世界各地のあまりに奇抜なコンテスト5選
正当派のコンテストや競技大会で成果を出すために日々、切磋琢磨する人々がいる一方で、世界各地にはアッと驚く奇抜な競技にのめり込む人々もいる。そこで、今回は一風変わったコンテスト5選をご紹介しよう。
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優雅なサラブレッドよりもパワフルなダチョウの方が好み、という方も多いはず。スポーツ情報サイト「Topend Sports」および雑学サイト「All That's Interesting」によれば、南アフリカと米国の一部ではかつて、ダチョウレースが大人気だったとか。
歴史情報サイト「History」によれば、19世紀後半から20世紀前半にかけて、米国の一部地域ではダチョウレースが大流行していたらしい。さらに、フロリダ州最古の娯楽はダチョウレースだと主張する人もいるそうだ。
また、『ポピュラーサイエンス』誌いわく、1920年代には50セント支払えばダチョウにまたがってレースに出場することができたそうだ。ただし、体重制限があり、ダチョウに乗るためには150ポンド(68キログラム)未満でなくてはならなかったという。ちなみに、ダチョウの最高速度は時速70~80キロメートルで馬と良い勝負だ。実際、『ポピュラーサイエンス』誌によれば、レースで馬を抜き去るダチョウもいたらしい。
『ポピュラーサイエンス』誌が1920年に掲載した記事では、ダチョウレースの方法について次のように説明されている:「ダチョウに乗る際にはまず、その頭に靴下を被せましょう。これは暗闇でダチョウを安心させるためです。靴下を外すとダチョウは前に走り出します。ダチョウがコースを駆け抜ける間は羽を握りしめ、しっかりと掴まってください。長距離レースなら、ダチョウはやすやすと馬を打ち負かすことができます」
ダチョウは空を飛べないが、大空を舞う鳥たちに憧れる人々は多い。そんな方にピッタリのコンテストがインターナショナル・バードマン(英国で行われる鳥人間コンテスト)だ。
もちろん、飛行機に乗ればよいではないか、という意見もあるだろう。しかし、生身の人間が飛ばなくては意味がないと考える奇人たちもいるのだ。そこで、1971年から英国のウェスト・サセックス州で、インターナショナル・バードマンが開催されるようになった。
Wikipediaによれば、このコンテストはハングライダーで飛距離を競う「コンドル」、自作飛行機で大空に挑む「レオナルド・ダ・ヴィンチ」、チャリティーのため思い思いの衣装で羽ばたく「キングフィッシャー」という、3種目に分かれているとのこと。
参加者は桟橋の端に設置された高さ6~10メートルの滑走路から飛び出し、飛距離を競うこととなる。Wikipediaいわく、最近では飛距離100メートルを達成した優勝者が賞金3万ポンド(およそ600万円)を獲得したそうだ。
信じがたいことに現在も行われている競技がこちら。1800年代にフィンランドで始まったもので、現地では「エウコンカント」と呼ばれている。
この競技がどのようにして誕生したのかについては、あまりよくわかっていない。しかし、フィンランドの伝説によれば、ヘルッコ・ロスヴォ=ロンカイネンという盗賊とその一味が村から女性を盗み出し、背中に乗せて連れ去ったという故事がもとになっているそうな。
また、ロスヴォ=ロンカイネン一味は重い盗品を持ち去る場合に備えて、妻を背負って走る訓練をしていたという説もある。もちろん、現在では無理やり女性を背負ってレースに参加するわけではない。
コースは全長253.5メートルで、途中には2つの障害物と深さ1メートルの堀が設置される。運ばれる「奥様」は必ずしも競技者の妻である必要はないが、17歳以上の女性でなくてはならない。また、この女性は体重49キログラム以上であることが求められる。そして、すべての競技者が楽しむことが義務付けられているのだ。
フィンランドでは奥様運び選手権以外にも、風変わりなコンテストが開催されている。それがエアギター世界選手権(AGWC)
Wikipediaによれば、この大会の予選は米国、アイスランド、英国、日本、カナダ、フランス、ドイツ、タイ、オーストラリア、ベルギー、ポーランド、チリ、台湾をはじめ、10ヵ国あまりで行われるという。その後、各予選を勝ち上がったつわものたちがフィンランドのオウルに結集し、No.1エアギタリストを決めるのだ。
そして、優勝者には世界チャンピオンのタイトルだけでなく、豪華賞品も贈られるらしい。
Wikipediaによれば、ロックバンド「クイーン」のリードギタリスト、ブライアン・メイによって、ギターアンプ「VOX ブライアン・メイ・スペシャルエディション」が贈呈されたこともあるそうだ。
しかし、エアで実演することができるのはギターだけではない。アレだってパートナーなしで行うことができるのだ(?)。
『GQ』誌の記事によれば、この競技のルールはいたってシンプル:「まず、第1のルールは何といっても空気と愛し合うこと。人間のパートナーは禁止されている。第2のルールは、オーガズムはすべて演技でなくてはならないということ。エアセックス選手権のコミッショナーいわく『ステージに出るのはいいけれど、ステージ上で出してはいけません』だそうだ」
いずれにせよ、出場者はステージ上で架空のパートナー(複数でもよい)と事に及ぶのだ。Wikipedia によれば、日本人タレント、杉作J太郎が2006年に発案したとされている。
また、出場者は服を着たまま夜の営みを披露するので、観客は想像力を働かせて熱演を見守る必要がある。ちなみに、競技の間ずっとBGMが掛けられているそうだ。
採点は出場者の演技スキルや独創性、情熱に基づいてなされるとのこと。あまりにも人気を博したため、米国での大会を追ったドキュメンタリー映画『AirSex: The Movie』まで制作されてしまったというから、驚くほかない。気マズさに耐えられる方はご覧になってはいかがだろう?
画像:screenshot from the film
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