ハロウィンに贈る、実話をもとにしたホラーの名作50選
この世界には想像をはるかに超えたエピソードがあふれている。ハロウィンが近づいたいま、実際に起きた身の毛もよだつ出来事や不可解な事件をもとに生み出された、ホラー映画の名作を振り返ってみよう。
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アレクサンドル・アジャ監督の『ヒルズ・ハブ・アイズ』(2006年)は、ウェス・クレイヴン監督の『サランドラ』をリメイクしたもので、どちらも16世紀スコットランドで暗躍した殺人鬼ソニー・ビーンの伝説に基づいている。ソニー・ビーンは一家48人を率いて旅人を襲い、その肉を食べていたとされる。
スチュアート・ローゼンバーグ監督
1974年11月13日、アミティヴィル(ニューヨーク州)で暮らす男が狂気に取りつかれ、両親と兄弟を殺害。その後、事件現場となった屋敷を安く買い取ったラッツ一家は、恐ろしい目に遭うことに。
ジョナサン・デミ監督
作中でヒロインのクラリスが追うシリアルキラー「バッファロー・ビル」にはモデルがいる。犠牲者の肉を食べたり、墓地から盗掘してきた遺体で不気味なオブジェを作ったりしたことで知られるエド・ゲインだ。
アービン・S・イヤワース監督
ホラー映画の古典『マックイーンの絶対の危機』。この作品のモデルとなったのは、フィラデルフィアの地元紙に掲載されたニュース記事だ。それによれば、1950年9月26日、パトロール中の警官2人が野原で紫色をしたゼリー状の塊を発見したとされる。
ブラッド・アンダーソン監督
19世紀に建設され、その後廃墟となったマサチューセッツ州のダンバース精神病院がモデル。この場所は全米でも屈指の幽霊スポットであると長いこと信じられてきた。
マーク・メイヤーズ監督
シリアルキラーとして有名なジェフリー・ダーマーの青年時代を映画化した作品。ジェフリーは17人の若者を殺害、遺体の一部を食べたとされている。
ジョー・バーリンジャー監督
シリアルキラー、テッド・バンディとシングルマザー、リズ・ケンドールの恋を描いたこの作品。テッドは持前のハンサムな容貌とカリスマ性を利用し、女性を誘惑しては殺害していたのだ。
ウェス・クレイヴン監督
たった3日で学生5人を殺害したシリアルキラー、ダニー・ローリングがモデル。1990年、フロリダ州ゲインズヴィルで起きた事件だ。
スピエリッグ兄弟
主人公のモデルは、銃器メーカー「ウィンチェスター」の社長夫人だったサラ・ウィンチェスター。彼女は同社製の銃によって命を落とした人々の怨霊を避けるため、自宅を迷宮のように改装したことで知られる。
オラトゥンデ・オスンサンミ監督
1990年以降、アラスカで立て続けに発生した失踪事件がもとになっている。
タイ・ウェスト監督。
主人公のモデルとなったのは、カルト教団「人民寺院」を調査するため、1978年にガイアナを訪れたレオ・ライアン米下議員。彼を暗殺した人民寺院はその後、集団自殺へと向かってゆくことに。
ジェームズ・ワン監督
米国では有名なオカルト研究家、ウォーレン夫妻の実体験がもとになっているとされる。
ジェームズ・ワン監督
ウォーレン夫妻が調査した事件の中でも、もっとも恐ろしい出来事が下敷きとなっている。シングルマザーと4人の子供たちが亡霊たちに苛まれる物語だ。
マイケル・チャベス監督
ウォーレン夫妻によって、憑りついていた少年から追い出された悪魔が、姉の恋人に憑依。悪魔に操られた彼は殺人事件を引き起こし、死刑判決の危機!?
