45歳で死去した元カタール王女:遺体で発見されたカシア・ガラニオ
スペインの地中海沿岸リゾート都市マルベーリャにある自宅で、カタール王子の元妻であるカシア・ガラニオの遺体が発見された。まだ45歳だった元王女の死は、悲劇的かつ謎に包まれている。
写真:@ kashounia、Instagram
カシア・ガラニオはポーランド系でカリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。2004年に、カタールの首長の叔父であるアブデル・アジズ・ビン・ハリファ・アルタニ(Abdelaziz bin Khalifa Al-Thani)と結婚した。
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夫となったアルタニはカタール王子でもあり、カシア・ガラニオより28歳年上。カシアは彼の3番目の妻だった。アルタニはカタールで大臣職を務めた後、90年代に辞職してパリに移住。二人はヨーロッパで幸せな結婚生活を数年過ごしたものの、離婚に至った。
写真:Getty/ Instagram、@ kashounia
2022年5月29日、スペイン警察はカシア・ガラニオがマルベーリャの自宅で遺体となっているのを発見した。彼女の死のニュースは、5月31日にフランスの『ル・パリジャン』紙で伝えられた。
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きっかけは実の娘からの通報だ。フランスに住むカシア・ガラニオの娘の1人が、母親と4日前から連絡が取れなくなっていことから警察に通報し、家に入ることを認めた。警察が自宅に到着したときには、カシアはすでに遺体となっていた。
スペインの『エル・ムンド』紙によれば、スペイン警察の調べでは暴力の兆候は見られなかったという。
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検死の結果はまだ出ていないものの、『ル・パリジャン』紙は、薬物の過剰摂取がカシア・ガラニオの死の原因となった可能性を示唆している。
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カシア・ガラニオとカタール王子の間には17歳の双子と15歳の三女という3人の娘がいる。元カタール夫妻は何年もの間、娘たちの養育権をめぐり激しい訴訟を行っていた。
フランスのメディアによれば、カシア・ガラニオとアブデル・アジズ・ビン・ハリファ・アルタニ王子の法廷闘争は2012年から続けられていた。
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『ル・パリジャン』によれば、カタールの王子は娘の1人に対する虐待を理由に起訴されている。一方、王子はこの告発を一貫して否定している。
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カシア・ガラニオと連絡が取れなくなっているという通報を行ったのはカシアの娘であり、パリ検察庁はこの事件について具体的な調査を開始した。
長期にわたり養育権を巡る訴訟が行われているが、3人の娘は父親と一緒に暮らしている。一家が住んでいるのは、パリの高級エリアとして知られるモンテーニュ通りにある豪邸だ。
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フランスの『ガラ』誌によれば、カシア・ガラニオはアルコール依存症を抱えていたことから父アルタニが3人の娘を養育していたという。また、『ル・パリジャン』誌は、カシア・ガラニオは2021年後半に数カ月の入院を余儀なくされたと伝えている。
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カシア・ガラニオは神経衰弱が続いていた上に解毒治療を何度も受けたことから、パリの司法裁判所は彼女の精神状態が落ち着くまで訴訟延期を決定した。
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『ガラ』誌は、カシア・ガラニオはカタール王子との長期にわたる法廷争いから深刻な鬱状態に陥ったとしている。この精神疾患が彼女の悲劇的最期の原因となった可能性もある。
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実際、カシア・ガラニオの弁護士サブリナ・ベッシュは『ル・パリジャン』誌に対し、カシアから養育権を取り上げるという裁判官の決定に言及し、本人は「悲しみのあまり亡くなった」と語った。
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弁護士はカシア・ガラニオの双子の娘であるヤスミンとマラックとともに現場に向かい、その遺体の特定を行った。
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