世界各国の名物料理:モロッコのタジン、スペインのピンチョ.....

モロッコ:タジン
ウクライナ:ボルシチ
スウェーデン:シナモンロール
ペルー:セビーチェ
ポルトガル:パステル・デ・ナタ
リトアニア:ツェペリナイ
ポーランド:ピエロギ
イギリス:フル・ブレックファスト
スイス:ラクレット
ジョージア:ヒンカリ
ハンガリー:グヤーシュ
モルドバ:ママリーガ
ギリシャ:タラモサラタ
トルコ:ケバブ
コロンビア:アレパ
インドネシア:サテ・アヤム
バインセオ/ベトナム
サンコーチョ/パナマ
ピンチョス/スペイン
アルファホーレス/アルゼンチン
モロッコ:タジン

タジン鍋に、肉や魚を野菜と層になるように並べ、蒸し煮にした料理。独特な蓋を持つモロッコの土鍋タジンは、究極のスローフード製造機。食材から出る水分や香が、蓋の上部に溜まって冷やされ水滴となり再び食材に戻される。水を全く使わずに作るタジン料理は、素材の風味が濃縮されて奥深い味となる。

ウクライナ:ボルシチ

世界3大スープのひとつで、多くの国で食されているボルシチ。ロシア料理と思われがちだが、ウクライナ発祥のスープだ。ボルシチに決められたレシピはなく、冷蔵庫にある残り物を全て鍋に入れて煮込む。基本的にはビーツを使うので、鮮やかな赤い色のスープとなるが、ビーツを使わない緑や白のボルシチも存在する。

スウェーデン:シナモンロール

日本ではアメリカ風にアレンジされたシナモンロールの方が有名だが、本場スウェーデンのシナモンロールは、甘さ控え目でカルダモンが効いた大人の味。第1次世界大戦後に生まれ、貧しい時代でも手に入りやすかった食材だけを使用したので瞬く間に大人気となり、国内だけでなく北欧一帯に広まった。スウェーデンにはシナモンロールの日が存在し、毎年10月4日には、人口1000万人の国で、1日に800万個ものシナモンロールが販売される。

ペルー:セビーチェ

旅行業界のアカデミー賞とされるワールド・トラベル・アワードの「世界で最も美食を楽しめる国」部門で、ペルー料理は2011年から12年間連続で1位の座をキープしている。そんなグルメ大国ペルーを代表する料理がセビーチェ。生の魚介類をライムのしぼり汁に漬け、野菜やパクチーなどを加えて作る。日本人の口に良く合う料理だ。

ポルトガル:パステル・デ・ナタ

かつてポルトガルの修道院では、洗濯したシーツの糊付けに卵白を使用していた。その時に大量に余った卵黄を活用するために生まれたのがパステル・デ・ナタ。1820年の自由主義革命で多くの修道院が閉鎖され、居場所を失った人たちが、修道院で学んだお菓子を売りはじめたことでポルトガル全土に広まった。現在、世界的に定着しているエッグタルトの元となった焼き菓子だ。

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リトアニア:ツェペリナイ

リトアニアを代表する料理だが、起源はそれほど古くない。20世紀半ばに生まれ、ドイツで開発された飛行船ツェッペリンに形が似ていることから、ツェペリナイと名付けられた。ジャガイモで作るモチモチした生地の中にひき肉やカッテージチーズなどの具を詰めた料理。

ポーランド:ピエロギ

中国の餃子は、シルクロードを渡ってヨーロッパに伝わり、それぞれの国の食材でアレンジされ発展した。その代表格となるのが、ポーランドの国民食ピエロギだ。中の具は肉、マッシュポテト、チーズなどのおかず系の他、カスタードクリームやベリー類が入ったデザート系もある。ピエロギは基本的に茹でて食べるが、ポーランドの家庭では、作ったピエロギが余ると翌日に焼いたピエロギが登場する。

イギリス:フル・ブレックファスト

イギリスの有名な作家サマセット・モームはこう言った:「イギリスで美味しいものを食べたかったら、3食ともフル・ブレックファストを選ぶべきだ」。ボリューム満点なので、毎朝食べるというより、休日にゆっくり楽しむ朝食。

スイス:ラクレット

牛乳で作る大きなチーズの断面を熱し、トロトロになった部分だけをナイフで削り取って茹でたジャガイモやパンにのせて食べる料理。スイスと言えばチーズフォンデュが有名だが、ラクレットもそれ以上に人気がある。発祥はスイス南部のヴァレー州。

