有名人も楽じゃない:ストーカーに狙われたセレブたち
パリス・ヒルトンのストーカーは接近禁止命令が出されているにもかかわらず、何度も彼女の周囲をうろつき、マリブにある豪邸に侵入しかけたという。『デイリー・メール』紙によれば、接近禁止命令違反のみならず、2011年に当時パリスと交際していたサイ・ウェイツに暴行を加えたという罪も重なり、結局、収監されることになったとのこと。
1人目のストーカーはロサンゼルスにあるリアーナ宅と隣家を取り違え、隣人の家とベッドを荒らしてしまった。2人目は賢明にも家を取り違えることはなかったが、リアーナの部屋で12時間も待ち伏せして交際を迫ろうとしたものの、肝心のリアーナは現れなかった。代わりに姿を現したのは警官で、ストーカーを逮捕、裁判所に送った。その結果、2029年まで10年の禁固刑が言い渡されたとのこと。
1999年から2000年にかけて、ファンから5万通におよぶメッセージや迷惑なプレゼントを送り付けられたグウィネス・パルトロウ。警察に逮捕された犯人は結局、精神病院に入院させられることになった。しかし2009年、精神病院から退院したこの男はまたしても同じことを繰り返し、2015年まで再入院することに。ふたたびストーカー行為に走った理由は、自分が改心した姿を見せて求婚するためだったという。
2009年、マイリー・サイラスはまだ17歳だったが、57歳の男が『ラストソング』のセットに侵入。マイリーがテレビ越しに話しかけてくれたと主張した。『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、この男は逮捕・収監されたが、刑務所の定員オーバーですぐに釈放されてしまったという。
映画『ボディガード』のストーリーはただのフィクションではなかったようだ。FBIによる調査の結果、1988年から1992年にかけて、ホイットニーに永遠の愛を誓う80通もの手紙を送ったストーカーがいたのだ。手紙の中には危害を加えるという予告まであったが、誰に危害を加えるつもりなのかは書かれていなかったという。FBIはこの男を尋問したが、訴追することはできなかった。
2010年、「アイ・ラヴ・ジェニファー・アニストン」と書かれたパネルを掲げて米国中をドライブしたファン。それだけならともかく、車内にはマスキングテープやナイフ数本が積まれていたほか、自傷行為や母親への暴行をはじめとする前科があった。しかし、ウェブサイトTMZによれば、精神鑑定の末、このストーカーに無罪判決が下されたという。
2002年、キャサリンと夫のマイケル・ダグラスの元に届くようになった脅迫の手紙。差出人はマイケルを愛しており、彼と一緒になるためキャサリンを殺害すると予告していた。BBC放送によれば、犯人は逮捕され、懲役3年の判決を受けたという。
テイラー・スウィフトに夢中になったあまり、ロードアイランドの邸宅に侵入して愛を伝え、求婚しようとしたファン。しかし、2016年当時、俳優のトム・ヒドルストンと交際していたテイラーに迷いはなかった。TMZによれば、警備担当者から警察に連絡が行き、ストーカーは精神病院に入ることになったという。
1998年、スティーヴン・スピルバーグ宅に侵入を試み、事前に阻止された31歳の男。所持品はガムテープ、手錠、クロロホルム、カッターナイフにペンチだった。調べに対し、スピルバーグ監督を家族の目の前で拷問するつもりだったと供述した。『ロサンゼルス・タイムズ』によれば、この男には禁固25年が言い渡されたという。
ブリトニー・スピアーズの場合、はじめは情熱的なファンレターだったものが、いつの間にか不安を掻き立てる偏執的なハラスメントにエスカレートしてしまった。ブリトニーに近づこうと引越しまでした41歳の男は、ファンレターに「きみを追いかけているよ」と書いていた。彼は写真も送り付けており、街角でこの人物を見つけたブリトニーは警察に相談、接近禁止命令を出してもらうことができた。犯人はブリトニーのボディガードに銃を向けられたと主張したが、この訴えは却下された。
マイケル・ジャクソンの娘であるパリス・ジャクソンは2018年6月、身の危険を感じ警察に相談した結果、ストーカーに対して200メートル以上の接近禁止命令が下されたという。
ヒラリー・ダフと知り合い、あわよくば付き合おうと目論んで渡米した18歳のロシア人少年。事件はヒラリーが18歳だった2005年に起きた。犯人はまずパパラッチと親しくなり、数週間にわたってヒラリーを追いまわしたのだ。しかし、彼女が応じないとわかると、今度は自殺してやると脅迫。2006年にヒラリーが告発を行ったとき、この少年はイベント中に彼女を殺害する計画を立てていたという。結局、懲役4ヶ月が言い渡されたものの、ハラスメントについては罪に問われなかった。
