気づかず観ていたかも? 撮影中に妊娠していた女優たち

撮影中の妊娠
ペネロペ・クルス
エミリー・ブラント
ハル・ベリー
アンジェリーナ・ジョリー
ガル・ガドット
ジュリア・ロバーツ
ケイト・ウィンスレット
ヘレナ・ボナム=カーター
コビー・スマルダーズ
サラ・ジェシカ・パーカー
エレン・ポンピオ
ジェシカ・キャプショー
オリヴィア・ポープ
リサ・クドローとコートニー・コックス
レナ・ヘディ
ジリアン・アンダーソン
クリスティン・ベル
リース・ウィザースプーン
ジュリア・ルイス=ドレイファス
ケリー・ラッセル
マドンナ
ジャニュアリー・ジョーンズ
アリソン・ハニガン
マーシャ・クロス
シンシア・ニクソン
ジニファー・グッドウィン
クレア・デインズ
ズーイー・デシャネル
ケリー・ラザフォード
マリシュカ・ハージテイ
ジョディ・フォスター
撮影中の妊娠

映画やドラマの撮影中に女優が妊娠したら? 選択肢は2つ。撮影をストップさせるか、なんとかごまかして続行するかだ。撮影中に妊娠していた女優にはどんな人がいるかチェックしてみよう。あなたも気づかず観ていたかもしれない。

ペネロペ・クルス

ペネロペ・クルスは『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)の撮影に入る前、自分が妊娠中であることをあらかじめ製作陣に伝えていた。それでもプロデューサーは彼女を採用。ゆるやかな衣装やコルセット、スタントやクロースアップを活用することで見事な結果を出した。

エミリー・ブラント

エミリー・ブラントは『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016)で離婚に苦しむ鬱屈した女性を演じた。だが、実際の彼女はまさに正反対、幸せな結婚をして子供を授かったところだった。大きくなってくるお腹を隠すために、撮影クルーはさまざまなテクニックを駆使した。たとえば、入浴シーンは背後から撮られている。ブラントは撮影中に妊娠していたことが役の解釈にも役立ったと振り返り、『ガラ』誌にこう語っている:「妊娠したことで繊細で不安定な状態に置かれましたが、そのことがこの打ちのめされた女性の役を演ずる上で役立ちました」

ハル・ベリー

アメリカの女優、ハル・ベリーは『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)の撮影中に自らの妊娠を知った。この嬉しい知らせを受けて、監督のブライアン・シンガーはハル・ベリー演じるストームのアクションシーンを軽めのものにすることで対応した。

アンジェリーナ・ジョリー

クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』(2008)に主演したアンジェリーナ・ジョリー。撮影中に妊娠していたが、監督は撮影を続行。多くのシーンでエプロンをつけることで対応した。

ガル・ガドット

ガル・ガドットも妊娠中にアクション映画を撮影したひとり。『ワンダーウーマン』(2017)の撮影中、ガドットは第2子のマヤを妊娠していた。監督のパティ・ジェンキンスは「ガドットはこのアクションシーンを娘に見せて『この時あなたがお腹にいたの』と聞かせられます」と語っている。

ジュリア・ロバーツ

『オーシャンズ12』(2004)でジュリア・ロバーツは「妊娠中のジュリア・ロバーツ」に変装したが、じつはそのお腹は本物。当時実際に双子を妊娠中で、撮影クルーは変装シーン以外で彼女のお腹を隠すのに大変苦労したそうだ。よく見ると、いくつかのシーンでは完全には隠しきれていないのがわかる。

ケイト・ウィンスレット

『ダイバージェント』(2014)の撮影中、ケイト・ウィンスレットは息子のベアー・ブレイズを妊娠中だった。対応方法はシンプルで、体型の隠れる衣装とスタントの活用でうまく隠されている。

ヘレナ・ボナム=カーター

ヘレナ・ボナム=カーターが『スィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』の撮影中に妊娠していたことに気づいた人はほとんどいないだろう。撮影はクロースアップやコルセットドレスを活用して行われた。

コビー・スマルダーズ

アメリカのシットコムドラマ『ママと恋に落ちるまで』(2005-2014)でロビンを演じたコビー・スマルダーズ。ドラマに出演中でも妊娠をあきらめることはしなかった。妊娠しているあいだ番組を休むわけにもいかないので、衣装チームがゆるくて暗いトーンの服やとても長いネックレスを用意することでごまかした。

