あわやの危機を逃れた俳優たち:危険だらけの撮影現場
新作のラブコメ映画で冷や汗をかいたのは、米国の俳優グレン・パウエル。群がるクモを払いのけるため、ヒロイン役のシドニー・スウィニーともども服を脱ぐシーンだったのだが、場所がよくなかった。『ヴァラエティ』誌のインタビューでは「崖の端っこで急いで服を脱ぐというのは安全ではありません…… 私はズボンをあわてて脱いだときに、あわや転落死するところでした。でも、愉快なシーンなので、それだけの価値はありましたね」とコメントしている。
ピラニアがうようよ泳いでいる水槽に飛び込むシーンで溺れかけ、必死に助けを求めたが誰もまともに取り合ってくれなかった。それもそのはず、そういう演技をするシーンだったからだ。
ケイトの上着がドアに引っ掛かったちょうどそのタイミングで、大波が彼女とレオナルド・ディカプリオを襲う。ところが、監督は顔色一つ変えずに淡々と次のシーンの準備をしていたそうだ。
意識を失ったアラゴルンが川を漂うシーンの撮影中、撮影チームが急流を甘く見たせいで押し流されてしまったモーテンセン。しかも、重い鎧を着用していたせいで救助は難航することに。
撮影中であろうがなかろうが19世紀当時の衣装を着ることにこだわった結果、ひどい肺炎を患うことに。
塀から立木に飛び移るアクションを披露するはずだったが、枝が折れ、地面に落ちていた石に頭をぶつけて負傷。頭蓋骨の一部が脳にめり込んでしまい、手術を要する一大事に。
走行中の車から飛び降りるシーンで、リュックサックが引っ掛かって外れなくなってしまったヨハンソン。運転手が異変に気づいて車を停めるまで、なんと数メートルも引きずられてしまったのだ。
殺陣アクションを演じていたところ共演者、真田広之の馬ロボットが故障、危うく首を斬られそうに。
ユマ本人によると、本作のワンシーンを撮るためクエンティン・タランティーノ監督からボロボロの車を猛スピードで運転するよう迫られたのだとか。
作品中の役柄と過酷な撮影現場のせいで、足が傷だらけになっても気にする暇がなかったトム・ハンクス。ついには細菌感染で足が腫れ、病院に駆け込む羽目に。
馬に振り落とされたギブソンの上にのしかかる455kgの巨体。幸いスタントマンが素早く反応し、彼を助け出した。
拷問シーンの撮影中、ジョージ・クルーニーは頭蓋骨を骨折。この事故のせいで、後年まで耐えがたい頭痛に悩まされ続けることに。
足を踏み外して後ろ向きに宙を舞ってしまったシャーリーズ・セロン。頭から真っ逆さまに地面にぶつかったため、全体重の衝撃を首の骨で受け止めるという一大事に。
対戦相手の強烈なパンチを食らったせいで心臓が胸骨に圧迫され、血圧が危険な数値まで上昇。9日間入院する羽目に。
映画冒頭の絞首刑に処されるシーンで本当に首吊り状態になってしまったブレンダン・フレイザー。しかし、撮影は続行されたためブレンダンは酸欠に陥り、ついには気を失ってしまった。
ワンシーンの撮影中ほぼ首吊りの状態に陥り、そのまま酸欠で気絶する事態に。
ミレニアム・ファルコンのドアが落下してハリソン・フォードの足を直撃する事故が発生。足を骨折した彼はその後、数か月のあいだ出演取りやめに。
ビルの間を飛び移る演技で目測を誤り失敗。くるぶしを骨折してしまったが、もっと大事になる可能性だってあったはずだ。
電車から飛び降りるシーンの撮影中に危うく首の骨を折りかけたばかりか、トレードマークの鋭い爪で目元スレスレの場所を刺してしまったこともあるのだとか。
もうもうと煙が立ち込めるトンネルを通り抜けるシーンで換気が不十分だったため、深刻な中毒に陥ってしまったジェニファー・ローレンス。その結果、撮影は数日間ストップしてしまった。
トラックの上でアクロバティックな演技を披露していたジェイソン・ステイサムだが、ブレーキのトラブルで黒海に放り出され危機一髪。幸い、ダイビングが得意な彼は泳いで海岸までたどり着き、難を逃れたのだった。
ワンシーンの撮影中、急遽場所を変更することになったのだが、これは本当に運がよかったと言うしかない:なんと、さっきまでの撮影場所に岩が降ってきたのだ。
自分が飛行機になった夢をみるシーンで、体に装着した「着陸」のランプがショートして感電、意識不明に。
撮影中、6メートルを超える大波に襲われ水中に引き込まれたジェラルド・バトラー。偶然にも、彼が演じる人物は溺れかけた男を救助することになっていたのだが。
バトルシーンで共演者のテリー・オクィンに本物のナイフで刺され、死にかけたマシュー・フォックス。オクィンはその時まで手元のナイフが小道具だと思い込んでいたのだ。
テーブルにひらりと飛び乗る演技をするはずだったベテランの彼女だが、衣装が靴に引っ掛かって後ろ向きに転倒。大事にならずにすんだのは、素早く助けてくれたエミリー・ブラントのおかげだ。
迫りを通って舞台から姿を消すことになっていたマーガレット・ハミルトン。ところが、扉が開かないばかりか、スモークの火花がメイク用品に引火。衣装が燃え尽きるほどの大事故に。
タランティーノ監督の過激な本作品。問題のシーンはほぼ特殊効果なしで撮影され、炎も本物が使用されたのだが、予想以上の高温でハーケンクロイツの旗を掲げたアルミ製ポールが溶けて倒壊する事態に。