世界の奇妙な法律の数々:日本の法律も外から見れば不思議
スイスでは日曜日の芝刈りが禁じられているという。隣人関係を良好に保つための工夫なのだと言うが……
政治的理由からチベットでは「輪廻転生」が禁じられている。中国政府がダライ・ラマの転生という制度に懸念を抱いているためだ。実際、ダライ・ラマの生まれ変わりを見つけた場合には、政府に特別な届け出を行う必要があるという。
パリの象徴ともいえるエッフェル塔だが、夜間に写真撮影を行い、それを商業的に使用すると訴追されてしまう恐れがある。というのも、エッフェル塔の夜間照明は芸術作品であると見なされており、著作権法の対象となっているためだ。
なんと、米国では玩具入りのチョコエッグが全面的に禁止されている。どうしてこんなことになっているのかというと、子供が中のおもちゃを誤飲してしまう恐れがあるためだ。
日本では売春その他の犯罪を防止する目的で、深夜12時以降にクラブでダンスすることが1948年に禁止となった。この法律は修正が加えられつつも、2016年まで有効だった。
ドイツではアウトバーンでガス欠を起こすのが禁止されている。しかも、重い罰金や6か月の運転免許停止処分を科される可能性があるため、要注意だ。
マレーシアでは黄色い服を着ることが禁止されている。反政府活動家のグループが黄色の服を着てデモを行ったためで、2011年に法律が施行されることとなった。
コロラド州アスペンの高級リゾートでは雪玉は「飛翔体」扱いだ。そんなわけで、雪合戦で盛り上がるというわけにはいかないのだ。
北朝鮮では、ブルージーンズがアメリカ帝国主義の象徴だと見なされており、着用が禁じられている。ただし、その他の色のジーンズは許容されているとのこと。
時代遅れかつ一般人にはあまり関係のない法律ではあるが、いまだに有効。甲冑を着て登院してはならないことで知られる英国議会だが、そこで死亡するのも禁止されており、違反すると逮捕される可能性があるという。これぞ英国流。
中国ではクマのプーさんが禁止。習近平国家主席と似ているとして中国のネットユーザーたちの間でネットミームになったことが、国家主席の逆鱗に触れてしまったようだ。ちなみに、中国国内で年間に放映できる外国映画は34本に制限されている。
2002年、ギリシャ政府はあらゆるビデオ ゲームを違法化。法律の目的は違法賭博を取り締まるためだったが、条文があいまいだったせいであらゆるビデオゲームが禁止されることになってしまったのだ。法律は改正されたが、ネットカフェでのビデオゲームは依然として禁じられたままだ。
かの有名なフランス皇帝の名を汚すことは許されないというわけだ。違反者には多額の罰金が科される恐れあり。
1980年代、当時ルーマニアの独裁者だったチャウシェスク大統領がスクラブルは「反逆的な悪」だとして禁止してしまった。
1992年以降、シンガポールではチューインガムの販売および輸入が禁じられている。街の清掃費用が高くついたためだ。ただし、2004年以降は処方箋があれば輸入できるようになっている。
デンマークの両親は子供の名前をつける際、政府が公式に定めた7,000あまりの名前の中から選ばなくてはならない。これ以外の名前を付ける場合には教会の許可を得る必要があるという。同様の法律はポルトガルでも施行されている。
2014年、ブルンジでは警察と反政府活動家の衝突をきっかけとして団体スポーツが禁止されることになってしまった。
1979年のイスラム革命以来、イランでは公の場でダンスすることが禁じられている。近年は多くの若者たちが逮捕、投獄されており、厳格に施行されているようだ。
サウジアラビアでは、2020年まで勧善懲悪委員会がバレンタインデーのお祝いを厳しく取り締まっていた。なんと、花屋や菓子店まで監視していたというが、人々は闇市で贈り物を手に入れていたようだ。
フランスでは今年からプラスチック綿棒の製造・販売が禁止となった。河川や海洋を汚染する大きな原因となっているためで、以前から自然保護団体が禁止を呼び掛けていた。