アルフレッド・ヒッチコック監督
『サイコ』のモデルも『羊たちの沈黙』と同じくエド・ゲイン。こちらの作品では、母親との屈折した関係や、死体を使って亡き母の振りをするエドに焦点が当てられている。
スコット・デリクソン監督
神父と手を結び、数々の悪魔憑き事件を解決したという警察官ラルフ・サーキの自伝がもとになった作品。
シドニー・J・フューリー監督
この映画のモデルとなったのは、1970年代にドリス・ビサーが経験したオカルト現象だ。謎の霊体におそわれ続け、妊娠までしてしまったという。子供たちや隣人も目撃証言を行っている。
スコット・デリクソン監督
1976年にドイツで発生した事件に着想を得たこの作品。持病に悩む少女アンネリーゼ・ミシェルに「悪魔憑き」の診断が下され、悪魔祓いが行われたものの、栄養失調などで死亡したため裁判に至った事件である。
トム・ホランド監督
映画に登場する人形は1900年代に実在したロバートという名の人形で、現在ではフロリダ州のイースト・マーテロー博物館に展示されているという。写真を撮ろうとすると呪われるのだとか。
アレハンドロ・アメナーバル監督
1980年代に流行した悪魔崇拝の儀式がモデル。少女たちに対する虐待や、子供をいけにえに捧げる儀式などが描かれている。
ブライアン・ベルティノ監督
家宅侵入の末、住人が殺害されるという事件はたびたび発生している。有名な例は、チャールズ・マンソンの信者たちが1969年に引き起したシャロン・テート殺害事件だ。また、1981年には子供2人を含む4人が確たる理由もなく殺害された未解決のケディ殺人事件も、この作品に影響を与えたとされる。
ジョン・R・レオネッティ監督
1968年に看護学生のドナがプレゼントされた人形がモデル。ドナとルームメイトのアンジーは、この人形がいつの間にか移動していることに気づく。不安を感じた2人が霊能力者に尋ねた結果、この人形にはアナベル・ヒギンズという7歳の少女の霊が憑りついているとされた。
トビー・フーパ―監督 / ギル・キーナン監督
1958年にハーマン一家がニューヨーク州ロングアイランドの自宅で体験したオカルト現象がモデル。それによると、開栓されていないボトルの中身がたびたび消えていたのだとか。
マーク・ペリントン監督
見た者に死をもたらすと言われる、モスマンに関する都市伝説がモデル。1960年代には、ウェストバージニア州ポイントプレザントで橋が崩壊、46人が死亡するという事故が起きたが、直前にモスマンを目撃したという複数の証言がなされている。
ウェス・クレイヴン監督
寝ているうちに死んでしまうことを恐れ、眠ろうとしなかったカンボジアの少年がモデル。結局、少年は眠りについたが、ベッドの中で冷たくなっているところを両親に発見されることとなる。
ピーター・コーンウェル監督
1986年、もともと遺体安置所として使われていた屋敷に引っ越したスネデカー一家を襲うオカルト現象。ウォーレン夫妻による悪魔祓いも行われたというが、後に事件は捏造だったことが判明している。
パコ・プラサ監督
1990年代初頭にスペインで発生した事件を題材としたこの作品。警察の報告によれば、ウィジャボードを使用した10代の少女に不可解な出来事が降りかかり、謎の死を遂げたとされている。
グレッグ・マクリーン監督
オーストラリアを旅行中に自動車の故障で立ち往生してしまった主人公一行。通りすがりの男が手を差し伸べてくれたかに見えたが…… モデルとなっているのは、同様の状況に置かれたカップルのピーター・ファルコニオとジョアン・リーズを襲ったブラッドリー・ジョン・マードックの事件だ。
アンドリュー・トラウキ監督・デヴィッド・ネルリッヒ監督
オーストラリアのマングローブ林でワニによって実際に引き起こされたパニックが題材となっている。
ウェス・クレイヴン監督
