一族そろってハリウッドで成功を収めたセレブファミリーたち
映画界には、兄弟・姉妹で成功を収めるだけでなく、何世代にもわたって活躍する才能に溢れた一族がいる。今回は世代を超えて成功を重ねてきた俳優ファミリーをチェックしていこう。
『スパルタカス』で名を馳せたカーク・ダグラスから、ダグラス家は俳優一家としての道を歩み始めた。息子のマイケルは『氷の微笑』で主演を務めている。『グロムバーグ家の人々』では、彼の孫でマイケルの息子であるキャメロンも含め、家族三世代の共演を果たしている。
次は、アメリカ映画の黄金時代に三兄妹が一世を風靡したバリモア家。舞台や映画で俳優として活躍した長男ライオネルの代表作は、1946年の『素晴らしき哉、人生!』である。妹のエセルは舞台女優として活躍した一方、弟のジョンは映画『グランド・ホテル』で主人公の一人を務めた。それだけでなく、ジョンの息子であるジョン・ドリュー・バリモアは『荒野の風来坊』で人気を博した。
ジョン・ドリュー・バリモアは数本の映画に出演するにとどまったが、その娘ドリュー・バリモアを知らない者はいないだろう。スティーブン・スピルバーグ監督の傑作『E.T.』で主人公エリオットの妹役を演じて一躍人気となった。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでも主役を演じるなど代表作は数知れない。『そんな彼なら捨てちゃえば?』で製作総指揮に名を連ねるなど映画プロデューサーという一面も持ち合わせている。
スウェーデン出身のスカルスガルド家は、ヨーロッパはもちろんのこと、ハリウッドでも大成功を収めた。父親のステランは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演。息子たちも俳優として活躍している。長兄のアレクサンダーは『ノースマン 導かれし復讐者』で主役を演じた。弟のビルは、2017年に『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で不気味なピエロのペニーワイズを熱演。グスタフもドラマ『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』のフロキ役で知られ、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』にも出演している。
『ゴッドファーザー』で知られるフランシス・フォード・コッポラ監督。娘のソフィアも『ロスト・イン・トランスレーション』などで知られる映画監督だ。息子ロマンも映画監督として活躍しており、エロディ・ブシェーズ主演の『CQ』を手掛けた。また、名優ニコラス・ケイジはフランシス・フォード・コッポラ監督の甥の一人。ニコラス・ケイジは1995年に『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞を受賞。主演を務めた『パシフィック・ウォー』では竹野内豊と共演している。もう一人の甥は、俳優ジェイソン・シュワルツマンであり、『天才マックスの世界』で主役を演じた。
ヘンリー・フォンダは、『十二人の怒れる男』で一躍有名になった。娘のジェーンは1971年に『コールガール』で主演を務め、『大統領の執事の涙』ではレーガン大統領夫人であるナンシー役を演じている。弟のピーターは『イージー・ライダー』で主演に抜擢。ピーターの娘ブリジットも女優として活躍しており、『ルームメイト』での演技が賞賛された。
ウォルター・ヒューストンは、1948年に『黄金』で主演を務めた。息子は『マルタの鷹』で有名な映画監督のジョン・ヒューストン、孫娘は『アダムス・ファミリー』のモーティシア役に抜擢されたアンジェリカ・ヒューストンである。ジョン・ヒューストン監督の息子で、アンジェリカの異母弟にあたるダニーは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で注目を浴びた。
マーティン・シーンと言えば、『地獄の黙示録』が代表作として挙げられる。息子のチャーリーは、テレビドラマシリーズ『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で主演を務めた。チャーリーの兄のエミリオ・エステベスは俳優・映画監督であり、『ブレックファスト・クラブ』で主役を演じた。二人には妹のレネーと弟のラモンがおり、どちらも俳優として活躍している。
全員が俳優として活躍するボールドウィン四兄弟。長男アレックの代表作と言えば、テレビドラマシリーズ『30 ROCK』だろう。三男のウィリアムは『バックドラフト』、四男のスティーヴンは『ユージュアル・サスペクツ』でそれぞれ主演を務めている。