子供に遺産相続しないことを宣言した30の有名人
子供の素行にうんざりしたことから、あるいは愛する子供のためを思い、有名人には莫大な財産を相続しないと決めた人も多くいます。今回は「相続排除」をしたセレブを見てみましょう。
ビル・ゲイツにはジェニファー、ロリー、フィービーという3人の子供がいますが、彼らにお金の大切さを伝えるため莫大な財産のほとんどを慈善団体に寄付すると公言しています。
英国のミシュランシェフであるゴードン・ラムゼイとその妻は、大金を手にすることからくるネガティブな影響に子供たちをさらさないため財産を相続しないことを決定。そのため、子供たちが受け取れる資産は自宅一軒のわずか25%分となっています。
米大手ホテルチェーン「ヒルトン・ホテルズ」のCEOを務めた故バロン・ヒルトン。1億ドルにのぼる自身の遺産を孫娘パリス・ヒルトンに相続する代わりに、慈善団体に寄付しました。
アルゼンチンサッカーのレジェンドで、2020年に亡くなったマラドーナ。ジャンニーナとダルマという二人の娘がいますが相続の対象となっていません。ちなみに二人の母親であるクラウディア・ビジャファーニェとマラドーナは法廷闘争を繰り広げていました。
ハリウッドの人気セレブカップル、アシュトン・カッチャーとミラ・クニスもパパとママになりましたが、二人の子供に「資産を残すつもりはありません。必要な時が来れば慈善団体などに寄付します」と考えを明らかにしています。
香港出身のアクションスター、ジャッキー・チェンには父親と同じく俳優の息子がいます。しかし、違法行為で拘束され6か月の留置所生活を送った息子には財産相続をせず、すべてチャリティーに寄付すると宣言しています。
テレビ界の帝王アーロン・スペリングが2006年にアルツハイマーで亡くなったとき、娘のトリ・スペリングは自分にはほとんど遺産が残されていないことに気づきました。父親の遺産5億ドルのうち彼女の口座に振り込まれたのは80万ドルだけだったのです。
スペインの歌手フリオ・イグレシアスと次男エンリケの親子関係はあまり良好だとされていません。父親に相談せずに歌手となったエンリケ・イグレシアスがあまりにも人気者になり、父親をいら立たせてしまったようです。
ドミニカ共和国出身の著名なファッションデザイナー、オスカー・デ・ラ・レンタは亡くなる数週間前に遺言を変更し、息子のモイセス・デ・ラ・レンタには推定2600万ドルにのぼる財産からほんの一部しか残さないことを決めました。
大富豪として知られる元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグも、財産の大半を慈善団体に寄付するという「誓約書」に署名。健康、教育、科学などの分野で活動する非営利団体に計340億ドルが寄付されることなります。
米国メディア界の大物テッド・ターナーの純資産も20億ドルを超えており、そのほとんどが投資ファンドに預けられています。
英国のミュージシャン、サー・エルトン・ジョンと彼のパートナーは、子供たちに働くことやお金に対する敬意をもたせたいという考えから財産の多くを慈善団体に寄付するとしています。サー・エルトン・ジョンの資産は5億ポンドともいわれます。
ロックバンド「キッス」のヴォーカル、ジーン・シモンズも3億ドルに上る資産を非営利団体に寄付すると発表。これは子供たちが「自分の翼で羽ばたき」、それぞれの道を切り拓いていくための決断だとしています。
イングランド出身のスティングも子供たちに財産を残さないことを公言しています。彼らは働くことの重要性を学ぶべきであるとし、財産は自分で使うと明言しています。
eBayを創設し大富豪になったピエール・オミダイア。彼も寄付の「誓約書」にサインしており、財産のすべてを慈善団体に寄付する予定です。
米国の映画監督ジョージ・ルーカスも、社会のために全財産を寄付すると約束しています。
米国の俳優、故フィリップ・シーモア・ホフマンは、子供たちが甘やかされた人間にならないよう、元妻であり3人の子供の母親であるミミ・オドネルを相続人として指名しました。
メキシコ人歌手の故フアン・ガブリエルも息子を相続人リストから外したばかりか、その刑務所行きを阻止しませんでした。それにより息子が学びを得ることを願ったほか、さらに深刻な問題を未然に防ぐことができたようです。
「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット。子供たちが自力で人生を切り開く意欲を失わないよう、相続するのは自身の財産の1%以内にとどめるとしています。
2015年に亡くなった香港の実業家、余彭年(Yu Pengnian)も巨大な財産のほどんとを社会福祉事業などに寄付し、努力することの大切さを子供たちに示しました。
イギリスの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーには5人の子供がいますが、そのうちだれにも莫大な財産を残す気はないとしています。その額、13億ドル。
米国の俳優、故ジェリー・ルイスも同様です。36年間連れ添った最初の妻との間にできた子供たちのだれにも遺産を残しませんでした。
実業家のミハイル・フリードマンはロシアで最も裕福な人物の一人ですが、子供たちに遺産を残さないことを選択。その結果、1億ドルを超える額が慈善団体に寄付されることになります。
英国の音楽プロデューサーであるサイモン・コーウェルは資産を世代間で引き継ぐという伝統に懐疑的。「レガシーとはまわりの人々に多くの機会をもたらすことです。自分の時間を割いていろいろなことを教えてあげれば、それは大きな財産になるのです」と語っています。
ハリウッドの黄金期に活躍した女優のジョーン・クロフォード。彼女もまた子供たちに財産を残さないつもりでしたが、1977年に彼女が亡くなった後にその遺産は2人の実子と5人の養子の間で分けられました。
米国の俳優ミッキー・ルーニーが高齢で亡くなった時、その遺産はわずか1万8千ドルでした。しかも8人の子供たちは皆、自分よりも財産があったため遺産相続をしないことに決定。
フランスの国民的歌手、故ジョニー・アリデイはすべての財産を最後の妻に与え、最初の妻で歌手のシルヴィ・ヴァルタンや交際していた女優ナタリー・ベイとの間にもうけた子供たちへの遺産相続をしないとしていました。相続排除された遺族は異議を唱えています。
メキシコの伝説的歌手、ホセ・ホセは娘のサリタと妻のサラ・サラザールを唯一の相続人とする、という遺言を残しました。他の子供たちはその恩恵から除外されています。