたちの怒りを買った。つまり、ストレイキッズに無礼を働いたカメラマンも、他の欧米系のセレブに対しては、多少やかましくはあっても嘲弄するような態度をとりはしなかったからだ。
前出のメディア「PINKVILLA」によると、怒りに駆られたファンたちは、当該のカメラマンを突き止めるべく作業を開始、インスタグラムのアカウントを特定すると、そのアカウントを早々と「非公開」へ追い込んだ。さらに一部の過激なファンは、カメラマンのウェブサイトに侵入、「#ストレイキッズにあやまれ」というメッセージだけが表示されるようにしたという。