大迫力!:大地のパワーを見せつける世界の活火山
ニュージーランド北島、エグモント国立公園の中央にそびえるタラナキ山。成層火山であり、最後に噴火が記録されたのは19世紀だ。標高2,518メートルの威容を一目見ようと、毎年多くのハイカーが訪れる。
標高3,657メートルを誇るジャワ島の最高峰、スメル山。2014年以来続く噴火活動の影響で、地元住民は避難を余儀なくされている。
グアテマラにそびえる活火山、アカテナンゴ山。標高3,975メートルの威容を誇る成層火山で、最後の噴火は1972年11月に記録されている。
2009年5月23日にNASAが撮影したこの写真。クリーブランド山が上空6キロメートルにわたって噴煙を上げる様子が見て取れるだろう。アラスカ州のチュギナダック島に位置する活火山で、最後の噴火は2020年6月1日に記録されている。
イランの最高峰、ダマーヴァンド山。標高は5,610メートルとアジアで最も高い火山だ。休火山であるとされ、最後の噴火は紀元前5350年だと推定されている。
アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル氷河に覆われたバルダルブンガ山。最後の噴火は2014年8月29日に発生し、6ヵ月後の2015年2月27日まで続いた。
コスタリカのティララン山脈に位置するアレナル火山は、標高1,720メートルの成層火山だ。同国内では最も新しい火山であり、1968年7月から2010年12月にかけて活発な噴火を記録している。
ニカラグアの首都マナグアの南25キロメートルに位置する活火山、マサヤ山。同国にある7つの活火山の 1つであり、自動車でアクセスできる世界でも珍しい火山となっている。溶岩湖の標高はわずか630 メートルだ。
バトク山、スメル山と並び、ブロモ・テンゲル・スメル国立公園の見どころの1つとなっているブロモ山。標高は2,329メートルで、カルデラの直径は800 メートルにも及ぶ。最後の噴火活動は2021年4月15日に発生し、2021年10月まで続いた。
スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるテイデ山は標高3715メートルを誇る成層火山だ。スペインおよび大西洋の最高峰であり、火山としては世界で3番目に高く体積も大きい。最後の噴火が記録されたのは20世紀初頭の1909年で、活動は10日間に及んだという。
38年間にわたって活動を休止していた世界最大の火山、マウナ・ロアだが、2022年11月27日に噴火を開始。この写真が撮影されたのは2022年12月4日だ。噴き上げられた溶岩は高さ60メートルにも達し、山腹を流れ落ちた。しかし今のところ、この噴火による犠牲者は出ていない。
地中海に浮かぶ火山島、ストロンボリ島。活発な噴火を繰り返しており、写真のような荒々しい光景を生み出すこともしばしば。
太平洋に浮かぶトンガ諸島が地震に見舞われることは珍しくない。しかし、2014~2015年の活動はフンガ・トンガ島とフンガ・ハアパイ島を一体化させてしまうほど激しいものだった。この海底火山はひとたび噴火を起こすと、大量の岩石や火山灰を人々の上に降らせる危険な存在でもある。2022年1月14日に発生した大規模な噴火では大津波が発生したほか、遠く離れたアラスカやフィジーまで轟音が届いたという。写真は噴火前の様子(2021年12月)。
穏やかな様相を見せていたかと思えば突如大噴火を起こし、大量の溶岩をあふれ出させるニーラゴンゴ山。1977年の噴火による溶岩は100キロメートルも離れたゴマ市に到達し、数十人の犠牲者を出している。さらに、2021年にも同じような大噴火が発生、人々を恐怖に陥れることとなった。
アイスランドで活動する氷底火山の1つ、ファグラダスフィヤル。2021年に噴火を開始した際には、32キロメートル離れた首都レイキャビクからも溶岩の輝きを見ることができたという。
アイスランド語話者でなければ発音もままならない、標高 1651メートルのエイヤフィヤトラヨークトル。断続的な活動を続けており、大問題になることも珍しくない。たとえば、2010年には、この火山の噴煙がヨーロッパ中に撒き散らされ、航空便の欠航を引き起こしてしまった。