ジョージア:ヒンカリ

コーカサス諸国のジョージア(旧名グルジア)は、東ヨーロッパで一番グルメな国とされている。代表料理はヒンカリと呼ばれる、皮の厚い小籠包のような食べ物。ひき肉をチリパウダーなどの香辛料で味付けして具にする。皮をひねって閉じた部分をつかんで食べるが、その部分は固いので食べない。

ハンガリー:グヤーシュ

牛肉をパプリカをはじめとした野菜と一緒に煮込んだスープ。グヤーシュとは牛飼いを意味し、野外で牛使い達が作業しながら作っていた料理なのだそう。グヤーシュはハンガリー発祥の料理だが、東欧一帯で広く食されている。同じ名前の料理でも国によって個性が出るので、各国のグヤーシュを食べ比べる旅も楽しいだろう。

モルドバ:ママリーガ

トウモロコシを粗挽きの粉にして、牛乳とバターで煮て作るトウモロコシ粥。肉やチーズを添えて食べる。かつてはイタリアやルーマニアでも主食として食べていたが、後にパンにとって代わった。モルドバの人たちは、今でも主食としてママリーガを日常的に食べている。

ギリシャ:タラモサラタ

タラコとジャガイモで作る日本のタラモサラダの原形となったのが、ギリシャを代表する料理タラモサラタ。ただし、ギリシャではタラコではなく塩漬けにされたコイやボラの卵を使うのが一般的なので、ピンク色ではなく白色となる。ギリシャ料理はタラモサラタをはじめ、薄いパンに付けて食べるディップ系の料理が豊富だ。

トルコ:ケバブ

日本でもお馴染みのケバブは、ドイツに移住したトルコ人達が世界に流行らせたファーストフード。本場トルコでは焼いた肉料理全般をケバブと呼び、ファーストフードのドネル・ケバブとは区別している。様々な種類のケバブがあるが、唐辛子などの香辛料で味付けしたひき肉を棒状にして焼いたアダナ・ケバブの人気が高い。

コロンビア:アレパ

すり潰したトウモロコシで作るパンに、肉やチーズ、アボカドなどを挟んだ料理。コロンブスが南米にやってくる前から食されていた歴史のある料理で、現在に至るまで広く国民に愛されている。ベネズエラでもアレパは主食として食されているが、経済事情により生地に牛乳は使用せず水だけで作ることが多い。

インドネシア:サテ・アヤム

インドネシア風焼き鳥がサテ・アヤム。ジャワ島発祥の料理だが、東南アジア諸国で広く食されている。コリアンダーなどが入ったスパイシーなタレに漬け込んだ鶏肉を、串に刺して炭火でじっくりと焼き、ピーナッツが入った甘いタレにつけて食べる。

バインセオ/ベトナム

地元の人たちや観光客から大人気のバインセオは、「ベトナム風クレープ」と称されている。米粉をココナッツミルクで溶いた生地を薄く焼き、もやし、豚肉、海老、キノコなどの具を挟む。それをさらに葉物野菜で巻いて、甘酢のタレと一緒に食べる。生地にターメリックが入るので、鮮やかな黄色い生地となるのが特徴的だ。

サンコーチョ/パナマ

パナマの国民食サンコーチョは、コロンビアをはじめ周辺各国でも食されているが、中に入る具材が異なる。パナマでは鶏肉とキャッサバなどのイモ類で作るのが定番。またスープとして飲むのではなく、スープの入った器に炊いた白米を入れて、お茶漬けのようにして食べるのが地元流。

ピンチョス/スペイン

スライスしたパン、またはパンの代わりとなる土台の上に具をのせて、串や楊枝で留めた料理。スペイン北部バスク地方のレストランが、食べやすいようにとパンの上に具をのせて振舞ったのがピンチョスの起源だとされている。美味しいだけでなく、インスタ映えする料理なので、観光客が写真に撮って発信し、世界中に広まった。

アルファホーレス/アルゼンチン

アルゼンチンを代表するスイーツがアルファホーレス。2枚のクッキーでドゥルセ・デ・レーチェと呼ばれる牛乳と砂糖を煮詰めてつくるキャラメルのようなジャムを挟む。アルゼンチンの人達が愛してやまないスイーツで、1日の消費量は600万個以上とされている。

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