銅像? いえいえ、日焼けしすぎのセレブたちです
よく知られているように、太陽光線の浴びすぎは肌にとって有害だ。だが、セレブや有名人たちをみると、日焼け願望とでも呼びたい現象が古くからあることに気づく。2004年のファッションショーに現れたニッキー・ヒルトンはその最たる例だろう。面と向かって「すこし紫外線を浴びすぎではありませんか?」などと言える雰囲気ではないが……
深いベージュ、ブラウンに近いくすんだ褐色は万人向けではない。ところが筋金入りの日焼け信奉者たちは、そのわざとらしく誇張された色調をことのほか好む。写真の有名人、誰かわかるだろうか? そう、かつてのクリスティーナ・アギレラだ。
クリスティーナ・アギレラは日焼けクリームと日焼けマシンの常習者だった。ジバンシィ(GIVENCHY)の2004年春夏ショーで、雪の精のようなリヴ・タイラーの横に並んでみると、その肌の異様なトーンがきわだつ。
イタリアのファッションブランド「ヴァレンティノ」の創業者、ヴァレンティノ・ガラヴァーニは日焼け界でも大御所である。その肌色をみずから「ヴァレンティノの褐色」と名付けるほどの愛好ぶりだ。
同じくイタリアのファッションデザイナー、ドナテラ・ヴェルサーチェはかつて、あのマライア・キャリーよりも肌が浅黒かった時期があった。その後サンデッキに通う頻度は徐々に落ち着いていったらしい。
イタリア人ファッションデザイナーらが共有している「褐色の肌」愛を、ジョルジョ・アルマーニが裏打ちした。
ベッカム夫妻がカリフォルニアで暮らしていた頃、アメリカ西海岸の陽光はさんさんと夫妻の肌に降り注いだようだ。
アカデミー賞授賞式でスターたちは、オスカー像に負けじと輝こうとするものだ。2004年のオスカーでは、映画『モンスター』でアカデミー主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンが輝いていたが、この日焼けはやや度が過ぎていた。
2018年、ファッションイベントのメットガラ(Met Gala)にセレーナ・ゴメスが現れたときも、その肌の色合いについてさまざまな論評がなされた。
ドナルド・トランプ(アメリカ前大統領)の褐色の肌はもはや登録商標ではないだろうか?
またしてもドナルド・トランプさん……ではなく、スパイス・ガールズのメンバーとしても知られるジェリ・ハリウェルだ。髪の色といい肌の色といい、遠目に見るとアメリカ合衆国前大統領によく似ている。写真のジェリ・ハリウェルは「ハレルヤ・ハリケーン」を歌っている。
有名な都市伝説に、フリオ・イグレシアスは寝るときに日焼けマシンに入っていた、というのがある。
写真のパリス・ヒルトンの肌の色は、日焼けクリームをせっせと塗りたくったおかげか、はたまたイビサ島でバカンスを過ごし、ヨットの遠出を重ねたことに由来するのかはわからない。いずれにせよ、とびきり綺麗に焼けている。
キム・カーダシアンは、身だしなみに多大な時間を費やしている。それでも肌色の調整がうまくいかないこともあるようだ。写真のキム・カーダシアンの顔色は、褐色というより『ザ・シンプソンズ』のキャラクターのような黄色に近い。とはいえシンプソン一家も有名人には違いない。
イタリアの大物政治家、ベルルスコーニも身だしなみに精を出す。ボディメンテナンスも抜かりなく、髪と肌でアンナチュラルな色調を披露している。
立派な口ひげと頭に巻いたバンダナ、そして丹念に燻した肌。プロレスラーで俳優、ハルク・ローガンのできあがりだ。
カリッと焼いた卵のようなミッキー・ルークの肌の色は、どういうレシピで出来上がったのだろう。
シルヴェスター・スタローンの日焼けについて、あれは昔『ランボー』の撮影で上裸になっていたころの名残なんだと、一部ではまことしやかに語られている。
リンジー・ローハンは周囲に埋もれてしまうことを望まない。写真の彼女は、浅黒くした肌にあわせて髪を赤毛に染めている。
キャサリン妃の妹として知られるピッパ・ミドルトンも、色素細胞を嬉々として活性化させている。
松崎しげるは日本の歌手・タレント。写真は2017年8月、ユアテックスタジアム仙台でおこなわれたサッカーJ1の試合、ベガルタ仙台対ジュビロ磐田の試合前パフォーマンスをしている松崎しげる。これだけ黒くなっていても顔にシミはほとんどなく、とてもきれいなお肌だという。