手に汗握る、NYウォール街を舞台にした映画ベスト10選

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)
『カンパニー・メン』(2010)
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)
『ウォール街』(1987)
『マージン・コール』(2011)
『ウォール・ストリート』(2010)
『アメリカン・サイコ』(2000)
『虚栄のかがり火』(1990)
『最後の追跡』(2016)
『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』(2010)
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)

巨匠マーティン・スコセッシ監督が実話を元に映像化した衝撃作が『ウルフ・オブ・ウォールストリート』だ。ほとんど詐欺まがいの手法で成り上がるウォール街の敏腕ブローカーをレオナルド・ディカプリオが見事に演じた。脇役ながら、金融業界で勝ち上がる術を教える上司を演じたマシュー・マコノヒーの存在感も見逃せない。

『カンパニー・メン』(2010)

一夜にして仕事を失ったエリートサラリーマンを描くヒューマンドラマ。主演を務めたベン・アフレックが、リストラに直面した主人公の苦難を見事に演じ切っている。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』もリーマン・ショックを題材とした映画だ。スティーブ・カレル、ブラッド・ピット、クリスチャン・ベールらが演じる一部のトレーダーたちは、事前に金融危機を予知し、それを逆手に取って莫大な利益をあげていく。脇役にもライアン・ゴズリング、マリサ・トメイ、セレーナ・ゴメスなど素晴らしいキャストが勢揃いしている。

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『ウォール街』(1987)

資本主義批判の原点となったハリウッド映画は、1987年のオリバー・ストーン監督作品『ウォール街』だった。この映画では、マイケル・ダグラス演じる強欲な投資家ゴードン・ゲッコーのような人物が闊歩するウォール街に警鐘を鳴らしている。しかし、皮肉なことに出演者の1人であるチャーリー・シーンは、その後ドナルド・トランプの熱烈な支援者となっている。

『マージン・コール』(2011)

『マージン・コール』は、2007年のリーマン・ショックを題材に、倒産の危機に瀕した投資銀行の内実をリアルに描いた映画。行きすぎた資本主義の元では、ときにモラルより利益の追求が優先されることを暴き出した傑作である。良心を捨てきれないケヴィン・スペイシー演じるベテラン証券会社員に対し、ジェレミー・アイアンズ演じる社長が自社の資産を守ることだけを要求する会議シーンは必見。

 

『ウォール・ストリート』(2010)

2010年には、続編となる『ウォール・ストリート』が公開。マイケル・ダグラスが、ゴードン・ゲッコー役を再び演じた。

『アメリカン・サイコ』(2000)

ブレット・イーストン・エリスの同名小説を映画化したサイコ・ホラーの名作。投資銀行で副社長を務める一方、ウォール街で快楽殺人を繰り返す主人公をクリスチャン・ベールが怪演している。

『虚栄のかがり火』(1990)

トム・ウルフの『虚栄のかがり火』は、「ヤッピー」と呼ばれた都会の知的エリート青年を描いた長編小説である。映画化に際して、『ミッション・インポッシブル』などでも知られるブライアン・デ・パルマが監督を務めたが、興行的には失敗。ブルース・ウィリスの熱演を除けば、映画界から酷評を受けた。それでも、当時のニューヨークにおける階級間や人種間の格差を見事に描き出した作品である。

『最後の追跡』(2016)

ウォール街での出来事がテキサスの小さな村に与える影響がテーマであり、ジェフ・ブリッジスが主演を務めている。登場人物が劇中で述べる「貧困は世代から世代へと受け継がれる病気だ」という言葉が現代社会にとって示唆的だ。資本主義の負の側面が一つの映画に見事に凝縮された傑作。

『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』(2010)

名優マット・デイモンがナレーションを務めるドキュメンタリー。経済学を踏まえたこの映画から学ぶべき教訓は多い。例えば、元IMF専務理事でありながら、スキャンダル等で政界を追われたドミニク・ストロス=カーンは次のように述べている。 「資産家たちは私によく言ったものだ。頼むから我々をコントロールしてくれ、さもないとシステムが破綻してしまう」

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