次期スウェーデン女王、ヴィクトリア皇太子の素顔に迫る

次期スウェーデン女王
現国王カール16世グスタフの長女
2歳半で皇太子に
フランス留学
イェール大学に留学
輝かしいキャリア
5ヵ国語を流暢に操る
ダニエル・ヴェストリングとの出会い
身分を越えたロマンス
マスコミによる批判
2010年6月に結婚
子供は2人
スウェーデン王室を代表して積極的に活動
国連との連携
国連開発計画(UNDP)の親善大使として
国民からの人気
次期スウェーデン女王

次期スウェーデン女王となることが決まっているヴィクトリア皇太子。一国の女王ともなるとその重責は計り知れないが、長年にわたって心の準備を重ねているはずだ。そこで、今回はヴィクトリア皇太子の数奇な半生を追うことにしよう。

 

現国王カール16世グスタフの長女

ヴィクトリア皇太子は現国王カール16世グスタフとシルヴィア王妃の長女として、1977年7月14日にストックホルムで誕生した。

Showbizz Daily をフォローして世界のトレンドをいつも手元に

2歳半で皇太子に

1979年には弟のカール・フィリップ王子が誕生。当初、王位継承権はカール・フィリップ王子にあるとされていたが、スウェーデンでは1980年1月1日に王位継承法が改正され、女子にも継承権が認められるようになったため、ヴィクトリア王女は2歳半で皇太子となった。また、ヴェステルイェートランド女公爵の称号も保持している。

 

フランス留学

ヴィクトリア皇太子はスウェーデンで中等教育を受けた後、フランスのアンジェにある西部カトリック大学付属でフランス語コース(CIDEF)を専攻。さらに、同大学の法学部に入学したほか、スウェーデン議会での研修を通して自国の政治の仕組みを学んだという。

イェール大学に留学

また、1998年から2000年にかけては、米国のイェール大学で政治学および歴史学を修めた。同時に、ワシントンD.C.にあるスウェーデン大使館やニューヨークの国連本部でインターンを経験している。

 

輝かしいキャリア

スウェーデンに帰国したヴィクトリア皇太子は自国の国際開発協力庁で数ヵ月にわたる研修を受けたほか、兵役をこなし、スウェーデン外務省での学位プログラムを経て、ウプサラ大学で人文社会科学の学士号を取得した。

 

5ヵ国語を流暢に操る

また、持ち前の向上心を発揮し、母語のスウェーデン語に加えて英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語を流暢に操るそうだ。

ダニエル・ヴェストリングとの出会い

ヴィクトリア皇太子のロマンスはまるでおとぎ話だ。『ヴァニティ・フェア』誌によれば、ヴィクトリア皇太子が運命の相手と出会ったのは2001年。当時、ヴィクトリア皇太子は失恋に悩まされていたが、妹のマデレーン王女のアドバイスを容れ、ジムに通って気分転換することにしたのだ。

身分を越えたロマンス

そこで、ヴィクトリア皇太子はジムの経営者でトレーニングの担当者でもあったダニエル・ヴェストリングと恋に落ちる。しかし、2人のロマンスはそう簡単にはゆかなかった。というのも、片や次期スウェーデン女王、片や田舎出身の平民である。2人の交際は1年間にわたって極秘にされたが、2002年の夏に誕生日パーティーの席上でついに明かされることとなった。

マスコミによる批判

当初、スウェーデンのマスコミはお相手のダニエルに批判的だった。出自やファッションが皇太子のパートナーとしてふさわしくないというのだ。しかし、ダニエル・ヴェストリングの努力もあってスウェーデン国民はようやく納得し、晴れて「王子」の称号を手にしている。

 

2010年6月に結婚

ヴィクトリア皇太子とダニエル・ヴェストリングの結婚式は、2010年6月19日にストックホルム大聖堂で執り行われた。皇太子はスウェーデン人デザイナー、パル・エンスヘーデンが手掛けた、5メートルのトレーンがはためくドレスを着用。さらに、現スウェーデン王室の先祖で、ナポレオンの妻だったジョゼフィーヌ・ド・ボアルネから伝わるティアラも身に着けたそうだ。

子供は2人

2人の間には、エステル王女(2012年2月生まれ)とオスカル王子(2016年3月生まれ)が誕生。エステル王女は現在、王位継承順位2位となっている。

スウェーデン王室を代表して積極的に活動

ヴィクトリア皇太子はスウェーデン王室の中心的なメンバーとして、積極的に活動している。国内外で行われる公務や式典に出席するほか、慈善活動や社会活動、環境保護活動などにも熱心だ。

国連との連携

また、国連海洋会議(2017年および2022年)、人間開発報告書(2020年)、ケニア留学(2022年)などを通じて国連と連携。とりわけ、気候変動対策に意欲的だ。

国連開発計画(UNDP)の親善大使として

2023年、ヴィクトリア皇太子は国連開発計画(UNDP)が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)親善大使に任命された。これについて、UNDPの公式サイトは「ヴィクトリア皇太子は2015年に策定された17の目標への支持を呼び掛けることになるが、これは2030年までに貧困を撲滅し、世界中の人々の福祉を改善するためのものである」としている。

国民からの人気

現国王の退位または薨去にともなって、次期スウェーデン女王となるヴィクトリア皇太子。親しみやすさや自発性、寛大な姿勢のおかげで、国民からの人気も上々だ。

Showbizz Daily をフォローして世界のトレンドをいつも手元に

 

ほかのおすすめ