不気味な目に遭ったブラッド・ピット。19歳の少女が自宅に侵入し、ブラッド・ピットの服を着ると、ベッドの上で(以前、自分が彼にかけたとする)ブードゥー教の呪いを解く儀式を始めたのだ。結局、彼女には3年間の保護観察処分が下された。
ロバート・ホスキンスという男がハル・ベリーにストーカー行為を始めたのは2007年。なんと、殺害予告までしていたが、逮捕に至るまでには時間がかかってしまった。実はこの男、他の有名女優に対してもストーカーを行った前科があり、精神病棟に入院させられていたが、逃げ出していたのだ。
アレック・ボールドウィンも不気味な経験をしている。共演者の女優がプロジェクト終了後にいきなり交際宣言をしたのだ。アレックも戯れがあったことは認めたものの、交際とは程遠いものだったという。しかし、彼女は執拗にアレックを追い回し、イベントのたびに姿を現したのだ。結局、この女優には210日間の禁固が言い渡されてしまった。
ジェニファー・ローレンスの場合、ハラスメントは兄経由で始まった。カナダ人の若い男が聖書の一節を引用しつつ、自分こそジェニファーにふさわしい相手だという電子メールを、彼女の兄に送り付けたのだ。やがてジェニファー宅を突き止めようとしてついに逮捕された犯人は、自分はイエス・キリストの生まれ変わりで、聖母を探して旅していたと供述。つまり、ジェニファーが彼の聖母だというわけだ。『ハフィントン・ポスト』紙によると、2013年に発生したこの事件の罪を問われ、当時大学生だった犯人には10万ドルの罰金が科されたという。
ハンプトンズにあるジェニファー・ロペスのプール付き豪邸に忍び込んだ男の事件も、負けず劣らず不気味だ。この招かれざる客は誰にも見つかることなくジェニファー宅に一週間潜伏していたのだ。『デイリー・メール』紙によれば、ついに見つかった彼は、自分こそジェニファーの子供たちの父親だと主張したという。むろん、誰も真に受けなったが。
はじめはEメールやプレゼントを送り付けられるだけだったが、2004年に事態がエスカレート。犯人の女性はライアンの母ドンナと姉のマンディーにまで連絡するようになったのだ。姉のもとには、ライアンの「頭を蹴りつけていたところだ」という電話がかかってくる始末。結局、ライアンは接近禁止命令を出してもらうことができたが、期限付きだった。
2016年の夏、ハリウッドにあるケンダル宅に男が侵入。幸い大事には至らなかったが、問題はその後だ。2019年にストーカーに対する接近禁止命令が出されたものの、当のストーカーが見つからなかったのだ。しかも、ウェブサイトTMZによれば、37歳のこの男は裁判所の命令を無視して再びケンダル宅に侵入、裏庭に追い詰められながらも逃げおおせたという。これを受けて、ケンダルは自宅のセキュリティ対策を強化し、フェンスを高くすることにしたとのこと。
ファンたちのショッキングな行動に悩まされた経験のあるセレーナ・ゴメス。2013年には、オクラホマ州のファンが「自分の家族よりセレーナを愛している」ことを証明するために自分の母、妹、姪、甥の4人を殺害したのだ。また、ジャスティン・ビーバーとの関係も悩みの種だった。というのも、ジャスティンのファンたちがSNSを通じて脅迫を繰り返したからだ。
2014年、マシンガンを持った男が自宅に押し入ったとき、サンドラ・ブロックは家にひとりぼっちだった。犯人は以前から、愛を誓う手紙を数十通あまり送り付けていたという。サンドラはクローゼットに隠れて警察に連絡、犯人は無事、取り押さえられた。ABC7放送の報道によれば、4年後に仮釈放されたが、裁判所の出頭命令には従わなかったという:自殺してしまったからだ。
2018年、全米ツアー中のケイティ・ペリーの楽屋に侵入しようとしたファン。すぐに逮捕されたが、ケイティと知り合いになるためには何でもすると宣言。結局、ハラスメントやストーカー行為をはじめとする罪状で、出身地ポーランドに強制送還されてしまった。
先ほどご紹介したハル・ベリーに対するストーカー事件を思い出してほしい。例の男は10年以上前の1995年、マドンナ宅に侵入していたのだ。しかし、マドンナは不在でマネージャーが警察に通報。逮捕された男は、マドンナが自分と結婚しないなら殺害するといってボディガードを脅迫したという。そして、BBC放送の報道にもあるとおり、精神病院に入院させられたが11年後に脱出してしまった。
しかし、もっとも寒気がするのはスペイン人女優、サラ・カサスノバスの事件だろう。2009年、サラに夢中になったファンが彼女の顔めがけてクロスボウ(弓の一種)を発射したのだ。サラがうまく身を躱したため、幸い矢は命中しなかった。しかし、話はそこで終わりではなかった。犯人を逮捕した警察が家宅捜索を行った結果、女優18人の写真に加え、住所や電話番号を集めていたことが発覚したのだ。『El País』紙によれば、2017年まで8年間服役したのち、ドイツに強制送還されたという。