夜空を彩る日本各地の花火大会
日本の夏の風物詩となっている花火大会。コロナ禍による自粛を経て今年は各地で花火大会がふたたび開催され、夜空を彩る花火に向かって人々の歓声が上がった。今回は全国各地の主な花火大会をみてみよう。
全国花火競技大会、通称「大曲の花火」は「日本三大花火大会」のひとつ。秋田県大仙市大曲地区の河川敷で毎年8月の第4土曜日に開催される。夏のほかにも季節ごとに花火大会が行われることから、大曲は「花火の街」として知られている。
1650年(慶安2年)の水天宮奉納花火を起源とし、360年以上の歴史を持つ花火大会。打ち上げ数は1万5,000発と西日本で最大級で、2か所から同時点火される花火が1時間にわたり夜空を染め上げる。
画像:Instagram #筑後川花火大会
日本三大船祭りのひとつ「塩竃みなと祭」の前夜祭として、毎年7月の「海の日」に行われる。打ち上げられる花火は約8,000発、海面に色鮮やかに映し出される。
画像:Instagram #塩竈みなと祭
秋の収穫に捧げるために毎年11月の第1土曜日に開催される、日本では数少ない秋の花火大会。1925年から続く歴史ある祭典で、「日本三大花火大会」のひとつに数えられている。打ち上げ数は約2万発。国内最高水準の花火師たちが技を競い合い、「スターマイン日本一」を決める競技会でもある。
2023年10月に神戸市で開催される海上花火大会。「1,000万ドルの夜景」と称される神戸のウォーターフロントをバックにさまざまな仕掛け花火や迫力のあるスターマインなどがあがる。とくに有名なものは音楽に合わせて花火を打ち上げる「音楽花火」。
画像:Instagram #みなと海上花火大会
昭和24年に終戦の混乱から立ち直ることを願って始まった花火大会。現在では約4万発の花火が打ち上げられる国内最大規模の祭典となっている。湖面を活かした演出で知られ、湖面に映し出される半円形の花火や、湖の周囲をとりまく全長2kmもの「ナイアガラ花火」が見どころ。
日本最高峰の花火師たちが集まる、都内屈指の花火大会。荒川河川敷で行われ、両岸あわせて1万発を超える花火が打ち上げられ、総延長700mの「ナイアガラの滝」や都内最大の大玉「尺五寸玉」で知られている。
画像:Instagram #いたばし花火大会
日本最大の湖「琵琶湖」を臨んで開催される国内屈指の花火大会。毎年異なるテーマが出され、花火と光と噴水を組み合わせた見事な演出が行われることから人気が高い。約35万人の観客でびわ湖畔がにぎわう。
画像:Instagram #びわこ花火大会
毎年8月、関門海峡をはさんだ両岸(山口県下関市と福岡県北九州市)から、約1万5,000発の花火が競い合うかのように打ち上げられる迫力満点の花火大会。1985年から続く花火大会で、下関側では水中花火や大きな尺五寸玉、北九州市側では音楽花火や連続花火を得意としている。
画像:Instagram #関門海峡花火大会
毎年7月末に行われ、毎年約100万人の観客が訪れる国内最大級の花火大会。日本最古の花火大会で、江戸時代の飢饉による死者の慰霊と悪疫退散を祈って1732年に将軍徳川吉宗が花火を打ち上げたことに始まる。現在、打ち上げられる花火は国内最大級2万発以上、テレビ東京が独占中継を行っている。
画像:Facebook #墨田区役所
1989年に市民ボランティアが集まってスタート、いまや大阪最大級の花火大会となった。8月の夜空に音楽に合わせて打ち上げられる迫力ある花火が、大阪の町を横切る淀川の水面に映し出される。
画像:Instagram #なにわ淀川花火大会
花火の技を競い合う「花火競技大会」で、全国各地からトップ花火師たちが集まる。音楽と花火がシンクロするミュージックスターマインや「芸術玉」など、花火の新たな魅力を発見できる。
画像:Instagram #にし阿波花火大会
夏の間、毎週金曜に漁港から打ち上げられる花火のショー。沖縄県唯一、水中花火が打ち上げられることで地元の人々にも観光客にも人気。
画像:Instagram #デポアイランド
4月から10月にかけて毎晩打ち上げられる湖上花火大会。水中花火と打ち上げ花火の両方が楽しめる。イベントに合わせて洞爺湖にはクルーズ船が出て、船から花火を楽しむことができる。
画像:Instagram # toyakokankou
毎年8月2日~3日にかけて信濃川の両岸で行われる、「日本三大花火大会」のひとつ。昭和20年8月1日の空襲で亡くなった方への慰霊と世界平和を願って始まった。年を追って規模が拡大し、2019年には過去最多の108万人が来場した。