「天才子役」から成長を遂げ、大学生兼女優として活躍する芦田愛菜(20)
わずか3歳でデビューし、「天才子役」として幼い頃から活躍をしてきた女優の芦田愛菜。中学生になってからは学業を優先して仕事をセーブしていたが、2023年の大学進学をきっかけに連続ドラマへの出演を始めるなど、芸能活動を拡大している。今回はそんな芦田のキャリアを振り返ってみよう。
芦田は2004年6月23日に兵庫県で生まれた。著書『まなの本棚』によれば、幼い頃から本が大好きで、芸能界入りした3歳の頃にはすでにひらがなが読めるようになっていた。そのため台本の漢字にふりがなをつけてもらい、自分で台詞を読んで覚えていたという。
芦田の名が広く知られるようになったきっかけは、5歳の時に出演したドラマ『Mother』(2010年)だ。ネグレクトと母性をテーマにした同作は大きな注目を集め、日本だけでなく、『Forbes』誌によれば、トルコ、韓国、ウクライナ、タイ、中国、フランス、スペインなどでリメイクされ、いずれの国でも大ヒットを記録したという。
『CREA』誌によれば、『Mother』の子役は小学1年生を設定していた。オーディションで最後まで残ったのは、小学1年生から3年生までの子供たち4人とまだ幼稚園に通っていた芦田だった。配役に設定されていた年齢には達していなかったが、急遽オーディション会場に呼ばれた脚本家と協議の末、誰よりもオーラを放っていたとして芦田が抜擢されたという。
『Mother』で瞬く間に有名になり「天才子役」の名をほしいままにした芦田は、ドラマ『さよならぼくたちのようちえん』(2011年)で主演を務めた。6歳での主役は、日本ドラマ史上最年少記録となる。
続けて、フジテレビで放送されたドラマ『マルモのおきて』(2011年)でも主役を演じた。阿部サダヲが演じる独身男が親友の双子の子供(芦田と鈴木福)、そして双子が拾った人間の言葉を話す犬と一緒に暮らすファンタジックな物語で、世代を超えて大きな人気を博した。
また、芦田、鈴木、そして犬のムックで歌う『マルモのおきて』の主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』は、可愛らしい振り付けも大評判となり社会現象を巻き起こした。この曲で『紅白歌合戦』にも出場し、こちらも史上最年少での出演記録となった。
小学校時代を通じて勉強と芸能活動で忙しく過ごして芦田だが、中学進学時には名門の慶應義塾中等部に合格を果たした。『週刊女性』誌によれば、同校は偏差値69で全国1、2位を争う難関校とされるが、芦田は受験間近の小学6年生の夏から対策を始め、みごと合格したという。
『スポーツ報知』紙によれば、芦田は高校でも優秀な成績を収め、2023年に慶應義塾大学法学部政治学科へ進学したという。
画像:Instagram@saikyo_ntv
中学、高校時代は学業優先のスケジュールで芸能活動を行っていたが、大学に進学すると連続ドラマにも復帰。ドラマ『最高の教師1年後、私は生徒に■された』(2023年)は、7年ぶりの民放連続ドラマ出演となった。
画像:Instagram@saikyo_ntv
一方、芦田はCM界でもひっぱりだこで、タレントCM起用社数ランキングで上位をキープし続けている。「オリコンニュース」によれば、2024年は16社に起用され3位だった。今後も学業との二刀流で、輝きを増していくに違いない。