主人公が「醜い」顔をしている映画15選

「醜い」顔の登場人物
『フランケンシュタイン』(1931年)
『顔のない眼』(1960年)
『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)
『エレファント・マン』(1980年)
『悪魔の毒々モンスター』(1984年)
『マスク』(1985年)
『ザ・フライ』(1986年)
『ダークマン』(1990年)
『顔のない天使』(1993年)
『オープン・ユア・アイズ』(1997年)
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)
『オペラ座の怪人』(2004年)
『ダークナイト』(2008年)
『デッドプール』(2016年)
『ワンダー 君は太陽』(2017年)
「醜い」顔の登場人物

見目麗しい美男美女にうっとりするのは、映画の娯しみの一つであるが、なかにはその逆を行く作品もある。今回は主人公が「醜い」顔をしている映画作品を紹介しよう。

写真:Rialto-Pictures/Janus-Films

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『フランケンシュタイン』(1931年)

メアリー・シェリーによるゴシック小説の古典『フランケンシュタイン』は何度も映画化されているが、やはりボリス・カーロフが怪物を演じたジェイムズ・ホエール監督版の『フランケンシュタイン』は外すことができない。フランケンシュタイン、と言えば真っ先にこの顔が思い浮かぶ人も多いはずだ。

『顔のない眼』(1960年)

ジョルジュ・フランジュ監督の『顔のない眼』はフランス映画の怪作であり、同時期にフランスで作られていたヌーヴェルヴァーグの作品群とはかなり雰囲気がちがう。交通事故で顔面の皮膚を失った美しい娘、つまり、事故に遭うまでは美しかった娘をめぐって物語は展開する。エディット・スコブが娘を演じる。

写真:Rialto-Pictures/Janus-Films

『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)

ブライアン・デ・パルマ監督の『ファントム・オブ・パラダイス』は、『オペラ座の怪人』などを下敷きにしたミュージカル映画の異色作だ。レコード会社社長にだまされて自作曲を盗まれかけた主人公は、会社に殴り込みをかけるもレコードのプレスマシンに頭部を挟まれ、顔の上半分と声を潰されてしまう。復讐に燃える主人公を、ウィリアム・フィンレイが演じている。

写真:Harbor Productions

『エレファント・マン』(1980年)

デヴィッド・リンチ監督の『エレファント・マン』は、ヴィクトリア期のロンドンが舞台。「半分人間・半分ゾウ」の奇形者として見世物小屋に出演していた実在の人物、ジョゼフ・メリックの半生を描く。特殊メイクの力を借りたジョン・ハートが主演をつとめた。

『悪魔の毒々モンスター』(1984年)

ロイド・カウフマン監督の『悪魔の毒々モンスター』は、カウフマン自身によって設立された映画制作・配給会社「トロマ社」を代表する一作である。低予算のB級映画を専門とする同社の作品には熱狂的なファンが多い。同作のストーリーも至って単純で、いじめられっ子のひ弱な青年がひょんなことからおぞましい外見の「毒々モンスター」に変身し、街にはびこる「悪」を手当たり次第に始末する、というもの。

写真:Troma Entertainment

『マスク』(1985年)

ピーター・ボグダノヴィッチ監督の『マスク』は、ライオン病という奇病により顔が肥大化した実在の人物、ロッキー・デニス(1961〜1978年)の生涯を描いた作品である。エリック・ストルツがデニス役を演じている。

写真:Universal City Studios, Inc.

『ザ・フライ』(1986年)

デヴィッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』は、クローネンバーグ印とも言うべきグロテスクな描写が盛りだくさんのホラーSF映画である。天才科学者がとある発明品を完成させるが、その機器のなかにハエが1匹紛れ込んだことから、天才科学者とハエが遺伝子レベルで融合してしまい、という話。ジェフ・ゴールドブラムが科学者の役を好演している。

『ダークマン』(1990年)

「復讐もの」という映画ジャンルがあるとすれば、リーアム・ニーソンはそのカテゴリの常連俳優といえるだろう。『ダークマン』もやはり復讐ものなのだが、そこはサム・ライミ監督の映画とあって、リーアム・ニーソンがゾンビを思わせるおぞましい相貌になっている。

写真:Renaissance Pictures

『顔のない天使』(1993年)

『顔のない天使』はメル・ギブソンの初監督作で、主演も自ら務めている。顔に刻まれた火傷の跡を隠すようにしてひっそり生きる元教師(メル・ギブソン)と、そんな彼に個人教授を依頼する風変わりな少年(ニック・スタール)とがしだいに心を通わせていくさまを描く。原作はイザベル・ホランドの同名小説で、映画の公開に合わせて邦訳も出た。

写真:Warner Bros

『オープン・ユア・アイズ』(1997年)

アレハンドロ・アメナーバル監督の『オープン・ユア・アイズ』では、ペネロペ・クルスとエドゥアルド・ノリエガが共演しており、ノリエガ演じるハンサムなプレイボーイはとある事故で端正な容貌を失ってしまう。ストーリーはそこから奇妙にねじれていくのだが、結末に触れるので紹介はここまでにしよう。

写真:Artisan Entertainment

『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの重要キャラクターの一人である「ゴラム」は、かつてはホビット族の一員で容貌も決して醜くはなかったという。しかし、指輪の魔力にあてられた結果、心も体も歪んでしまったのだ。

写真:New Line Cinema

『オペラ座の怪人』(2004年)

ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム主演のミュージカル映画『オペラ座の怪人』は、作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーが製作に入っており、彼の手になるミュージカル版をそのまま映画にしたような作品になっている。ジェラルド・バトラーはプロの歌手ではないが、なかなか渋い声を聴かせている。

写真:Scion Films Phantom Production Partnetship

『ダークナイト』(2008年)

ヒース・レジャーが命を吹き込んだ『ジョーカー』は、封切り前に同俳優がこの世を去ったこともあって、たんに魅力的な悪役と言うのでは捉えきれない特別なオーラを帯びている。本作の『ジョーカー』はこれでもかと言うほど恐ろしいメイクをしているが、本人はそれを気に入っているのか、終始快活さを失わない。

写真:Warner Bros

『デッドプール』(2016年)

ライアン・レイノルズ演じるウェイド・ウィルソンは、末期がんを治すために人体実験のプログラムに志願し、驚異的な治癒能力を持つ不死身の体を手にいれる。しかし、実験のせいで全身の皮膚がただれてしまうのだった。

写真:Marvel Studios

『ワンダー 君は太陽』(2017年)

ジュリア・ロバーツ主演の『ワンダー 君は太陽』は、前出の『マスク』とよく似ていて、顔の形が変形している少年が両親に励まされながら前向きに生きる姿を描くものである。その少年役をジェイコブ・トレンブレイが好演している。

写真:Lionsgate

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