今年は誰が選ばれた?:タイム誌が選ぶ影響力のある100人

世界で最も影響力のある100人
表紙を飾ったデュア・リパ
タラジ・P・ヘンソン
ユリア・ナワルナヤ
ジェンスン・ファン
アメリカ・フェレーラ
パトリック・マホームズ
ジェニフェル・エルモソ
マイケル・J・フォックス
ジョルジャ・メローニ
マックス・フェルスタッペン
21サヴェージ
サクシ・マリク
宮崎駿
ジョナサン・アンダーソン
世界で最も影響力のある100人

米『タイム』誌は毎年「世界で最も影響力のある100人」という特集を組み、さまざまな分野から著名人をピックアップしている。この100人はいくつかの部門ごとに選出されており、今回「アーティスト」の部門ではデュア・リパにスポットライトが当てられている。

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表紙を飾ったデュア・リパ

前述のシンガーソングライター兼モデルであるデュア・リパが、『タイム』誌特集号の表紙を飾った。アルバム第3作目の発売を今年5月に控えており、これからさらに注目度が増すことは間違いない。さて、『タイム』誌が注目しているのはデュア・リパだけではない。グローバルに活躍する著名人たちを見ていこう。

タラジ・P・ヘンソン

「アイコン」の部門で大きくフィーチャーされているのは、女優のタラジ・P・ヘンソン。昨年の年の瀬に公開された映画、リメイク版『カラーパープル』に出演している。テレビシリーズ『Empire 成功の報酬』ではゴールデン・グローブ賞を獲得しており、力強い演技に注目が集まっている女優だ。

ユリア・ナワルナヤ

「リーダー」の部門では、ロシアの反政府運動家ナワリヌイの妻、ユリア・ナワルナヤにスポットライトが当てられた。弁護士でもあるアレクセイ・ナワリヌイは、ひとたび政治活動に身を投じると辛辣なロシア政権批判を繰り広げ、「プーチン大統領が最も怖れる男」と呼ばれるまでになった人物である。その後拘束され、獄中で突然の死を迎えたが、遺体の引き渡し要求などをめぐって妻ユリア・ナワルナヤの動きに注目が集まった。未亡人となったユリア・ナワルナヤは、夫の闘争を引き継ぐと宣言し、反体制派の象徴となっている。

ジェンスン・ファン

台湾に生まれ、幼い頃アメリカに移住したジェンスン・ファンは、いわゆる「アメリカン・ドリーム」をかなえた一人だ。彼は大学で電気工学を学び、30歳で半導体メーカーNVIDIAを共同設立。同社は近年、人工知能向けをはじめとする半導体需要の高まりを受け、世界でもっとも企業価値の高い会社に成長した。その企業価値は10億ドルを超えるとされている。

アメリカ・フェレーラ

「パイオニア」部門で最も注目されているのは、映画『バービー』にも出演していた女優のアメリカ・フェレーラ。『タイム』誌の記者ブレイク・ライブリーは、彼女の重要性を次のように説明する:「アメリカ・フェレーラは女優であり、活動家であり、プロデューサーであり、ディレクターであり、作家であり、女性の権利の擁護者であり、母であり妻であり娘であり、アカデミー賞のノミネートを受けたこともある」

パトリック・マホームズ

アメリカンフットボール(NFL)のスター選手であるパトリック・マホームズは、「タイタン」(大物)部門で大きく取り上げられている。この部門では、社会学者の上野千鶴子も選ばれている。

ジェニフェル・エルモソ

女子サッカーのジェニフェル・エルモソは「アイコン」部門で選ばれている。昨年開催された女子ワールドカップで、彼女が所属するスペイン女子代表は初優勝に輝いた。しかしメダル授与式の場で、スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が、ジェニフェル・エルモソの口に同意なくキスをしてしまう。その後の対応で彼女は毅然とした態度を貫き、会長は身勝手な振る舞いから結局辞任に追い込まれた。

マイケル・J・フォックス

おなじく「アイコン」の部門には、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスも選出されている。マイケル・J・フォックスは若い頃にパーキンソン病を患い、いまではその闘病生活について公にしている。難病にも挫けることなく挑み続けている姿が、これまでに多くの人を奮い立たせてきた。

ジョルジャ・メローニ

その一方で、賛否両論の人物も選ばれている。イタリアの大統領、ジョルジャ・メローニだ。右寄りで反進歩主義的な思想の持ち主だが、イタリア国民の人気を集めており、ウクライナ支援に積極的なことから欧州でも広く人気があるとされている。

マックス・フェルスタッペン

F1ドライバーのマックス・フェルスタッペンは、アメリカンフットボールのパトリック・マホームズと並び「タイタン」の部門に選出されている。フェルスタッペンは現役最高のF1ドライバーで、2023年には7千万ドル(約100億円)を稼いだと推定されている。

21サヴェージ

「アーティスト」部門には、21サヴェージというラッパーも選出されている。1992年にロンドンで生まれ、7歳のとき母親とともに米アトランタ州に引っ越してきたという経歴の持ち主。タフなストリートで生き抜くために若くして犯罪に手を染め、それが露見して警察に捕まることもあった。しかし、彼の紡ぐ率直な音楽は聴く者の心に切々と訴えかけるものがあり、いまではラッパーとして大きな成功を収めている。

サクシ・マリク

サクシ・マリクはインドの女子レスリング選手。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、同競技で初となるメダルを母国にもたらした。『タイム』誌は彼女を「アイコン」部門に選出している。サクシ・マリクは2023年、有志のレスリング選手らとともに、同国で国会議員もつとめるレスリング連盟会長を女子選手への度重なるセクハラ容疑で告発、その逮捕と辞任を求める示威活動をおこなった。

宮崎駿

スタジオジブリの宮崎駿監督も「アイコン」部門に選ばれている。映画『君たちはどう生きるか』は、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した。20年前には同じ賞を『千と千尋の神隠し』で受賞している。

ジョナサン・アンダーソン

デザイナーのジョナサン・アンダーソンは、最も影響力のある100人のうちの1人として「イノベーター」(革新者)部門で選出されている。ロエベのクリエイティヴディレクターとして同ブランドに新風を吹き込んでいるほか、自身のブランドである「JW Anderson」ではユニクロとコラボするなど、その活躍はまさにグローバルだ。

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