ブルース・ウィリスは今:家族が明かす名優の容態
『ダイ・ハード』シリーズで知られる俳優ブルース・ウィリスは、2023年2月に認知症の一種である前頭側頭型認知症(FTD)と診断された。
元妻の女優デミ・ムーアや娘たちなど、近親者が公開した画像や声明から、現在の病状が一部明らかになった。
「お父さんのことが本当に大好き。感情が揺れ動くのはときに大変なことだけど、それを切り離すのではなく、ちゃんと感じられることが嬉しい。永久保存版の写真」と5人の娘の1人であるタルーラ・ウィリスは、リラックスした雰囲気の写真とともに自身のInstagramにこう投稿した。
写真:buuski / Instagram
2024年9月、人気女優で元妻のデミ・ムーアはドリュー・バリモアの番組にゲスト出演した際、ウィリスの健康状態について明らかにした。
写真:The Drew Barrymore Show
「現在ではブルースは安定した状態にあるわ」とデミ・ムーアは語った。番組のなかで、彼女はウィリスとの間に生まれた3人の娘(ルーマー、スカウト、タルーラ・ウィリス)に対し、父親がどんな人だったか、あるいはどんな人であってほしいかに執着するのではなく、現在のありのままのウィリスを受け入れてほしいと語った。
写真:buuski / Instagram
ブルース・ウィリスは現在エマ・ヘミングと結婚しているが、最初の妻で、3人の娘の母親であるデミ・ムーアとも良好な関係を保っている。ウィリスとデミ・ムーアは1987年から2000年まで結婚生活を送ってきた。ムーアは今でもできるだけ時間をつくり、ウィリスに会いに行くようにしているという。「ロサンゼルスにいるときは毎週会いに行って、みんなで過ごす時間を本当に大切にしているの」と彼女はドリュー・バリモアに語った。
さて、ブルース・ウィリスが患っている前頭側頭型認知症はどのような病気なのだろうか。
2022年、ウィリスが失語症と診断されたことを家族が発表。失語症はコミュニケーションと発話に影響を及ぼす言語機能の障害であり、ウィリスは俳優業からの引退を余儀なくされた。さらに2023年2月、家族は彼が前頭側頭型認知症(FTD)を患っていることを明らかにした。
写真:buuski / Instagram
カリフォルニア大学名誉教授で神経科学者のマイケル・メルゼニッチは、2023年3月に医療メディア「メドスケープ」の記事のなかで、「一般的には徐々に脳の認知機能が低下していきます。判断力や感情のコントロールが徐々に失われ、何が起こっているのか、なぜ起こっているのかを適切に理解できなくなる可能性があります」と説明した。
「認知機能だけでなく、身体機能全般が徐々に低下する可能性もあります」と同氏は付け加えた。
前頭側頭型認知症は、アルツハイマー病とレビー小体型認知症に次いで3番目に多いタイプの認知症だ。現在のところ、症状を改善するために確立された治療法はない。
サポートする家族は、症状を理解し、寄り添っていくことが求められる。ウィリスの一家はそのあり方の一つを示していると言えるだろう。
画像:buuski / Instagram
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