日本が第1位に輝いた「世界一美しい通り」:ランキングトップ15
英国のオンライン不動産会社「GetAgent」が「世界で最も美しい通り」ランキングを発表した。だれもが一度は訪れてみたくなる魅力的な街はいったいどこにあるのだろう?
トップ15にランクインした「世界で最も美しい通り」には、日本やシンガポール、オランダ、アメリカ、イギリスの通りが含まれている。さっそく、ランキングをみていこう。
みごと世界一に輝いたのは日本の通りだ。京都の銀閣寺から南禅寺までを結ぶ哲学の道は、石畳が連なる桜並木の散歩道。20世紀の哲学者であり京都大学教授の西田幾多郎、田辺元らが毎日のように散策したことからこの名が付けられた。
この風光明媚な通りは、フランスのドルドーニュ地方にある。ロカマドゥールは断崖絶壁にあり、礼拝堂をはじめ中世の趣を色濃く残した町で、多くの芸術家や巡礼者を惹きつけている。ルー・プリンシパルには、年間100万人以上の観光客が訪れている。
ベネチアのブラーノ島に位置し、レストランやショップが立ち並ぶカラフルな通りだ。
数百本のジャカランダの並木に囲まれたこの通りは、9月から11月になると、美しい紫や白の花々で覆われ、自撮りをするには絶好の場所になる。
ロシアン・ヒルとハイド・ストリートの間に位置するロンバード・ストリートには1ブロックに8つのカーブがあり、アメリカで最も曲がりくねった道という称号が与えられている。このカーブは土地の所有者であったカール・ヘンリーが考案したもので、1922年に建設された。27°という急こう配の坂を緩和し、当時の車でも通れるようにしようとしたのが始まりだ。
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エディンバラで最も美しくフォトジェニックな場所の1つだ。道端に植えられた何十もの花や植物と、カラフルなドアを持つ石造りの家が特徴の通りである。
Picture: Micheile dot com/ Unsplash
中央に中庭が広がるリング状のロータリーには、同じ長さの道路が3本走っている。写真を撮るためだけでも、ザ・サーカスまで足を運ぶ価値は十分にあるはずだ。
丘の中腹にあるこの通りには、その美しさを写真に収めようと多くの観光客が訪れている。イングランドで最もロマンティックな景色の1つで、テレビやコマーシャルの撮影舞台にもなった。
運河沿いを走るこの細い通りは、アムステルダムらしい建物に囲まれている。その名は、旧市街にあったロープメーカーのロープウェイ(レインバーネン)に由来している。
オーチャード・ロードはショッピングやイルミネーション好きにはまさに天国のような場所。約2.2kmの通り沿いにディスカウントストアやデパート、高級ブティック、高級ホテルなどが軒を連ねている。
アメリカで最も古い通りの1つであるバーボン・ストリートは。1718年にジャン=バティスト・ル・モイン・ド・ビエンヴィルによって建設された。ネオンライトに照らされたこの通りは、音楽、パーティー好きにはたまらない。アメリカで最も観光客が多い通りの1つとして知られ、2017年だけでも、約1,700万人がここを訪れた。
桜の木々が立ち並び、世界的にもその名を馳せるまさに必見の通りである。桜の季節になれば、美しい写真を撮影できるのは間違いない。
インカ時代に遡るケチュア・ストリートは、数百年経過した今でも変わらずその姿を残している。その特徴の1つは、インカの石をきれいにはめ込んだ建造物だ。その通りだけでなく、伝統的な衣装をまとい独自の言語を話すケチュア族との触れ合いも素晴らしいものになるはずだ。
ペルナンブーコ州の州都レシフェで最も古い通りといわれるルア・ド・ボン・ジェズスは、第二次世界大戦中にユダヤ人がブラジルに移住してきたことから、後に「ユダヤ人通り」という名前で呼ばれるようになった。またオランダ建築の影響を色濃く反映したカラフルな建物が、この通りを特別なものにしている。
大聖堂の近くに位置し中世に遡る美しいヴァイカーズ・クローズは、建設当時の建物が今もそのまま残るヨーロッパ最古の住宅街だと言われている。通りは長方形に切り揃えられた石が敷き詰められ、その全長140メートルにも及ぶ。
なぜ、お気に入りのあの通りがランクインしていなのかと思う方もいるだろう。「GetAgent」は何を基準として「世界で最も美しい通り」を決定したのだろうか。
この調査では世界各地にある50の通りをリストアップし、各画像を40人のモニターに見てもらうことから始まった。
Picture: Irfan Simsar / Unsplash
そして、アイトラッカー(視線計測)専用の分析ソフトを利用し、モニターが各画像を見た回数とその時間を計測したのだ。
Picture: Tumisu / Pixabay
ここから画像に視線が釘付けになった時間の平均値をはじき出し、それをもとに各通りの「魅力度」を計測し分類。つまり、1位の哲学の道は人々の視線を捉えて離さない通りだったのだ。