聞いたことはあるけれど…… だれの名言か知っている?

いくつ知ってる?世界の名言
ブルータス……
シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』
右の頬を打たれたら……
イエス・キリスト
ミネルヴァの梟(ふくろう)は……
ヘーゲル
人間いたるところ……
月性
そこに山が……
ジョージ・マロリー
クレオパトラの鼻が……
ブレーズ・パスカル
少年よ……
ウィリアム・スミス・クラーク
それを言っちゃあおしめえよ
寅さん
天才とは……
トーマス・アルバ・エジソン
ローマは一日にして……
セルバンテス『ドン・キホーテ』
ペンは剣より……
リットン卿
人は誰も……
オスカー・ワイルド
わだば……
棟方志功
健康っていうのは……
デニス・ジョンソン『ジーザス・サン』
メディアは……
マーシャル・マクルーハン
翼よ!……
チャールズ・リンドバーグ
戦に出て走れなくなったときは……
黒澤明映画『七人の侍』
なんにも要らない……
ワルワーラ・パーニナのロマンス曲
愛をちょっぴり少なめに……
カート・ヴォネガット『スラップスティック』
悪い自由は……
ミハイル・ショーロホフ『静かなドン』
いくつ知ってる?世界の名言

突然ですがクイズです。次の名言はだれのことばか当ててみましょう。

 

ブルータス……

「ブルータス、お前もか」

シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』

「ブルータス、お前もか」は、シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』の中のセリフ。

右の頬を打たれたら……

「右の頬を打たれたら、左の頬をも差し出せ」

イエス・キリスト

「右の頬を打たれたら、左の頬をも差し出せ」は、イエス・キリストの言葉。

ミネルヴァの梟(ふくろう)は……

「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」

 

ヘーゲル

「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」は、ドイツの哲学者、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの言葉。ミネルヴァはローマ神話の女神で、技術・学芸・戦いを司り、ふくろうと関係が深い。

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人間いたるところ……

「人間いたるところ青山あり」

月性

「人間いたるところ青山あり」は、幕末期の僧、月性(げっしょう)の言葉。青山(せいざん)とは人が死んで骨を埋める土地のこと。たとえ故郷に戻らなくとも、人はどこにでも死に場所を見つけられる、ということ。

そこに山が……

「そこに山があるから」

ジョージ・マロリー

「そこに山があるから」は、イギリスの登山家ジョージ・マロリーの言葉として広く伝えられている。

クレオパトラの鼻が……

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界は変わっていただろう」

ブレーズ・パスカル

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界は変わっていただろう」は、17世紀フランスの思想家、ブレーズ・パスカルの言葉。

少年よ……

「少年よ大志を抱け」

ウィリアム・スミス・クラーク

「少年よ大志を抱け」は、お雇い外国人のひとり、札幌農学校で教えたウィリアム・スミス・クラーク博士の言葉。

それを言っちゃあおしめえよ

「それを言っちゃあおしめえよ」

寅さん

「それを言っちゃあおしめえよ」は、『男はつらいよ』シリーズの「寅さん」こと車寅次郎の決め台詞。

天才とは……

「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」

トーマス・アルバ・エジソン

「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」は、発明王トーマス・アルバ・エジソンの言葉。

ローマは一日にして……

「ローマは一日にして成らず」

セルバンテス『ドン・キホーテ』

「ローマは一日にして成らず」は、スペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』に登場する言葉。

ペンは剣より……

「ペンは剣よりも強し」

リットン卿

「ペンは剣よりも強し」は、イギリスの作家・政治家であるリットン卿ことエドワード・ブルワー=リットンの戯曲中の言葉*。慶應義塾大学のエンブレムもその名句に由来する。

*野津寛編著『ラテン語名句小辞典』研究社、2010年

人は誰も……

「人は誰も自分の愛する者を殺す」

オスカー・ワイルド

「人は誰も自分の愛する者を殺す」は、アイルランド出身の詩人・作家、オスカー・ワイルドの言葉。「ワイルドの言うことはほとんどつねに正論である」*と、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスは評している。

*J. L. ボルヘス『続審問』中村健二訳、岩波文庫、2009年

わだば……

「わだばゴッホになる」

棟方志功

「わだばゴッホになる」は、青森出身の版画家、棟方志功の言葉。

健康っていうのは……

「健康っていうのは医者をだます能力のこと」

デニス・ジョンソン『ジーザス・サン』

「健康っていうのは医者をだます能力のこと」は、作家デニス・ジョンソンの連作短編集『ジーザス・サン』の一節。「でも俺には前々から、医者に嘘をつく傾向があったのだ。健康っていうのは医者をだます能力のことだと思ってるみたいに」*。

*デニス・ジョンソン『ジーザス・サン』柴田元幸訳、白水社、2009年

メディアは……

「メディアはメッセージである」

マーシャル・マクルーハン

「メディアはメッセージである」は、カナダ出身の英文学者、マーシャル・マクルーハンの言葉。彼はウディ・アレン監督の映画『アニー・ホール』にも客演している。

翼よ!……

「翼よ! あれが巴里(パリ)の灯だ」

チャールズ・リンドバーグ

「翼よ! あれが巴里の灯だ」は、1927年、大西洋の単独無着陸横断飛行に初めて成功した飛行士チャールズ・リンドバーグの名言としてつとに有名だが、彼がそのようなことを実際に言った事実はないという。

戦に出て走れなくなったときは……

「戦に出て走れなくなったときは死ぬときだ」

黒澤明映画『七人の侍』

「戦に出て走れなくなったときは死ぬときだ」は、黒澤明監督の映画『七人の侍』のなかで、加東大介が農民たちに言うセリフ。

なんにも要らない……

「なんにも要らない 遅すぎる後悔も……」

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ワルワーラ・パーニナのロマンス曲

「なんにも要らない 遅すぎる後悔も……」は、ロシアの歌手ワルワーラ・パーニナのロマンス曲の一節*。歌詞の翻訳は望月恒子。

*ガイト・ガズダーノフ『クレールとの夕べ/アレクサンドル・ヴォルフの亡霊』(望月恒子訳、白水社、2022年)の訳註を参照。

愛をちょっぴり少なめに……

「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」

 

カート・ヴォネガット『スラップスティック』

「愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに」は、アメリカの作家、カート・ヴォネガットの言葉*。

*カート・ヴォネガット『スラップスティック』浅倉久志訳、早川書房、1983年

 

悪い自由は……

「悪い自由は、いい監獄よりはまだましなんだ」

ミハイル・ショーロホフ『静かなドン』

「悪い自由は、いい監獄よりはまだましなんだ」は、ロシアの作家ミハイル・ショーロホフの大河小説『静かなドン』*で主人公が言うセリフ。

*ショーロホフ『世界文学全集44 ショーロホフ III』横田瑞穂訳、河出書房新社、1960年

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