『パトカーアダム30』で人気を博した往年の名優ジェイムズ・ダレンが逝去:入院中に眠るように逝く
ジェイムズ・ダレンの名で知られる米俳優、ジェイムズ・ウィリアム・アーコラーニが、ロサンゼルス市内のシーダーズ・サイナイ病院で88年の生涯を閉じた。
ジェイムズ・ダレンは入院中で、心臓弁を交換する手術を行うかどうか医師の判断を待っていたという。ジェイムズ・ダレンの息子ジム・モレの言葉としてエンタメサイト「TMZ」が報じている。
しかし、担当医の判断を待つ間にジェイムズ・ダレンの容態は悪化し、病室で睡眠中に安らかに息を引き取ったという。
実際、ジェイムズ・ダレルは以前にも手術を検討していたが、体力が落ちていたため手術はせず自宅に戻ることになったとされる。しかし、身体が弱っていったためふたたび入院し、そのまま帰らぬ人となったと息子のジム・モレが明らかにした。
ジェイムズ・ダレンが俳優としてブレイクしたのは20代、ロマンティックコメディ映画『ギジェット』(1959年)でサーファーのムーンドギーを演じたときのことだ。
『ギジェット』のムーンドギー役で成功したジェイムズ・ダレンはつづいて歌手デビューも果たし、数々の曲をヒットさせた。また、TVドラマ『パトカーアダム30』(1982年-1986年)に出演、刑事ジム・コーリガンで人気を博した。
その後も人気作品への出演を続け、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』(1998~1999年)では歌手のヴィック・フォンテーンを、SFドラマ『タイムトンネル』(1966~1967年、写真)では科学者のトニー・ニューマン博士を演じた。
幅広い分野で才能を発揮したジェイムズ・ダレンの逝去の報を受けて、映画界はもちろん、テレビや音楽界で活躍する多くの著名人が追悼の声を寄せている。
フランク・シナトラを父に持つ米歌手ナンシー・シナトラもジェイムズ・ダレンと親しく、自身の娘の名付け親になってもらっているほどだ。ダレンの訃報を受けていち早く追悼メッセージを出した:「親愛なる友人のひとりがこの世を去りました。宇宙の彼方への旅が美しいものであることを祈ります。さよなら、ジミー」
画像:X - Nancy Sinatra
『パトカーアダム30』で主役のトーマス・ジェファーソン・フッカー巡査部長を演じたウィリアム・シャトナーも温かなメッセージを出した。「ジェイムズは才能と愛情にあふれた素晴らしい人物で、一緒に最高の時間を過ごしました。彼がいなくなった世界は少し色あせたように感じます」
画像:X - William Shatner