一度は訪ねてみたい、世界各都市にある最も美しい墓地

サンタ・マリア・マグダレナ・デ・パジス墓地(プエルトルコ)
サン・ミケーレ墓地(イタリア)
レコレータ墓地(アルゼンチン)
ラ・カリオナ市営墓地(スペイン)
ペール・ラシューズ墓地(フランス)
モンジュイック墓地(スペイン)
スタリェーノ墓地(イタリア)
奥之院(日本)
サン・ブラウン共同墓地(チリ)
チュオンソン共同墓地(ベトナム)
旧ユダヤ人墓地(チェコ共和国)
トゥルカン墓地(エクアドル)
グラスネヴィン墓地(アイルランド)
非カトリック墓地(イタリア)
ペクソウ・ビュルジェック墓地(ポーランド)
ウェイバリー墓地(オーストラリア)
東大谷墓地(日本)
ラパスの共同墓地(ボリビア)
カルバリー墓地(アメリカ)
ハイゲイト墓地(イギリス)
サプンツァ墓地(ルーマニア)
サンタ・マリア・マグダレナ・デ・パジス墓地(プエルトルコ)

サン・ファンの町に1863年に建てられたサンタ・マリア・マグダレナ・デ・パジス墓地は、観光名所のひとつとして多くの人が訪れている。海の青さと白い石のコントラストが鮮やかな墓地は、高台にあるサン・フェリペ・デル・モロ要塞から見おろすことができる。

サン・ミケーレ墓地(イタリア)

ヴェネツィア湾に浮かぶサン・ミケーレ島は、島全体が墓で埋め尽くされていることから「死の島」と呼ばれている。水路が唯一の交通手段であり、公営水上バスで訪れることができる。

レコレータ墓地(アルゼンチン)

首都ブエノス・アイレスにあるレコレータ墓地には、バロックやネオゴシックなどさまざまな建築様式の霊廟があり、その多くが国の文化財に指定されている。墓地に埋葬された重要人物の中でももっとも有名なのがエバ・ペロン。国民から絶大な人気を誇ったファーストレディーで、映画『エビータ』ではマドンナがエバ・ペロン役を務めている。

ラ・カリオナ市営墓地(スペイン)

アストゥリアス地方アビレスにあるラ・カリオナ市営墓地は1890年設立と歴史が古く、しかも野外美術館のような外観だ。芸術的重要性の高さは、建築家リカルド・マルコス・バウサによるものが大きい。

ペール・ラシューズ墓地(フランス)

パリ最大の墓地で、ショパン、バルザック、オスカー・ワイルド、モディリアーニ、エディット・ピアフ(写真)、マリア・カラスなど各国著名人の墓が並んでいる。そのため世界で最も訪問者の多い墓地となっており、観光客でにぎわう様子はまるで公園やテーマパークのようだ。

モンジュイック墓地(スペイン)

建築芸術的に価値が高く、地元の文化財にも指定されているモンジュイック墓地。ジョアン・ミロ、イサーク・アルベニス、アナ・マリア・マトゥテといった有名人の墓に加え、葬儀馬車博物館もある。

 

スタリェーノ墓地(イタリア)

ジェノバの丘に位置するヨーロッパ最大級の墓地で、庭園の設計を手がけたのはカルロ・バラビーノ。野外彫刻博物館のようなつくりで、オスカー・ワイルドの妻コンスタンス・ロイド、歌手ファブリツィオ・デ・アンドレ、革命家ジュゼッペ・マッツィーニなどが眠っている。

奥之院(日本)

和歌山県にある高野山・奥之院の参道には20万基もの墓が並んでいる。織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、松尾芭蕉など、各時代を代表する武将や文化人の供養塔があることで知られている。

サン・ブラウン共同墓地(チリ)

チリのプンタ・アレーナスにあるサン・ブラウン共同墓地は、米CNNから世界で最も美しい墓地のひとつに選ばれている。1894年に設立されたこの墓地は、建築学的に貴重なことから2012年に国定記念物に指定された。

チュオンソン共同墓地(ベトナム)