マルティニーク島にあるこの火山は活動を停止したとは言え、油断は禁物。島の主要都市サン・ピエールを直撃した1920年の噴火では3万人以上が亡くなったとされ、火山噴火の死者数としては史上最悪の被害を出したのだ。近年は活動が比較的穏やかではあるが、研究者たちは内部で何が起きているのか注意深く見守っている。
更新世に誕生した、スマトラ島にある標高2460メートルの成層火山。その活動で高さ5,000メートルの煙の柱が発生したことも。
画像:Yosh Ginsu / Unsplash
噴火すると危険なマグマがチロチロとあふれ出すグアテマラのパカヤ火山。ところが、その様子を眺めるため、危険など顧みずに登山する人もいるのだとか。
言わずと知れた桜島。火山の多い日本でもとりわけ活発で、写真のようなダイナミックな姿を見せてくれる。
画像:Marc Szeglat / Unsplash
美しきアンティグアの町からは、マグマに照らされたフエゴ山の頂上が素晴らしい景色に花を添えているが、時には住民に被害をもたらすことも。
2021年、シチリア島にある伝説的なこの火山は再び噴火を開始した。長年眠りについていたが、突如、その威力を見せつけたのだ。
ハワイだけでなく世界的にみても非常に活発な火山のひとつキラウエア。70000年前に出現したこの火山、は海岸のすぐそばに位置している。
画像:Mandy Beerley / Unsplash
エチオピアにあるエルタ・アレ火山は、溶岩湖の方も「地獄の門」の名で知られている。いわゆる「楯状火山」であり、標高が低い代わりにカルデラが大きく広がっている。
南アメリカで最も活発な火山のひとつ。噴火によって雪崩のように溶岩流が押し寄せたり、有毒ガスが撒き散らされたりするため、常時活動が監視されている。
画像:William Justen de Vasconcellos / Unsplash
ホワイト島に鎮座する世界屈指の活火山、テ・プイア・オ・ファカアリ。2019年12月の噴火では22人の犠牲者を出し、住民たちに大きな衝撃を与えることとなった。Netflixのドキュメンタリー番組『噴火山:ファカアリ島、緊迫の救出劇』では、当時の様子が詳しく描かれている。
アフリカ大陸でも屈指の激しい火山活動を続けるニアムラギラ山。その溶岩は30キロメートル離れた地点まで到達することもあるという。最近では、2014年にかなり大規模な噴火が発生した。
写真:Pierre-Yves Burgi / Unsplash
1548年以来70回も噴火しているムラピ山。2021年、再びジャワ島を揺るがしたが、普段は写真のように穏やかな姿を見せている。
画像:Frenky Harry / Unsplash
標高5,460メートルのポポカテペトル山は、世界屈指の活火山だ。たびたび爆発を起こし、大量の噴煙や火山灰を降らせるため、メキシコ政府は警戒レベルの引き上げを繰り返しているほど。2023年初頭から再び激しい活動を見せている。
ワシントン州にあるセント・ヘレンズ山は、1980年の噴火によって前例のない大被害をもたらした。家屋を破壊し57人の死者を出したほか、鉄道24キロメートル、道路300キロメートルが不通に。それ以来、環太平洋火山帯の一部をなすこの巨大火山の活動は厳重に監視され続けている。
インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島にあるピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ。活動が活発なことから常時監視されている。
伝説的なポンペイの破壊(写真)から、数千人の死者を出した19世紀の噴火まで歴史を通して猛威を振るってきたヴェスヴィオ山だが、ここにきて眠りから覚め、再び近隣一帯に被害をもたらす可能性が。内部での活動が検出されているものの、今のところ噴火には至っていない。
写真:Andy Holmes / Unsplash