植物を冬越しさせるとき気を付けたいこと AtoZ

寒い季節、植物の世話はどうする?
植物を窓際に置く
照明にあてる
水のやりすぎに注意!
風に当てない
水やりは室温の水で
暖房のそばに鉢を置かない
葉についた埃を落とす
温度を安定させる
プラスチック製より陶器の植木鉢を
冬の終わりに剪定
しおれた花は摘む
水やりは適度に!
葉には定期的な霧吹きを
植え替えは冬が終わってから
肥料はやらないで!
種類ごとの特徴を知ろう
準備万端で春を迎えよう!
寒い季節、植物の世話はどうする?

冬の間の植物は生育リズムが普段とは違うため、他の季節とは世話の仕方を変えなくてはいけません。でも、ご安心ください。普段より手がかかるというわけではないのですから。むしろ、すこしやり方を変えるだけで、他の季節より手がかからないと言ってもよいでしょう。コツをつかんでこの冬は植物たちをうまく冬越しさせてあげましょう。

植物を窓際に置く

冬は日照時間が短いばかりか、日が落ちる時刻もどんどん早くなるため、他の季節に比べて家の中に光があまり差し込みません。そこで、植物がエネルギー不足に陥るのを避けるため、日差しを浴びやすい窓際などにおいて日照時間を最大限に活用しましょう。

照明にあてる

たとえば、北向きの部屋などにお住まいの場合、曇りがちな冬はとりわけ屋内に自然光が入りにくいでしょう。こうした場合、1日数時間ほど植物をライトの下に置いてみましょう。また、鏡や白い壁の前に置いて光を集めるとさらに効果的です。

水のやりすぎに注意!

冬の間、植物が必要とする栄養の量はがくんと減ります。そのため、毎日水をやる必要はありません。水やりのタイミングを知るには土に触れてみましょう。湿り気や冷たさが感じられたら、まだ水やりは必要ありません。もちろん種類によって差はありますが、基本的に週一回が目安です。

風に当てない

人間と同様、植物も冷たい風にあたるのは好きではありません。これは一年中当てはまりますが、とりわけ冬の寒い風は植物の元気を奪ってしまいます。冷風の当たらない場所に置くようにしましょう。

水やりは室温の水で

植物を弱らせないためには、水やりの際の水温にも注意が必要です。冷たいシャワーが好きな人は稀でしょうが、それは植物も同じ。なるべくミネラル分の少ない、室温(5°Cから15°C)の水をやるようにしましょう。

暖房のそばに鉢を置かない

大半の植物は暖房やストーブの熱に耐えることができません。というのも、暖房器具は空気を乾燥させる傾向があるためです。植物も生き物ですから、適度な湿度が必要なのです。暖房器具に近づけるとそれだけ枯れてしまう可能性が高まるので、なるべく遠ざける方がよいでしょう。

葉についた埃を落とす

屋内に置かれた植物の葉には埃が積りがちですが、これは植物の老化を速めてしまうことがあります。そこで、10日ごとを目安にブラシで埃を落とすのがオススメ。さらにキレイにしたいという方は、オリーブオイルを数滴垂らして湿らせた布で葉を拭ってあげましょう。

温度を安定させる

観葉植物にとって日中の適温は一般的に18°Cから20°Cです。ただし、夜間はもっと涼しい場所に置く必要があり、15°Cから18°Cに保つのが理想とされています。急激に部屋を暖めると植物にショックを与えてしまうことがあるので禁物です。

プラスチック製より陶器の植木鉢を

植物には陶製の植木鉢のほうが良いのはご存じですか?多孔質の陶器は水分を適度に維持してくれるため、植物の根が健康に保たれるのです。植木鉢を購入する際には、プラスチック製ではなく陶器のものを選びましょう。

冬の終わりに剪定

観葉植物には花を咲かせない種類も多くありますが、冬の終わりが近づいたら剪定してあげるのが一般的です。剪定にあたってはまず、茶色く乾燥した茎やシナシナになった茎を探します。そして、鋭利な剪定ばさみを使って、枯れている部分のすぐ下で茎を切りましょう。これによって茎の健康が保たれ、しっかり成長する可能性が高まります。ただし、緑の茎や葉を切らないように注意してください。

しおれた花は摘む

一方、花をつける種類の場合には、冬の初めからしおれた花を取り除くのがよいでしょう。とくに夏の暑さなどのせいで茶色に変色したり乾燥したりしてしまった花は、根元から剪定ばさみで切り落としてしまいましょう。これによって、新たに元気で綺麗な花が咲く可能性が高まるのです。

水やりは適度に!

すでに触れましたが、冬の水やりは少しだけで構いません。水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいます。葉が茶色に変色していたら水のやり過ぎを疑いましょう。

葉には定期的な霧吹きを

冬の屋内は、湿度を好む植物にとって空気が乾燥しがちです。しかし、定期的に水やりをすればよいかというと、これは間違いです。というのも、上でご説明したとおり、水をやりすぎると根を腐らせてしまうおそれがあるからです。そこで、空気の乾燥に対処するには、週に何度か霧吹きで葉を湿らせてやるようにしてください。

植え替えは冬が終わってから

植物が活動を休止する11月から2月の間は、植え替えは控えたほうがよいでしょう。植え替えをするなら、冬の終わりや春の訪れを待って行いましょう。これによって、植物は成長が促されます。

肥料はやらないで!

冬の間は植物に肥料を追加する必要はありません。すでに触れたとおり、植物が必要とする栄養の量はこの時期とても少なくなっているからです。しかも、不要な肥料やりは根を傷つけてしまうおそれもあるのです。

種類ごとの特徴を知ろう

植物の性質は種類ごとに異なります。したがって、水やりの頻度や適切な置き場所を知るには、種類ごとにお手入れ方法を学ばなくてはいけません。たとえば、日陰で育つ植物などもあるので、それぞれの個性を考慮することが大切なのです。

準備万端で春を迎えよう!

さて、冬の間お家の植物をいきいきキレイに保つコツはお分かりいただけたと思います。適切なお手入れで寒い時期を乗り越えれば、春の訪れとともに美しい葉や花を茂らせてくれるでしょう。

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