マスクをした男性は魅力的にみえる?:科学的検証とその結果
合コンの当日、何を着たらいいかわからない?そんなあなたにおすすめなのが、確実に魅力度を上げてくれるサージカルマスクだ。
「認知研究ジャーナル(The Cognitive Research Journal)」誌に掲載されたカーディフ大学の研究によれば、女性はブルーのサージカルマスクを着用した男性をより魅力的と評価することがわかった。
パンデミック以前、サージカルマスクは着用した人の魅力を低下させるという考え方が研究者の間で一般的だった。しかし最近では、人々のメンタリティは変化しつつある。
本研究を実施したカーディフ大学のチームによれば、「マスクをしていないときと比較し、サージカルマスクをした顔が最も魅力的に見られ、布製のマスクをしたときもかなり魅力的になるという結果が出た」
残念ながら青いサージカルマスクが手元にない場合は、布製マスクも魅力アップに一役買ってくれる。
マスクをした方が魅力的に見えるのは、単に「あまり魅力的ではない」部分が隠れるからではない。
研究者チームは、「我々の予想に反し、基本的な魅力は顔の覆われ方には左右されなかった。つまり、マスクをすると魅力的に見えるのは、単にネガティブな部分を隠すからではない、ということが示された」としている。
男性の顔がどの程度魅力的と感じられるかを女性に評価してもらう研究が英国で行われた。そこではサージカルマスク、布製マスク、その他の方法で部分的に覆われた男性の顔、そして全く覆われていない男性の顔が提示された。
使用されたのは、事前に魅力度を評価したさまざまな人種的背景からなる40人の男性の顔。そこには最も魅力的とされた20人の男性の顔と、最も魅力的ではないとされた20人の男性の顔が含まれていた。
カーディフ大学心理学部の准教授であるマイケル・ルイス博士は相貌心理学の専門家であり、「認知研究ジャーナル(The Cognitive Research Journal)」誌の記事の共著者でもある。
研究結果についてルイス博士は、こう述べている:「研究によりサージカルマスクで覆われた顔が最も魅力的と考えられていることが示された」、「これは人々が青いマスクをした医療従事者の姿を見慣れており、介護や医療関係の人を連想するためではないか」
さらにルイス博士は、「人々は不安感を抱えているときにはサージカルマスクをつけた人に安心感をもつ、あるいはポジティブな印象を受けることがある」と続ける。
研究者チームは、何カ月も(場合によっては何年も)大勢の人がマスクをつけているのを見るうちに、マスク着用者に対する一般認識が変わってきたと考えている。以前のようにマスクと病気を結びつけることはなくなってきたといえるだろう。
ルイス博士は、「パンデミック以前は一般的にマスクは病気を連想させ、マスクをした人を避けるべきとされていたが、今回、それとは正反対の結果が出た」とする。
さらに「パンデミックで人々の心理やマスク着用者に対する認識が変わった」としている。
そして「マスクをしている人を見ても、『あの人は病気だから近づかないようにしよう』とは考えなくなった」と述べる。
さらに進化心理学とパートナーの選び方には関係性があることに言及。私たちはごく自然に、病気を抱えていない健康な人をパートナーに選びたいと思うようにできているという。
パンデミック以前、フェイスマスクは病気のサインとしてまわりの人々に敬遠されていたが、最近では、マスク着用者は健康管理に気を遣う人の証となった。
ルイス博士は続けた:「マスクが感染者や病気を抱えた人を特定する材料として機能しなくり、人々のそうした心理的変化が観察された」
というわけで、あなたがパートナーを探しているなら、すべきことはただ一つ......マスクを着けること!