世界的に人気のある日本の料理とその起源

きっかけは寿司ブーム
カリフォルニアロール
握り寿司
ユネスコ無形文化遺産となった和食
ラーメン
お好み焼き
とんかつ
和牛
から揚げ
だし巻き卵
たこ焼き
天ぷら
すき焼き
うどん
そば
おにぎり
焼き鳥
たい焼き
うなぎ
抹茶
納豆
きっかけは寿司ブーム

日本食が世界中から注目を浴びるようになって久しい。きっかけは1980年代にアメリカで起こった寿司ブーム。以降、世界各国で日本食レストランが急増した。

カリフォルニアロール

世界中で巻き起こった寿司ブーム、その中心となったのはアメリカの日系人が考案したカリフォルニアロールと呼ばれる巻き寿司だった。

握り寿司

それまで魚の生食という習慣がなかった国々で寿司が定着していくにつれ、本来の日本式握り寿司も普及するようになった。こうして日本食は知名度を上げたが、残念ながら海外では日本食といえば寿司以外になかった。

ユネスコ無形文化遺産となった和食

2013年、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、少しずつ寿司以外の日本の食べ物も知られるようになってきた。今回は、日本はもちろん、海外でも人気の高い日本食とその起源を紹介していこう。

ラーメン

日本を訪れる外国人観光客が、一番満足した食べ物がラーメンだという。日本全土に星の数ほど専門店があり、地方によって味が異なる。ちなみに、10万人あたりのラーメン店舗数が多い県TOP10は全て北部の雪国だ。

お好み焼き

ラーメンに次いで人気があるのが、安くて美味しいを代表するお好み焼きだ。起源は安土桃山時代の千利休にあるという。1955年にある店が「大阪名物」として売り出し人気を博し、その後チェーン店が登場したことで全国に普及した。

とんかつ

日本の揚げ物と言えば天ぷらが有名だが、今、欧米を中心とした海外で人気急上昇中なのがトンカツだ。日本古来の食べ物ではなく、開国したばかりの明治時代にフランス料理のコートレットを日本風にアレンジして誕生した。

和牛

随分前から欧米でもWAGYUの名で知られている。江戸時代の在来種の牛に、品種改良を重ね生まれた。柔らかさ、さしの甘味、そして香の高さが自慢だ。海外の人の中には「和牛はオペラを聴き、ビールを飲み、マッサージを受けて育つ」と考える向きもあるようだが、決して一般的な飼育方法ではない。

から揚げ

日本人が愛して止まない食べ物と言えば、鶏のから揚げだろう。名前の由来は中国だが、戦後に国の政策によって全国各地に養鶏場が作られ、その数が最も多かった大分が発祥の地とされている。

だし巻き卵

東京の築地市場では、出来立てふわふわの卵焼きを買うために並んでいる海外の観光客が沢山いる。ほんのり甘くて柔らかいのは、出汁がたっぷり入るから。明治頃から食されている。

たこ焼き

日本のB級フードを代表するタコ焼きは、1935年に大阪で生まれた。関西の人に「関西人は誰もがたこ焼き機を持っているというのは本当か?」と聞きば「そんなわけない、うちにはあるけど」との答が返ってくるらしい。

天ぷら

寿司と並んで世界的な知名度があるが、発祥の地はポルトガル。16世紀半ばにやって来たポルトガルの宣教師や商人たちが日本に広めた。

すき焼き

日本人は大好きだが、生の卵を食べる習慣がない国の人たちにとって敷居が高いのがすき焼き。江戸時代の終わりに頃に広まった。現在、牛肉入りのすき焼きが主流となったのは、明治天皇の好物だったからだという。

うどん

日本人のソウルフードであるうどんは、奈良時代に中国から伝来した。関東のうどんは濃口醤油で味付けるので汁の色が濃いが、関西はだしの味を楽しむために薄口醤油を使用するので色が薄い。

そば

そばは奈良時代以前からの長い歴史を持つが、意外にも海外では余り知られていない。基本的にそば粉を30%以上使用した麺を日本そばと呼んでいる。ちなみに「もりそば」と「ざるそば」の違いは、海苔のトッピングがあるかないかだけだ。

おにぎり

日本版サンドウィッチで、ファーストフードでソウルフードでもあるおにぎり。歴史は古く稲作の伝来と同じ頃から日本に存在していた。おにぎりに醤油や味噌を塗って焼いた焼きおにぎりも人気が高い。

焼き鳥

甘辛の味付けは海外の人たちにも受け入れられた。平安時代から存在する料理で、江戸時代中期に現在の焼き鳥の調理法の原形が完成した。

たい焼き

めでたいことの象徴である鯛の形をした和菓子で明治頃に生まれた。中身の具は餡子が基本だが、最近はカスタードやチョコレートなどの洋菓子系、そしてチーズやベーコンなどの変わり種も増えている。

うなぎ

日本人は縄文時代からうなぎを食していたとされる。本格的に食べ始めたのは江戸時代から。高たんぱく質で栄養価がとても高く人気が高いが、現在は絶滅危惧種となっている。

抹茶

MATCHAとして2010年頃から世界的に知名度を上げた抹茶。お茶自体は江戸時代に中国から伝来したが、長い時間をかけて茶の粉末を湯の中に入れてかき混ぜる日本式の飲み方を確立した。飲み物としてだけでなく、スイーツにアレンジするのが大人気。

納豆

反対に海外の人がもっとも苦手とする食べ物となりがちなのが納豆だ。弥生時代から存在する日本を代表する食べ物で、大豆を発酵させて作る。健康に大変良いとされ、日本人の長寿の秘訣は納豆にあるとする人が多い。

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