ハイチでブードゥー教に関する研究を行った人類学者、ウェイド・デイヴィスの著書『虹と蛇-ゾンビの謎に挑む』に着想を得ている。デイヴィスはとりわけ、埋葬された後にゾンビとして生き返ったとされるクレアヴィウス・ナルシスのケースに興味を抱いていた。
クリス・ケンティス監督
オーストラリアのサンゴ礁でダイビング中だった夫婦が置き去りにされてしまった事件が題材。
コートニー・ソロモン監督
米国史上はじめて霊が有罪判決を受けた殺人事件がもとになっている。
トビー・フーパー監督 / マーカス・ニスペル監督
すでに何度か登場したエド・ゲインがモデル。1957年にこのシリアルキラーが逮捕されたとき、捜査官は自宅から人間の皮膚でできたオブジェをいくつも発見している。
グレゴリー・ウィルソン監督
この作品の題材は、ガートルード・バニシェフスキーに誘拐され、虐待のうえ撲殺されたシルヴィア・ライケンスの事件だ。
スティーヴン・スピルバーグ監督
1916年にニュージャージー州沖で人々を襲ったサメが題材。しかし、当時の人々はサメによる襲撃ではなく、オカルト現象だと捉えていたらしい。
ピーター・コーンウェル監督
コネチカット州でオカルト現象に見舞われたスネデカー家の伝説が下敷きとなっている。
デヴィッド・クローネンバーグ監督
マンハッタンのアパートで遺体となって発見された双子の産婦人科医が題材。
ミカエル・ハフストローム監督
バチカンが命じた数々の悪魔祓いを調査したジャーナリスト、マット・バーリョの記録に着想を得た作品だ。
ゼヴ・バーマン監督
メキシコを訪れた米国人一行が失踪した事件をもとにしている。
グスタボ・エルナンデス監督
1940年代にウルグアイの農場で発生したとされる殺人事件が題材。犠牲者は舌が切り取られていたという。
D・J・カルーソー監督
原題は『The Disappointments Room(失望の部屋)』だが、これはかつて上流階級の家族が、身体や精神に障害のある子どもを閉じ込めるのに使っていた座敷牢のことである。
スタンリー・キューブリック監督
コロラド州にある歴史あるホテル、スタンリー・ホテルでナイトポーターとして働いていた男の体験がモデル。宿泊者の証言によれば、このホテルには多くの霊が住み着いているらしい。
トム・エルキンス監督
病気の息子の治療のため、病院のそばの古い屋敷に引っ越してきた一家。しかし、そこで奇妙な事件に巻き込まれてゆく。
マシュー・アーノルド監督
世界中で目撃情報がある赤い目をした黒い人影が題材。
ケヴィン・ゲイツ監督・マイケル・バートレット監督
1960年代に黒魔術の儀式がさかんに行われていたと言われる、聖母マリア教会がモデル。現在は廃墟となっているが、多くのオカルト研究家たちが調査に訪れる。
ブランドン・ランダース監督
1874年に開設された精神病院で発生したオカルト事件が題材。苦痛に呻く患者たちの霊魂が今も壁の中に閉じ込められているとされる。なお、かつての精神病院の管理棟は現在、ケネディ美術館(Kennedy Museum of Art)として利用されている。
写真:Leslie K. Dellovade, library.byways.org
ジョン・ポーグ監督
1970年代、オカルト現象は人間のネガティブな感情によって引き起こされると考えた研究家たちは、幽霊を生み出す実験に取り組んでいた。
エドワード・ボアズ監督
2012年、ロンドンで暮らす2人の男が、放置されていたヴィクトリア様式の鏡を自宅アパートに設置。すると、奇妙な現象が多発し、2人は身体に痛みを感じるようになる。
ショーン・ストーン監督
オカルト研究家の友人とともに、グレイストーンにある呪われた病院を訪れたストーン監督。2人は幽霊を目撃したほか、1人は憑りつかれてしまったという。
コリン・ハーディ監督
オカルト研究家として有名なウォーレン夫妻が遭遇した奇妙な出来事の1つが、この女子修道院での悪魔憑き事件だ。