今最も旬な俳優、ジェイコブ・エロルディって誰?
オーストラリア出身の俳優、ジェイコブ・エロルディはいま脚光を浴びているスター俳優のひとりである。人気の高さはもちろんのこと、批評家たちからも高く評価されている。
その地位を証明するかのように、2024年1月、ジェイコブ・エロルディはアメリカの歴史あるテレビ番組『サタデー・ナイト・クラブ』の司会者を務めた。そのキャリアをすこし振り返ってみよう。
ジェイコブ・エロルディはまず、映画『キスから始まるものがたり』(2018年)とテレビドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019年)で注目を集めた。とくに『ユーフォリア/EUPHORIA』はその後のキャリアを方向づける作品になった。
最近では、ソフィア・コッポラ監督の『プリシラ』(2024年)でエルヴィス・プレスリー役を演じたり、2023年の話題作『ソルトバーン/Saltburn』(エメラルド・フェネル監督)に出演したりと、その名声はさらに高まっている。
俳優としてもさることながら、196cmという高身長の引き締まった肉体は、ファンのみならず広告起用を考える企業にとっても魅力的に映っている。
実際、ヒューゴ・ボスやカルバン・クラインのキャンペーンに起用され、シャツ一枚でポーズをとるなど、その肉体美を惜しげなく披露している。
ジェイコブ・エロルディはハリウッド屈指のファッショニスタとしても知られている。次に彼の生い立ちを見ていこう。
オーストラリアはブリスベンの中流階級、カトリックの一家にジェイコブ・エロルディは1997年に生まれた。父は塗装工、専業主婦だった母はジェイコブ・エロルディが通っていた学校の食堂で働いていたこともある。兄が1人、姉が3人いる。
ジェイコブ・エロルディがたびたび語っているように、祖父母の一家は当時まだ8才の父を連れて、スペイン北部のバスク州からオーストラリアに移民してきたという歴史がある。「エロルディ」というバスク風の姓は、その血筋に由来する。
ジェイコブ・エロルディはかつて『GQ』誌のインタビューでこう語っている:「僕のルーツはバスク民族だ。フランスとスペインの国境地帯に住む小さなコミュニティだ。ウィキペディアで僕の祖先がスペイン系とされているのを知ろうものなら、祖父はきっと僕を絞め殺すだろう」。ウィキペディアの記述はのちに改訂されている。
ジェイコブ・エロルディの初めてのハリウッド映画出演は19才のとき、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)のエキストラだった。もっとも、演技への情熱は幼少期から抱いていた。
ジェイコブ・エロルディが舞台で初主役をつとめたのは11才の時、ミュージカル作品『Seuccical』でのことだった。しかし、演技の道は険しかった。彼自身がさまざまなインタビューで語っているように、芝居をしていることで「いじめ」に遭ったからだ。
ところで、ジェイコブ・エロルディの気になる恋愛関係はどうなっているのだろう?
ジェイコブ・エロルディはジョーイ・キングと短いロマンスをもったことが知られている。2018年から2021年にかけて制作された映画シリーズ『キスから始まるものがたり』を通じ、2人は現実でも恋に落ちたようだ。
ゼンデイヤとのうわさも立っている。2人はテレビドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』で共演しており、2020年にニューヨークの路上でキスしているところが目撃されたが、交際について2人とも肯定も否定もしなかった。
モデルのカイア・ガーバーとのロマンスも知られている。ちなみにカイア・ガーバーの母親は90年代のスーパーモデル、シンディー・クロフォード。レッドカーペットで一緒にポーズをとる2人の姿も見ることができた。しかし、そのロマンスは2020年9月から翌年11月までしか続かなかった。
また、インフルエンサーのオリヴィア・ジェイド・ジャヌリとの関係もよく知られている。オリヴィア・ジェイド・ジャヌリの母は女優のロリ・ロックリン、父はファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリである。
ジェイコブ・エロルディは、いわば21世紀のジェームズ・ディーンのような存在である。ある種の不安定さもそこに見てとることができるだろう。たとえば、『エル・パイス』紙のインタビューで漏らしているように、「自分はここにいるべきでない、自分は詐称者だ」と毎日のように感じるという。とはいえ、ファンたちはそう思っていないはずだ。