臓器移植を受けた有名人たち:スティーヴ・ジョブズ、河野洋平、セレーナ・ゴメス……

セレナ・ゴメス:腎臓移植
サラ・ハイランド:両腎移植
スティーヴ・ジョブズ:肝臓移植
サルヴァドール・ソブラル:心臓移植
河野洋平:肝臓移植
エリック・アビダル:肝臓移植
トレイシー・モーガン:腎臓移植
ジェームズ・レッドフォード:肝臓移植
ジョージ・ロペス:腎臓移植
ナタリー・コール:腎臓移植
マンディ・パティンキン:角膜移植
アロンゾ・モーニング:腎臓移植
ショーン・エリオット:腎臓移植
ラリー・ハグマン:肝臓移植
ゲーリー・コールマン:腎臓移植
ディック・チェイニー:心臓移植
エイミー・パーディ:腎臓移植
アーロン・アイゼンバーグ:腎臓移植
ルーシー・デイヴィス:腎臓移植
デヴィッド・クロスビー:肝臓移植
セレナ・ゴメス:腎臓移植

セレブには華やかな印象がつきものだが、結局は我々と同じ人間、深刻な健康問題に悩むこともある。たとえば、女優のセレナ・ゴメスは親友で同じく女優のフランシア・ライサから腎臓移植を受けている。アップルTVで公開中のドキュメンタリーシリーズ『親愛なる……』の中でそのことを明かし、感謝を表明した。セレナは難病の自己免疫疾患、全身性エリテマトーデスを患っており、診断を受けた時のことを「心の底から怖かった」と振り返っている。

サラ・ハイランド:両腎移植

ドラマ『モダン・ファミリー』のレイリー役で有名なサラ・ハイランドも移植を受けたひとり。彼女は腎形成異常を患っており、強い痛みに苦しんでいた。2012年には父親から移植された腎臓に拒絶反応がでたため再移植を余儀なくされ、今度は弟から移植を受けることに。手術は15回にも及び、希死念慮に囚われることすらあったとか。

スティーヴ・ジョブズ:肝臓移植

2009年、その死の二年前、アップル創業者のスティーヴ・ジョブズはひっそりと肝移植を受けていた。ジョブズは2004年に膵臓癌の診断を受けており、それが肝臓に転移。彼の伝記『Becoming Steve Jobs(ビカミング・スティーブ・ジョブズ)』によると、現アップルCEOのティム・クックがドナーとして肝臓を提供することを提案したが、ジョブズはにべもなく断ったという。

サルヴァドール・ソブラル:心臓移植

ポルトガル出身の歌手、サルヴァドール・ソブラルは2017年のユーロビジョン・ソング・コンテスト(全ヨーロッパ規模の音楽コンテスト)で優勝した実力派。そんな彼だが、実はその優勝と同じ年にリスボンで心臓移植を受けていた。移植前には心臓が適切に血液を供給できなくなってしまい、三か月もの間人工心臓につながれていたのだという。

河野洋平:肝臓移植

衆議院議長や副総理、外務大臣などを歴任した政治家、河野洋平も臓器移植の経験者。30代半ばのころから検査で異常は判明していたが、後にC型肝炎と判明。肝硬変へと進行し重篤な合併症を起こすにまで至った。そして2002年、ついに肝臓移植手術を受け、その後も政界で存在感を発揮、現在も存命だ。移植に際してドナーとなったのは長男で現デジタル大臣の河野太郎だった。

エリック・アビダル:肝臓移植

フランスのサッカー選手、エリック・アビダルはスペインのFCバルセロナ所属中の2012年、前年に発見・摘出された腫瘍の再発に伴って肝臓移植を受けた。ドナーとなったのはいとこのジェラール・アルマンだとされたが、二人の間の類縁関係にスペイン当局が疑念を抱き、臓器の提供に伴って金銭の授受が発生した可能性に調査が入った。そのうえで、2018年には手続きに問題はなかったとの結果が公表されている。

トレイシー・モーガン:腎臓移植

アメリカの人気コメディアンで、ドラマ『30 ROCK』のトレイシー役でも知られるトレイシー・モーガンも腎臓移植経験者だ。彼の場合は長年にわたる肥満の結果。2011年12月に当時の恋人タニシャから提供を受けたが、二人はそのあとすぐに破局に至ってしまった。