サラ・ジェシカ・パーカー

ベテラン女優のサラ・ジェシカ・パーカーだが、人気ドラマ『Sxx and the City』の第5シーズンの撮影中に妊娠。大きくなってくるお腹をごまかすために、プロデューサーはそのシーズンを全8話に短縮、キャリーにはゆったりとした衣装を着せるようにした。

エレン・ポンピオ

『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(2005-)は今も続く長寿ドラマ。最新シーズンは19にも達するとなると、撮影中に妊娠するキャストが出てくるのも当然と言える。実際、主役のメレディス・グレイを演じるエレン・ポンピオが2009年に妊娠。プロデューサーのションダ・ライムズはゆったりとした衣装を与えたほか、ドラマ中でポンピオ演じるグレイをドナーにすることで、ずっとベッドに横になってお腹が目立たないようにすることで解決した。

ジェシカ・キャプショー

『グレイズ・アナトミー』にはほかにも撮影中に妊娠したキャストがいた。第5シーズンからゲスト出演してアリゾナ・ロビンスを演じていたジェシカ・キャプショーだ。ただし、メインキャラクターではなかったため、撮影陣はアリゾナがアフリカ旅行にいったことにして出産までの時間を稼いだ。

オリヴィア・ポープ

アメリカのドラマ『スキャンダル 託された秘密』で主人公を演じたオリヴィア・ポープ。第3シーズンの撮影中に妊娠し、その大きなお腹はかなり目立っていた。ドラマでのそのお腹のごまかし方はかなりシュールで、ポープの前にキャビネットやフォルダ、バッグ、しまいには同僚など、あらゆるものがポープのお腹の前に立ち塞がっている。

リサ・クドローとコートニー・コックス

ドラマ『フレンズ』(1994-2004)の第10シーズン撮影中にはなんと二人のキャストが妊娠。一人はフィービーを演じるリサ・クドロー。この時のごまかし方は伝説的で、なんと作中で弟のために三つ子を代理出産するという設定に。一方、もう一人のモニカを演じるコートニー・コックスの場合はもっと単純。ただ太ったということにしてそのまま撮影された。

レナ・ヘディ

『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)でサーセイを演じるレナ・ヘディは第5シーズンの撮影中に妊娠。作中には全裸で市街を歩かされる「贖罪の行進」のシーンがあったが、そこでは代役を立て、他のシーンでもゆったりした衣装を着ることで対応。素晴らしい結果となった。

ジリアン・アンダーソン

『X-ファイル』(1993-2018)でスカリーを演じるジリアン・アンダーソンが妊娠したとき、脚本家は超常現象を使ってごまかすことにした。スカリーが異星人にアブダクションされ、体を分析してから胃に空気を注入するエピソード(シーズン2第6話「昇天part2」)はこういう経緯で生まれた。

クリスティン・ベル

クリスティン・ベルはドラマ『ハウス・オブ・ライズ』(2012-2016)の撮影中に2度妊娠。一回目はデジタルエフェクトなどさまざまな方法を駆使してごまかした。だが、第4シーズンで二回目に妊娠したときは、製作陣も寝耳に水だったこともあってただそのまま撮影することとなった。

リース・ウィザースプーン

映画『悪女』(2004)でリース・ウィザースプーンが着ている衣装がすべてゆったりとしているのには理由がある。撮影当時、彼女は第二子のディーコンを妊娠中だったのだ。

ジュリア・ルイス=ドレイファス

『となりのサインフェルド』(1989-1998)の第3シーズン撮影中、メインキャストのジュリア・ルイス=ドレイファスが妊娠。主演のジェリー・サインフェルドはジュリアの演じるエレインも妊娠するというアイディアを提案したが、製作陣は脚本の変更に難色を示した。そこでエレインはボーイフレンドと旅行に出かけることになり、次のシーズンまで帰ってこなかった。

ケリー・ラッセル

『ジ・アメリカンズ』(2013-2018)の撮影中にケリー・ラッセルが妊娠。いままでの例とひと味違うのは、父親が同じドラマの共演者、マシュー・リスだったこと。ドラマにもう一人子供を増やすわけにはいかなかったので、衣装チームがさまざまなゆったりした服装を総動員することとなった。