クアンチ省ゾーリン県にあるチュオンソン共同墓地は、ベトナム戦争で命を落とした1万人の兵士を祀る国内最大の墓地。遺族が戦死者を偲び、観光客がこの国の辛い歴史に触れる場所となっている。

旧ユダヤ人墓地(チェコ共和国)

プラハにある旧ユダヤ人墓地には1万2千基の墓があり、ヨーロッパ最大規模を誇る。最も古い墓は1439年の学者アヴィグド-ル・カラのものだ。

トゥルカン墓地(エクアドル)

エクアドル北部にあるトゥルカン墓地には広さ4ヘクタールを超える庭園があり、立木は見事に剪定されている。ローマ、ギリシャ、インカ、アステカ、エジプトなどのシンボルや神話をモチーフにした、立木でつくられた像が「思い出の公園」と「神の祭壇」に配されている。

画像: Diego Delso / Wikimedia

グラスネヴィン墓地(アイルランド)

首都ダブリンにあるグラスネヴィン墓地には、エイモン・デ・ヴァレラ、ダニエル・オコンネル、そして映画の主人公にもなったマイケル・コリンズなど、アイルランドの歴史的重要人物が埋葬されている。ガイドツアーや博物館もあり、1832年に設立された墓地の歴史や建築様式を学ぶこともできる。

非カトリック墓地(イタリア)

プロテスタント墓地と呼ばれている非カトリック墓地は、ローマのサン・パウロ門とガイウス・ケスティウスのピラミッドの近くにある。大都市の喧騒の中で、静かな安らぎの空間となっている。

画像: Eva Schaap / Unsplash

ペクソウ・ビュルジェック墓地(ポーランド)

スロバキアとの国境近くにあるポーランドのザコパネ地方は、2000m級の山々が連なるタトラ山脈の麓にあり、独特の文化を持っている。1928年に文化、芸術、歴史的価値のある場所と認定されたペクソウ・ビュルジェック(Peksow Brzyzek)墓地は、木で作られた珍しい墓標が並び、観光名所となっている。

ウェイバリー墓地(オーストラリア)

ニューサウスウェールズのブロンテ海岸の崖の上にある壮大な墓地で、ペール・ラシェーズ墓地(パリ)やケンサル・グリーン墓地(ロンドン)を手本に造られた。詩人ヘンリー・ローソンや「ザ・ブルティン」紙の創始者J・F・アーチボルドの遺骨が納められている。

画像: Connor Meakins / Unsplash

東大谷墓地(日本)

京都にある東本願寺の飛び地境内である大谷祖廟には、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の墓所がある。その他にも本願寺の門主や門信徒の墓が2万基以上並んでいる。

画像: Luis Alvoeiro Quaresma / Unsplash

ラパスの共同墓地(ボリビア)

音楽愛好家フラビオ・マチカドの墓は、ラパス共同墓地の主要観光スポットとなっている。また、この墓地は地域文化や伝統を知る上で必見のスポットとなっている。

画像: Lidia Paredes / Wikimedia

カルバリー墓地(アメリカ)

ニューヨーク市クイーンズ区の高台に広がるカルバリー墓地からは、マンハッタンの超高層ビルを一望することができる。また、『ゴッドファーザー』の撮影地のひとつとなっている。

ハイゲイト墓地(イギリス)

ロンドンにあるハイゲイト墓地には、ヴィクトリア朝時代のネオ・ゴシック様式を中心とした霊廟や墓石が多数あり、哲学者カール・マルクスをはじめ、小説家のジョージ・エリオット、画家のルシアン・フロイドなどが埋葬されている。

サプンツァ墓地(ルーマニア)

ウクライナとの国境から8km程のところにあるマラムレシュ地方の観光名所となっているのがサプンツァ墓地。カラフルな墓標には、故人の人柄や生涯が刻まれているが、その内容が一風変わっている。「大酒のみだった」「仕事に追われる人生だった」など、読んでいて楽しい碑文が並ぶので、陽気な墓と呼ばれている。

画像: Andrei Stroe / Wikimedia

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