米歌手ビリー・レイ・サイラスが7ヶ月でスピード離婚

スペイン歌謡界の美空ひばり的存在であるロシオ・フラードが歌うように、「二人の愛が壊れたのは、愛を酷使してしまったから」なのか？ いや、おそらくそうではないはずだ。なぜなら、カントリー歌手のビリー・レイ・サイラスが妻ファイアローズに離婚を申し入れたのは、まだ新婚といっても差し支えない結婚7ヶ月目のある日だったからである。そして夫婦の絆というものはふつう、7ヶ月よりもう少しは長く持つものではないだろうか？

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いずれにせよ、セレブ情報サイト「TMZ」が報じるように、ビリー・レイ・サイラス（62歳）はさる5月22日、離婚手続きのための書類をテネシー州の裁判所に提出した。

写真：Instagram - @billyraycyrus

どうして彼の結婚生活は、それほど短命なものになってしまったのだろう？ 裁判所に提出された書類の中には、当然その理由が書かれている。

写真：Instagram - @firerose

「TMZ」によると書類は以下のような内容を含んでいた。すなわち、ビリー・レイ・サイラスとその妻ファイアローズ（本名：ジョアンナ・ローズ・ホッジズ）との間に「和解し難い不和」があり、それが離婚の原因となったというのだ。むろんこれは、離婚理由として一般的なある種の決まり文句である。

「和解し難い不和」のほかにも理由はある。彼女の側に「夫婦として不適切な行為」があったというのである。ビリー・レイ・サイラスは妻の詐欺行為を告発してもいる。ただし彼はいまのところ、その詳細は明かしていない。

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また彼は、婚姻無効を申し立ててもいる。そして二人は経済的な合意に至ったようである。つまり、離婚手続きを進める上で彼女が被るもろもろの負担について、彼がその費用を出すという取り決めがなされたのだ。

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「TMZ」によると、ビリー・レイ・サイラスは妻に対し、5月24日までに家を出ていくように求めた。そのかわり一時的な宿泊先の滞在費として、一日あたり500ドルを10日間支給するという取り決めをした。

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前述の10日間経過後は、ビリー・レイ・サイラスは妻ファイアローズに対し、1ヶ月につき5,000ドルを支払うことを提案したようだ。ファイアローズがテネシー州に別の住まいを確保するための経費である。支払は3ヶ月間継続されるが、それ以前に離婚手続きが完了すればその時点で打ち切りとなる。

ところで、この破局はある意味で予想できるものでもあった。実の娘とほとんど齢の変わらない若い女性と結婚することは世間的に言ってやはり健全なこととはされないし（ファイアローズとの年齢差は27歳）、娘のマイリー・サイラスにとってみても、父の決断はあまり思慮深いものとは見えなかったようである。

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二人の出会いは2021年にさかのぼる。その年、歌手であるファイアーローズはビリー・レイ・サイラスとコラボを果たし、夏に楽曲「New Day」をリリースすると、ライブでも共演してすばらしい成功を収めた。

彼女との出会いが決め手となり、ビリー・レイ・サイラスは当時の妻ティッシュ・サイラスと2023年に離婚した。ちなみにこの夫妻が結婚したのは1993年のことで、二人の間には結婚前の1992年にマイリー・サイラスが誕生している。夫妻は以前にも離婚寸前の危機を迎えたことがあるのだが（2010年と2013年）、今回ついに離婚に至ったのだ。

離婚後、ティッシュ・サイラスは俳優ドミニク・パーセルとただちに再婚。ビリー・レイ・サイラスはファイアローズと婚約し、かねてからの交際のうわさを裏付けた。そして2023年10月に晴れて結婚したのだが、7ヶ月後に破局が待っていようとはそのときは知るよしもない。

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