世界で最も身体改造を突き詰めた人々:もはやだれだかわからないレベルに
自分の外見になにもかも満足している人はあまり多くない。しかも最近はプチ整形も身近になっている。そして、中にはとことんまで身体改造を極めてしまった人々もいる。今回はその中でもいくところまで行ったケースをご紹介しよう。
ある日、米ミシガン州出身のデニス・アヴナーさんの夢に先祖が現れ、虎の道に従えと言ったとか...... そしてアヴナーさんはネコ科動物になろうと決心。猫の皮を自分の肌に貼りつけるほどの徹底ぶりだ。ストーキング・キャット、あるいはキャットマンと呼ばれて親しまれたのだが、2012年に54歳で自ら命を絶っている。
メキシコ出身で四児の母であるマリア・ホセ・クリステルナさんは、その外見どおりに「バンパイア・ウーマン」を自称している。バンパイアに似せるためにさまざまな身体改造を行ったほか、皮膚の98パーセントをタトゥーで覆っている。
モデルでインフルエンサーのアナスタシア・ポクレシュチュクさん(ウクライナ出身)は、頬にボリュームがあればあるほど美しいという独自の見解から、なおも頬を出っぱらせようとしている。
ブラジル出身のエレイン・デビッドソンさんは、体じゅうにピアス穴を開けていることで知られる。とくに性器(外性器と内性器)には全身のどの部位よりもたくさんのピアス穴が開けられており、2003年の時点で500個の穴があった。2009年には体全体で6,005個のピアス穴があったという。もちろん、ギネス世界記録に登録されている。
「バービー人形になりたい」というシンプルな願望から、ブルガリア出身のアンドレア・イワノワさんは1年半で15回の手術を重ね、理想の唇を手に入れた。
合計700時間に及ぶ施術でタトゥーを入れ、合計100時間にのぼる整形手術で舌を裂き、ケンタッキー州出身のエリック・スプレイグさんは爬虫類のような外観と二股に分かれた舌を手に入れた。この変身に25万ドルを費やしたという。
スウェーデン出身のピクシー・フォックスさんは、肋骨を除去してウエストをぎりぎりまで絞るという非常にストイックな手術を経験している。
このニューヨーカーが受けた美容整形手術は、つい先日1,000回に達した。すべてはバービーの恋人「ケン」になるため。ジャスティン・ジェドリカの体には23個のインプラントが埋め込まれている。「ケン」ではなくて「ロボコップ」に近づいているのでは、という声もあるようだが。
その昔、ロドリゴ・アルベスさんも「ケン」を志し、60回以上の整形手術を重ねた。しかし彼はある時点で、女性になろうと決めたのだった。ロドリゴ・アルベスさん改めジェシカ・アルベスさんは、これまでになく幸せな気持ちでいるという。
前述のアンドレア・イワノワさんとは異なり、ロシア出身のヴァレリア・ルカノワさんは豊胸インプラントしか受けていないと断言する。あとはメイクと、身体の一部をハードに鍛えることで、バービーへの変身は完了したという。この発言は説得力に欠けるという見方もある。
カナダ出身のリック・ジェネストさんは、骨の柄のタトゥーの数(139箇所)と、昆虫の柄のタトゥーの数(176個)で、2つのギネス世界記録を持っている。タトゥーに憑かれた彼は、その異様な風貌を生かしてレディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」のプロモーションビデオにも出演しており、ファッションモデル・俳優として活躍したが、不幸なことに2018年に32歳で亡くなった。
ロシアのクリスティーナ・レイさんは幼いころに「唇が薄い」とからかわれたことから、17歳で唇に注射を打ち始めた。その5年後、レイさんは自分こそ「ロシアで最大の唇を持つ女性」だと宣言した。
ジュリア・グニューシ(Julia Gnuse)さんはある日、ポルフィリン症の診断を受けた。日光にさらされると皮膚に水ぶくれができ、傷跡が残る難病である。その対処法として彼女が選んだのが、肌の95%をタトゥーで覆うことだった。しかし、ポルフィリン症の悪化により、グニューシさんは2016年に61歳で亡くなった。亡くなる1年前、レーザー治療による全身のタトゥー除去を始めていたという。
15歳のときにバカンスで訪れたイビサ島で、ストリートアーティストが彼女の似顔絵を描いたとき、クリスティーナ・ブテルさん(イギリス出身)の人生は新しい方向に舵を切った。似顔絵の自分に最大限近づくことが、人生の指針になったのだ。まず手始めに豊胸手術を17歳のときに受けたという。
ヴィクトリア・ワイルドさんの目標は、ダッチワイフのようになることだ。この夢のために相当な額を費やしている。パートナーの励ましも受けているという。
ミカエラ・ロマニーニさんはイタリアで最も美しい女性の一人であり、それゆえ老化に対する恐怖も人一倍大きかったようで、手術によってコラーゲンを注入する日が始まった。顔の印象はずいぶん変わることになった。
マリア・ジェロナッツォさんはハンガリー出身の成人映画女優。「イタリアの宝石」ことモニカ・ベルッチを目指して整形手術に大金を費やしたという。たしかにそう言われると、モニカ・ベルッチに見えなくもない?
バービー人形で遊ぶうちにバービー人形に「なりたい」と思うようになるのは、ごく自然な流れなのかも知れない。オハイオ州出身のナネット・ハモンドさんも整形手術に金の糸目はつけず、今日も明日も美容院に通うのだ。
度重なる美容整形で伝説となった、スイス出身のジョセリン・ウィルデンシュタインさん。猫に似るために、一説によると400万ドル以上を費やしたという。
日本の美容整形タレント「ヴァニラ」さんは、フランス人形を目指している。その傍ら、自身の経験をもとに、さまざまな美容整形術の情報発信を行っている。
イギリス版パメラ・アンダーソンこと、ケイティ・プライスさんの経歴は異色である。17歳でモデルを始めたプライスさんは、2001年のイギリス総選挙に無所属として立候補し、豊胸手術の無料化を訴えたことがある。票はあまり集まらなかった。