ジェームズ・レッドフォード:肝臓移植

ジェームズ・レッドフォードはかつての名優ロバート・レッドフォードの息子でドキュメンタリー映画作家。原発性硬化性胆管炎と呼ばれる自己免疫疾患の診断を受け、若いころから肝臓に問題を抱えていた。二度の肝臓移植を経験し、2020年に肝臓内にある胆管の癌で亡くなった。亡くなる数年前に、ジェームズ・レッドフォード臓器移植啓発協会を設立している。

ジョージ・ロペス:腎臓移植

アメリカのコメディアン、ジョージ・ロペスも、2005年に進行性の腎疾患の治療のために移植を受けている。原因は遺伝性で、腎臓に悪性の嚢胞ができてしまったためとみられている。彼は長年体調不良を感じていたが医者にかからず、2004年にようやく診断を受けた。移植に際しては妻のアン・セラーノ・ロペスがドナーとなった。

ナタリー・コール:腎臓移植

アメリカのシンガーソングライターで、ナット・キング・コールの娘でもあるナタリー・コールは2008年に腎臓移植を受けた。広報によると、若いころのドラッグ使用で感染したC型肝炎が原因だという。

マンディ・パティンキン:角膜移植

映画『プリンセス・ブライド・ストーリー』やドラマ『HOMELAND』で知られる俳優のマンディ・パティンキンは眼の角膜の中心が突出してしまう円錐角膜に悩まされ、視覚に問題が生じていた。10年以上の闘病を経て1997年に角膜移植を受けている。

アロンゾ・モーニング:腎臓移植

アロンゾ・モーニングはアメリカのバスケットボールリーグNBAで活躍、1999年と2000年にはNBA最優秀守備選手賞も受賞している。だがその後腎臓疾患が明らかになり、2003年に移植を受けた。ドナーとなったのはいとこのジェイソン・クーパーだったが、二人は長年疎遠になっており会うのも25年ぶりだったという。

ショーン・エリオット:腎臓移植

同時期にNBAでプレーしていたショーン・エリオットもモーニング同様に腎移植を必要としていた。1994年に腎臓の変性疾患の診断を受けており、1999年と2000年に移植手術を受けた。ドナーとなったのは兄弟のノエルだった。

ラリー・ハグマン:肝臓移植

ソープオペラ『ダラス』での悪役が印象深い俳優、ラリー・ハグマンも1995年に肝臓移植を受けている。長年の過剰な飲酒によって肝硬変を患っていたが、腫瘍の発生が決め手となって移植となった。その後、2012年に81歳で亡くなった。

ゲーリー・コールマン:腎臓移植

ドラマ『アーノルド坊やは人気者』の主役で一躍人気者となったゲーリー・コールマンは先天性の腎臓障害に苦しまされていた。そのため1973年と1984年に二度腎臓移植を受けたが、残念なことにどちらも拒絶反応が発生、生涯人工透析を余儀なくされていた。2010年、42歳の時に階段から転落したときの怪我が原因で亡くなった。

ディック・チェイニー:心臓移植

映画『バイス』でも強調されていたように、2001年から2009年にブッシュ大統領の副大統領として右腕を務めたディック・チェイニーは2012年に心臓移植を受けている。1978年以来少なくとも5回は心臓発作を起こしているが、移植のおかげか82歳となった今も健在だ。

エイミー・パーディ:腎臓移植

アメリカのスポーツ選手でパラリンピックメダリストでもあるエイミー・パーディは若いころ髄膜炎にかかって生死をさまよった。一命はとりとめたものの両足は切断され、腎臓も父親から移植を受けた。

アーロン・アイゼンバーグ:腎臓移植

人気シリーズ『スタートレック』の3番目のテレビシリーズ、『ディープ・スペース・ナイン』でのノーグ役で知られるアーロン・アイゼンバーグは先天的に腎臓がひとつしかなく、その腎臓にも障害があった。そのため若いころから人工透析を受けていたが、17歳の時に最初の移植手術を受けた。その後2015年に二度目の手術を受けたが、残念なことに2019年、50歳で亡くなった。

ルーシー・デイヴィス:腎臓移植

ドラマ『The Office』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』などで知られるルーシー・デイヴィスも臓器移植を受けていることはあまり知られていない。彼女がいまも健在なのは、定期健康診断の結果腎臓に問題があることがわかり、1997年に手術を受けたおかげ。

デヴィッド・クロスビー:肝臓移植

ロックバンドのバーズの創設メンバーで、他にもCSN&Yなどにも在籍していたミュージシャンのデヴィッド・クロスビーは違法薬物の乱用の結果1994年に肝臓移植を受けることとなった。移植のおかげかその後も活動を続けていたが、2023年1月、81歳で亡くなった。

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