マドンナ

歌手のマドンナも映画『エビータ』(1996)の撮影中に妊娠。お腹を目立たせないためにクロースアップや厳密に計算された舞台美術などあらゆる手段が使われている。

ジャニュアリー・ジョーンズ

人気ドラマ『マッドメン』(2007-2015)の撮影中に、ベティ・ドレイパーを演じるジャニュアリー・ジョーンズが妊娠。ベティに子供を産ませることもできたかもしれないが、製作陣は違う手段を採用、ベティが太ったことにした。ただ、それでも多くのメイクアップや特殊効果が必要となった。

アリソン・ハニガン

『ママと恋に落ちるまで』(2005-2013)にはアリソン・ハニガンがソーセージ大食いコンテストで優勝するというエピソードがある。これはアリソンの妊娠をごまかすためだったのだが、当然使えるのは一度きり。そのためゆったりした衣装などが用いられたが、ついにアリソンは4エピソードお休みすることになった。劇中での説明は、アリソン演じるキャラクターが別のキャラ、バーニーの下品なジョークに憤慨したから、というものだった。

マーシャ・クロス

『デスパレートな妻たち』(2004-2012)撮影中にマーシャ・クロスが妊娠したときに製作陣が採った対応策は世界中の脚本の教科書に乗せるべきかもしれない。マーシャ演じるブリーは10代の娘が妊娠してしまったので、自分が妊娠したふりをして生まれてくる子供のことをごまかそうとしたのだ。現実のマーシャはお腹にエデンとサヴァンナの二人がいたから、妊娠した「ふり」ではなかったわけだ。

シンシア・ニクソン

『Sxx and the City』(1998-2004)でミランダを演じていたシンシア・ニクソンが撮影中に妊娠したときはもっと話は単純だった。単純にミランダも妊娠したことにしたのだ。

ジニファー・グッドウィン

ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』(2013-2021)で白雪姫を演じていたジニファー・グッドウィンは、撮影中にまさにその相手役、チャーミング王子役のジョシュ・ダラスとの間に子供を授かった。製作陣は当初、ドラマのテーマがおとぎ話なことを利用してゆったりした服装などでやり過ごそうと考えていたが、いよいよごまかしきれなくなってきたのを受けて急遽脚本にジニファーの妊娠を組み込むことにした。

クレア・デインズ

『HOMELAND』(2011-2020)の第2シーズンはドラマの展開上非常に重要だった。そのため、途中で主役を演じるクレア・デインズが妊娠したときは、大きくなってきたお腹はデジタル処理された。そして無事長男のサイラス・マイケルが生まれると、クレアはなるべく早く撮影を終わらせて子供と一緒にいたがった。

ズーイー・デシャネル

『New Girl/ダサかわ女子と三銃士』(2011-2018)で主人公を演じたズーイー・デシャネルは妊娠したときにお腹をごまかすのにかなり苦労したようだ。特大サイズのパジャマを着たり、陪審員という名目で隔離されたり、事故でベッドに寝ていたり…… 最終的にはズーイー・デシャネルは数エピソードお休みして、代わりにミーガン・フォックス演じるリーガンがやってくることに。この措置を視聴者はけっこう喜んだらしい。

ケリー・ラザフォード

『ゴシップガール』(2007-2012)第2シーズンで主人公セリーナの母親、リリーの持つカバンがあんなに大きかったのにはわけがある。リリーを演じるケリー・ラザフォードのお腹も大きくなっていたからだ。ケリーが妊娠していたが、脚本上どうしてもリリーは欠かせなかったのだ。

マリシュカ・ハージテイ

『LAW&ORDER:性犯罪特捜班』(1999-)は現在24シーズンを数える長寿ドラマ。これほどになると出演者が妊娠することも当然起きるが、メインキャストが妊娠したときはどうしたのだろうか。オリビア・ベンソン刑事を演じるマリシュカ・ハージテイが妊娠したときはお腹の前に箱やファイル、机などを置いてごまかした。

ジョディ・フォスター

『パニック・ルーム』撮影時にジョディ・フォスターが妊娠。最大の問題は衣装がタイトなTシャツだったこと。この問題に対して製作陣は大胆な解決策を取った。妊娠中は常にアップで写し、引きのアクションシーンは出産後に撮ったのだ。

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