ガンが寛解したジェーン・フォンダ:死を覚悟したものの無事に85歳を迎える
「先週、担当の医師から私のガンは小さくなっており、化学療法をやめても大丈夫だろうと伝えられました。最高の誕生日プレゼントです」というコメントを発表したジェーン・フォンダ。1937年12月21日生まれだ。
数ヵ月にわたって闘病生活を送っていたジェーンだが、素晴らしいニュースで2022年を締めくくることができたようだ。そしていつも通り、そのことをInstagramでフォロワーたちに報告した。
2022年9月に自身のガンを明かし、数ヵ月後に寛解を発表することとなったジェーン・フォンダ。どんな時もファンとともにある姿勢を貫いたと言えよう。
ジェーンのコメントによれば、わずか5度の化学療法で寛解に至ることができたという。
Instagram上で死ぬ覚悟はできていると書いていたジェーン。自殺願望があるのではと勘繰るフォロワーもいたようだが、今回の報告でそんなことはないと明らかになった。
「この年齢になったら、これから訪れる時間ではなく、これまで過ごした時間の長さを意識するべき。つまり、それが現実ということ」オスカー女優で政治活動家でもあるジェーン・フォンダの厳しくも真実を突いた言葉だ。
文字通りハリウッドのレジェンドとなっているジェーン・フォンダは、自分の死にどのように向き合い、どのように準備すべきかについてのひとつの回答を世界の人々に示した。
12月21日に85歳を迎えたジェーン・フォンダ。米国のTV番組『Entertainment Tonight』で最近インタビューに答え、成熟した人間として率直な意見を述べている。スターの多くが避けがちな話題、つまり「死」について語ったのだ。
ジェーンは2022年9月にガンと診断され、闘病を続けていた。
2022年9月、ジェーン・フォンダはインスタグラムで「悪性リンパ腫のひとつである非ホジキンリンパ腫と診断され、化学療法を開始しました」と発表。
死を目前にしたジェーンの落ち着きはらった態度は世界中の人々を驚かせた。
ジェーン・フォンダは長い人生を振り返り、楽しかった過去を思い出すなど、現実的な方法で自分をいたわるようにしているという。
写真は『グレイス&フランキー』で共演したリリー・トムリンとのツーショット
世界に向けて発信したメッセージ通り、ジェーン・フォンダは最期の時が訪れるその日まで、恐れや後悔のない人生を過ごそうとしている。
現在、ジェーン・フォンダは日々の目標を自分に課すことにしている。メニューの中でもっとも過酷なタスクは化学療法であり、それにより、ジェットコースターに乗っているかのように落ち着かない状態になると告白している。
ジェーン・フォンダはオンラインメディア「ET」のインタビューを通じ、「化学療法を受ける週は疲労がひどくてきついのですが、それがおわればとても元気です」と現況を明かしていた。
さらに、もう少し先の目標として、85歳の誕生日(2022年12月21日)を家族全員で祝うことを挙げていたが、これは無事に達成することができたはずだ。
「誕生日は家族の皆と祝う予定です。バーモント州に住む娘と孫たち、そしてロサンゼルスに住む息子家族が来てくれ、友人も何人か訪れてくれる予定です。ただ一緒に静かな時間を過ごすつもりです」
毎日の小さな積み重ね、孤独な戦い、そして自分を受け入れること...... ジェーン・フォンダは、ほぼ85歳で化学療法を受ける人間が抱える動かしようのない現実を受け入れ、いつ訪れてもおかしくない死を意識している。
「死を恐れてはいません。私は素晴らしい人生を送ってきたのですから、その覚悟はできています」と彼女は言う。「もちろん、『死にたい』と思っているわけではありません。『遅かれ早かれ訪れる』というだけのことです」
そして、毎日をあたかも人生最期の日であるかのように暮らしているそうだ。「孫たちの成長を見届け、彼らが独り立ちしたとわかってからこの世を去りたいのです。それが私にとってもっとも重要な関心事なのです」とする。
もうひとつジェーン・フォンダが重視するのは活動家としての側面だ。実際、「私が取り組んでいる気候変動対策は特別なもので、倒れるまで続けるつもりです」と語っている。勇敢で粘り強く、思いやりにあふれたる彼女らしい発言だ。ジェーン・フォンダはハリウッド内外を問わず、数多くの人々に人生の手本を示し続けている。