フランク・フリッツが60歳で他界:米人気リアリティ番組『眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ』のプレゼンター
今年9月30日、ヒストリーチャンネルが放送するリアリティ番組『眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ』で人気のフランク・フリッツがこの世を去った。60歳だった。
写真:'American Pickers' / Facebook (左がマイク・ウルフ 、右がフランク・フリッツ)
フランク・フリッツの共演者で幼なじみでもあるマイク・ウルフが、訃報をインスタグラムで発表した:「みなさんに悲しいお知らせをしなければなりません。フランクが昨夜亡くなりました」
「フランクとは長い付き合いですが、視聴者のみなさんがテレビで目にしてきた彼の姿は、私が実際に見てきた彼の姿そのままです。いつも夢を語っているようなタイプで、愉快さと繊細さをあわせもっていました。カメラが回っていようといまいと、フランクはただ自分らしくいるだけで多くの人に感動を与えることができました。
エンタメ情報サイトの『TMZ』によると、フランク・フリッツの死を招いたのは、2022年7月に発症した脳卒中の後遺症だという。フリッツは腸の疾患であるクローン病を患ってもいた。
フランク・フリッツは最期の日々をアイオワ州とイリノイ州州境に位置するクアッド・シティのホスピスで過ごし、マイク・ウルフをはじめとする友人たちから定期的な訪問を受けていたという。亡くなる前の2年間、フリッツは車椅子生活を送っていた。
写真:Waldo Ewoldt / Facebook
マイク・ウルフは『眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ』を振り返りながら、こう綴っている:「いったい誰に想像できただろうね。白のワゴンに乗り込んだ僕らがあちこち旅するところを、テレビの前で多くの人が見てくれるようになるなんて」
写真:American Pickers' / Facebook
「僕たちは数えきれないほど多くの旅に出て、長い道のりをともにしてきた。フリッツが最後の旅に出るときも、僕はそのそばで見守ることができた。本当に光栄に思っている」と、マイク・ウルフは続けた。
2010年に放送を開始した『眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ』は、ヒストリーチャンネルのリアリティ番組。全米で人気が高く、現在26シーズン目に突入している。
写真:American Pickers / Facebook
フランク・フリッツとマイク・ウルフは、骨董品店アンティーク・アーキオロジーの共同経営者。番組は二人が全米各地へ出張、珍品のたぐいから国宝級のお宝まで、ガレージや物置で眠っている逸品を掘り起こすという趣旨のものだ。
写真:'American Pickers' / Facebook
二人の飾らない人柄と温かいユーモアが愛され、人気番組に成長し、いまでは米国のみならず世界中にファンがいる。
フランク・フリッツが2021年に引退した後も、番組はマイク・ウルフと骨董品店スタッフをメインの出演者として継続している。シーズン25終了時点でエピソード数は388に達し、今年10月9日から新シーズンの放送が始まっている。
写真:'American Pickers' / Facebook