映画『ホーム・アローン』で使われた邸宅が売り出し中:その価格は?
もしもあなたがシカゴ近郊に家を探していて、525万ドルの予算があり、しかも映画ファンだとしたら、かの有名なマカリスター家のお屋敷に住んでみる気はないだろうか? 1990年公開の映画『ホーム・アローン』の舞台となった物件である。
写真:20th Century Fox
屋敷が建てられたのは1921年のことで、住所はイリノイ州ウィネトカ、リンカーン・アヴェニュー671番。この物件を扱っている不動産エージェンシー「ドーン・マッケンナ・グループ」によると、床面積は850平方メートルだという。
写真:Zillow
現在の所有者は、この屋敷を売りに出すにあたり、全面的な改装を行い素晴らしい内装を施した。
写真:20th Century Fox
まず、印象的な地下室が大きくリフォームされている。映画では不気味なボイラーが突如として唸りをあげ、ケビンの肝をつぶしていたのだが、いまその地下室は広いプレイルームに生まれ変わり、ホームシアターとバスケットボールのハーフコートが置かれている。
写真:20th Century Fox
ケビンが罰として寝かされることになったあの屋根裏部屋も、大規模なリフォームを経験している。映画では家族のみんながケビンをそこに押し込めたことをすっかり忘れたまま、彼を置き去りにして空港に向かってしまったのだった。屋根裏のスペースは薄暗く、木材がむき出しのそっけない作りだったが、リフォームの結果、ロマンチックな雰囲気のベッドルームに生まれ変わった。
写真:Zillow
広いリビングルームにも注目したい。映画から見て取れるように、マカリスター家のメンバーが一堂に会しても、リビングにはまだずいぶんと余裕がある。
写真:20th Century Fox
屋敷の買い手をなるべく早く見つけるべく、前述の不動産エージェンシー「ドーン・マッケナ・グループ」はその内装や設備を紹介する動画を作成し、Instagramなどで公開している。
写真:Instagram - @thedownmckennangroup
ただ、525万ドル(約8億円)という購入費用を工面でき、かつ『ホーム・アローン』の熱狂的ファンであるという人は、おそらくそれほど多くはいないだろう。
写真:20th Century Fox
そして仮に費用の都合がつくとしても、一点留意しておくべきことがある。それは、屋内シーンの撮影がじっさいにこの屋敷で行われたわけではないということだ。近所の学校にセットを組み、そこで屋内のシーンが撮影されたのである。
写真:20th Century Fox
もっとも、正面階段やファサードは正真正銘同じものであり、リビングやキッチンもかつての名残をとどめている。したがって、ケビン・マカリスターの気配はこの屋敷にまだしっかり残っているといえるだろう。
写真:20th Century Fox